The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

ベルギーの猫動画 & 猫話

2015-11-28 | 猫その他雑記
― ベルギーの猫動画 & 猫話 ―


パリのテロ事件の後 ベルギーもテロ警戒レベルが最高となった現在、 旅行客減少、
ホテルのキャンセルが相次ぎ観光産業が大きな打撃を受けている様です。
その様な状況下ベルギーの3つの観光局が共同で協力し動画を制作して観光客に呼びかけを
したとの事です。
観てみると猫好きにはこたえられない可愛い動画です。



動画は厳戒態勢の続く街の中で撮影され、ブリュッセルの観光名所である『グラン・プラス』、
『アトミウム』等がロケ地に使われています。

動画はこちらです。

https://youtu.be/3AB6K7rWlG4

twitter :#BrusselsLockdown には多くのツウィートが寄せられていました。 

ベルギーは猫にご縁が深く、有名な『ベルギー イペールの猫祭り』もあります。
これは、ベルギーの南部 フランドル(フランダース)地方の街 イペールで3年に一度開催
される猫祭りで70年以上の歴史を持つ伝統的なお祭りです。
街中猫のダシやらコスプレやらで猫だらけになるそうです。
丁度今年の5月に開催されました。



(source : Kattenstoet Leper)

随分以前から是非一度このお祭りを見に行きたいと切望していたのですが、中々タイミングが
会わず未だに実現していません。 残念! 

ベルギーは歴史のある美しい良い国です(って残念ながら未だ訪れた事がありませんが 友人談に
よれば・・・・です)。
ポアロの故郷でもあり(あ、これは又別の話で)、この様な美しい国で物騒なテロ騒動の影響を受けたり、
警戒態勢等本当に残念です。
一日も早くこの様な事を心配しないで良い状況に戻る事を切望しています。
猫と共に!



話が少し逸れますが 猫つながりで・・・・
又トルコ関連ですが、 トルコの東部ワン湖(Vanですが 発音は”ワン”が正しいと思います)が
原産と言われる”Van Cat =Turkish Van ” という猫種がいます。
真っ白が多いのですが、odd eyes(左右の眼の虹彩の違うネコ)で、特徴はワン湖を泳ぐと言われる様に 
猫には珍しく水を好み ”Turkish Swimming Cat” とも呼ばれています。
大分前にトルコの知人から一匹譲ると言われたのですが、そんな由緒正しい猫ちゃんを飼うのは恐れ多いので
丁重にお断りをしたことがありますが、本心は欲しかったなぁ~と今でも心残り。




(source : Van Kedisi)


トルコも同様にテロ騒動の余波を受けています。
ロシアとの関係もキナ臭いし、嫌な感じになっています。
何とか収束して欲しいと祈ります。 猫と共に!

















ドラマ『Whitechapel』(1)  

2015-11-24 |  ∟ホワイトチャペル
― ドラマ 『Whitechapel』(1) ― 



2009年~2013年にかけて S1~S4迄BBCで制作されたドラマです。
日本ではS2迄放映されたと思います。

先ず ホワイトチャペル(Whitechapel)とは :
ロンドン市街 タワーハムレット特別区にあるインナーシティ地区のことを言うそうです。
1880年代後半の悪名高い連続殺人鬼 切り裂きジャック(Jack the Ripper)の犯行現場としても
良く知られている場所です。

このドラマは切り裂きジャックを始め過去の凶悪犯罪を模倣した事件が発生し、これらの捜査に
奔走する刑事達を描いたドラマなのですが、 そうなれば当然陰惨で無残なシーンも多い為
何となく敬遠していました。
ところが、出演者を見て いや、これはちゃんと観なくては・・・・と思ううちに結構嵌りました。


取りあえずキャストから :

DI Joseph Chandler (ジョセフ=ジョー・チャンドラー警部補)
 
Rupert・Penry=Jones(ルパート・ペンリー=ジョーンズ)

Silkにも出演していたのですが、あまり食指が動かなかった為観ていませんでしたので Spooks(MI:5)
以来久々でした。 相変わらずイイ男には目が無いもので・・・

チャンドラーは上流階級のお坊ちゃま、キャリアアップの為に現場研修が必要と捜査現場に回されます。
潔癖症で殆ど強迫神経症とも言えるキャラクターです。
如何にも高級そうなスーツに身を包み、デスクの上は儀式の様に持ち物を並べる、
良く手を洗い、時々こめかみにタイガーバームを塗る。 (タイガーバームですよ!懐かしいです。 
昔東南アジアに行くときは必ずお土産に買ったものでした。→ 又話が逸れました)。
食べ物や飲み物も拘りがあり、緑茶を好む。 デリバリーで食べていたのも日本食か中華、お箸を
使っていましたっけ。

DS Ray Miles (マイルズ巡査部長)

Phil Davis (フィル・デイヴィス)

如何にも叩き上げと言った現場主義のベテラン刑事で 腰掛程度と見る新上司のキャリア チャンドラー
に反感を持っていたが、チャンドラーの熱意と捜査方針を見るうちに次第に心を通わせる様になる。
因みに、Phil Davisは BBC版 ”A Study in Pink” で連続毒殺犯人を演じていました。
シャーロックとの息詰まる対決は見事でしたし、本当に上手い役者さんです。
今回のマイルズ刑事は中々渋く 頑固そうだけどきりっとしています。
家庭を大切にしつつ、一人の時間を持ちたいと魚を飼い餌をやって気分転換をしているようです。
なかなか魅力あるキャラクターです。

Edward Buchan (エドワード・バッカン)

Steve Pemberton (スティーブ・ペンバートン)

切り裂きジャックを含む過去の凶悪事件を詳細に研究、執筆。 
観光客相手に件現場を案内するツアーを催行している。 
新たに起こった殺人事件が過去の凶悪事件を模倣している事を指摘し、警察に協力を申し出る。
刑事達も初めは不審者扱していたが、犯行が過去の事件通りに行われることに思い至り 協力を
求める様になる。
母親と2人暮らしをしている模様。

Commander Anderson (アンダーソン警視長)

Alex Jennings (アレックス・ジェニングス)

チャンドラーの上司で彼に心を配っている様にも見えるが 保身のためには事件を隠ぺいしようとする
など 警察官僚体質その者といった考え方をする為、チャンドラーとも衝突する事になる。


その他、
DC Fitzgerald (フィッツジェラルド巡査)=Christopher Fulford(クリストファー・フルフォード)
DC Sanders (サンダース巡査)= Johnny Harris (ジョニー・ハリス)
DC Kent (ケント巡査) = Sam Stockman (サム・ストックマン)





取りあえずキャラクター紹介ですが、次回S1の概要を書いてみようと思います。



→ ドラマ『Whitechapel』(2) : S1~S3 








「ルイス警部」S9 遂にフィナーレ

2015-11-21 |  ∟ルイス警部
― 「ルイス警部」 S9 遂にフィナーレ ―





本国でのS9最後のエピソード”What Lies Tangled” 放映も終わり、遂に「ルイス警部」
フィナーレとなりました。

情緒溢れるオックスフォードの街並みを二人並んで歩きながらのブレインストーミン
グシーン、絶妙な2人の掛け合い等がもう見られないかと思うと寂しいし 残念でなり
ません。
それにしても10年続き 変わらぬ人気を保っていた事は素晴らしい事で、感慨深いものが
あります。

最後のシーンをチョッピリ観てしまいました。

ネタバレになりますが、最後ルイスはローラと2人でニュージーランドに旅立つ様です。


(リゾートファッション!)

迎えのタクシーを待つルイスの家に来たのはドライバー・ハサウェイでした。



空港でハサウェイもお見送りです。



出発前のハサウェイの寂しそうな顔が・・・・・


フィナーレに伴い各界からコメントが出されていました。
ローレンスもコメントで、「10年間有難う。 素晴らしいスタッフに恵まれて幸せだった!
ケヴィン大好きだよ!」って。(”ドナルド”じゃなくケヴィンって言ってましたね)


↓ 10年の軌跡ですねぇ。




↑ Radio Timesのコメント。”ルイス ファイナル放映。だけどハサウェイの最後は
本当に観たっけ?”って・・・

以前記事にも書いたのですが、もしかして、もしかして 「ルイス警部」のスピンオフ
で「ハサウェイ警部」を何時か制作してくれないかと心の隅で未だ期待しているんですけど。



現在又AXNミステリーで「ルイス警部」再放映中です。 しかし”深夜!”
その内またODで観られるでしょう。
何度見てもゴチャゴチャになってしまっているので 又観ます。

同時に 今又「主任警部モース」の再放映中なのですが、久し振りに見たら 当然ですが
ルイスが若い!
お肌ツヤツヤ、髪の毛たっぷりで・・・・

S9の日本放映は何時になるのでしょう?
予定が見えないと又DVD買わなくっちゃって事になるので 来年には何とか頑張って
欲しいものですけど。




Mr. Holmes (1) : 原作本概略と感想

2015-11-19 | Mr. Holmes
― Mr.Holmes (1) : 原作本概略と感想 ― 
『名探偵最後の事件』



『ミスター・ホームズ : 名探偵最後の事件』 原作 :”Slight Trick of the Mind” (Mitch Cullin)
(角川書店版 : 駒月雅子訳)

The Slight Trick of the Mind(映画Mr. Holmes)の原作本に関しては以前書いたのですが、3分の
2位で挫折していた所 翻訳本が発行されたと聞き直ぐに飛びつきました。
翻訳の駒月雅子さんの訳も素晴らしく何とも有難い思いで読み終わりました。

内容に関してはあまり細かく書くことは止めて置こうと思うのですが、既にレヴューやら他記事
に大分細かく書かれているので まぁ良いかと思いまして書いておりますが、映画公開迄或はご
自身で本を読む予定がありそれまで封印なさりたい方は回避して下さいませ。

先日映画版のDVDが届き早速観ましたので、この機会に・・・とやっと原作について書くことに
しました。
(映画版についても追って書こうと思っています)。
昨年夏頃でしたか 「93歳の認知症を患うホームズ」の映画化と聞いて 一瞬何てこと!と悲し
くなったのですが、サー・イアンでの映画化と聞きやはりここは押さえて置かねばと考え、原作
本を読み始めました。

今回のミッチ・カリン原作のホームズパスティーシュは他のパスティーシュと比べても異例の
ホームズの老いに関して書かれています。

本編は3つのパート :
☆ サッセックスで養蜂を営みながら お手伝いの未亡人であるマンロー夫人とその息子ロジャー
  と暮らす93歳現時点でのホームズ。
☆ ウメザキに招かれ戦後間もない日本を訪れ共に各地を旅しながら交流を深めながらウメザキの
  思惑を探る話。
☆ ホームズ自身が書き綴る40年以上前の最後の事件「グラス・アルモニカ事件」に於けるケラー
夫人の思い出。
以上の3つのストーリーが平行して交互に書かれています。

全体として冒険活劇的要素、推理物でもなく 一貫して晩年のホームズの「老い」、「孤独」、
「心」が描かれているので切なく悲しい思いになります。
あの天才ホームズでさえ 誰一人避ける事が出来ない「老い」を目の当たりにして記憶力も薄れ、
体力も衰えながら 一方感受性はより豊かにはなりつつ 「諦観」、「達観」が垣間見えます。

各エピソードの概略を書いてみます。

先ず、日本を訪れて各所を旅するホームズ :

以前も書いたことがあるのですが、 兎に角この作家の日本描写は詳細で驚かされます。
戦争に敗れ荒廃した各所を描きながら、それでもめげずに懸命にたくましく生活を送る日本人の
姿が生き生きと描かれていて、新宿、神戸、原爆投下直後の広島、下関等日本人でさえ知らない
或は思い出させ
られる光景が鮮やかに描かれている事に驚かされます。
ウメザキがホームズを招いた目的、思惑が中々掴めず戸惑うホームズとウメザキの弟(と言われ
ていた)ヘンスイロウとマヤと呼ばれるお手伝いの女性「これは後にウメザキの母親である事が
分かる)等の人物との交流。

英国滞在中にホームズに会いに行くという手紙を残したまま行方を絶った父親の情報を知りたいと
言いながら不可解な態度のウメザキのホームズを日本に招いた真意を測りかね戸惑いながらも「山椒」
を探し求めながら毎夜酒を酌み交わして親交を深めていく。

以前も日本人作家のパスティーシュでホームズが日本を訪れる作品を読んだ事がありますが、今
回のエピソードはそれとはまったく趣を異にする内容で、ホームズの心の動き、そして兎に角詳
細な日本の描写が際立っていると思うし、カリンの原爆投下を含む戦争にたいする特別な思いを
感じます。

余程日本の事を勉強したのだと思いますが、チョット調べてみたら彼は一時日本に住んでいた事
があるとか。
成程ねぇ、と思うもののやはり大変な下調べが有った事でしょう。


一方へそ曲りかもしれませんが、敢えてこの日本でのエピソードを入れる必然性があったのかと
やや疑問を感じます。


「グラス・アルモニカ事件」 :
1902年ホームズ最後の事件と題されたエピソードです。

子供を失って以来心を病んだケラー夫人の行動を不審に思った夫ケラー氏の依頼で夫人の様子
を調査する事になります。
妻の心が少しでも癒されればとグラス・アルモニカを習いに行くことを勧めたケラー氏だったが、
少しは元気を取り戻したかのように見えた夫人が不可解な行動をとる様になった為、グラス・ア
ルモニカのせいではないかとホームズと共に指導者の家迄夫人の跡を附けたが そこに夫人の姿
は無かった。

ケラー氏から夫人の写真を預かり ステファン・ピータースンと言う名前の中年独身愛書家を演
じ跡を附けると夫人は1人公園のベンチで本を読んでいました。
そこでホームズはほんのひと時短い会話のみの2人の時間を過ごします。
何故か心を惹かれ ケラー夫人はホームズの心深く残る事になります。

この時夫人が手のひらに乗せた蜂を愛おしげに見つめ その後そっと離して飛び立たせた姿に感
銘を受けたホームズは この事が後に養蜂を始めるきっかけになるんですね。
夫人の心が落ち着いていると見たホームズはケラー氏に報告し、この件は取りあえず解決したと
思われていました。
しかしその翌日ケラー夫人が鉄道自殺をして亡くなった記事を読みホームズは動揺し、絶望感に
打ちのめされるのです。 
結局ケラー夫人が死に至る原因を突き止められなかったホームズは それ以来40年以上彼女の事
が心を離れる事が無かったのです。

ただ、個人的感想としては、先にも書いたように日本でのエピソードの必然性と共に、ケラー夫
人の心理描写が曖昧とも思える部分、 ホームズが自分でも語っている様に 何故ケラー夫人に
あれ程惹かれ、長年心から離れなかったのか・・・
アイリーン・アドラーの様に、高い知性と才能、美貌を持ち唯一自分を出し抜いた人として敬愛
し永遠の「あのひと」となる女性とは全く異なる、一見特出した魅力を感じられない女性とも思
えるケラー夫人がホームズの忘れられない女性となる根拠が曖昧で説得力に欠ける様に思えるの
です。

そして93歳時点サセックスで暮らすホームズのエピソード :

やはりこのパートが一番心に残ります。

サセックスの自宅でホームズは養蜂をしながら植物、犯罪学の研究をしながらひっそり暮らして
います。
離れには家政婦のマンロー夫人と息子のロジャーが暮らしホームズの生活を助けています。
子供が好きでないホームズは一年以上もロジャーの姿を見ずに過ごしていたが、ある日興味深そ
うに蜂を見ているロジャーに会い、それ以後ホームズは少しずつ心を開いて行きロジャーと接す
る様になります。
2人で蜂の世話をしたり 海辺にピックニックに行ったりする様子は殆ど祖父と孫の様で微笑ま
しく心が温かくなります。
ロジャー少年の好奇心に満ちた眼差しや ホームズを尊敬しながら甲斐甲斐しく世話をする様子
も心和みます。
そしてホームズは残された時間、記憶が薄れ行く苛立ちの中 忘れられないケラー夫人の事件を
自分の言葉で書き残そうとしています。
ロジャー少年もこの事件の記録を読む事を楽しみに待っています。

ところが、突然ロジャーに襲い掛かった悲劇にホームズは心を乱され絶望感に打ちひしがれます。

衝撃を受けてもすぐには泣くことも出来ず ロジャーのベッドに横になって眠ってしまったり、
マンロー夫人と話をしているうちに涙を流している自分に気付いて驚く様子等 自分の心を素直
に表に出す事が無かったホームズの老いて悲しみに打ちひしがれる姿が何とも哀しいのです。
冷徹なはずのホームズが心を乱され、その乱される心に気づき、困惑するホームズ・・・。
気が付くと涙を流しながら過ごしているホームズは心が痛いです。

ワトソン、ハドソンさん、マイクロフトと彼の人生に深くかかわった人々は既に故人となり、人
生の黄昏時の孤独と諦めに似た達観等静かな寂寥感に満ちた物語となっています。
発展途上の若く未熟なBBC版シャーロック、 円熟期の自信に溢れるグラナダ版ホームズが脳裏
に浮かびます。
冒険活劇でもなく、推理物でもなく晩年のホームズの心を中心に描かれている作品で、晩年のホー
ムズの姿に戸惑う方も多いかと思いますが、晩年の「人間ホームズ」をしみじみ感じる印象的で読
み応えのある作品でした。
涙を抑える事が出来ません。


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

ところで、この原作を読むまでグラスアルモニカと言う楽器の事は全く知らなかったので 少し調べ
てみました。

Glass Armonicaはベンジャミン・フランクリンが1761年に発明した複式擦奏容器式体鳴楽器である。 
グラス・ハープを工夫し 多数の音を様々に奏しやすくさせ、細かな音の動きや、同時に多数の音
を1人で奏する事が容易になった。 直径の異なる椀状にした複数のガラスを大きさ順に十二平均律
の半音階に並べ、それらを鉄製などの回転棒に突き刺して回転させながら、基本的には水で濡らした
指先をガラスの縁に触れさせる摩擦によって共鳴するガラスの音で音楽を奏する。
(以上wikipediaからの引用です)。



グラスアルモニカが悪魔の楽器と言われた時期があった様ですが、その一つが鉛中毒と言われてい
ました。
これは当時のガラスに含まれる鉛が高濃度で有った為 濡れた指先から鉛が身体に入り中毒させる・・・
というのがその理由だそうです。
(この点に関しては作中でホームズも触れています)。
その他、高音が脳に悪影響を与える等、いずれも何ら根拠や科学的証明は無いと言われます。

ただ、確かにその音階は幻想的で魅惑的です。
演奏中の映像がありましたので ご参照下さい。

https://youtu.be/eQemvyyJ--g



~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


映画版を観た感想は次の機会に書こうと思います。



「刑事フォイル」感想再び

2015-11-16 |  ∟刑事フォイル
”FOYLE'S WAR”


以前も何度か『刑事フォイル』については感想を書いているのですが、現在BSで
放映されているせいか 随分前の拙記事を見に来て下さる方が多い事に驚いています。
(特に日曜日から月曜日にかけて閲覧数が一段と上がるものですから・・・・)
ただ・・・BSは吹き替えなのが返す返すも残念です(又言ってる)。

AXNミステリーでも何度目かの再放映をしていますし、私も何度目かになりますが
時々再試聴しています。 (AXNミステリーではファイナルシーズンS9を放映中です)。
以前も同じことを書いた記憶があるのですが、この様な派手さもない一見地味とも
思えるドラマが何故この様に皆の心を掴み人気を博しているのか再度考えてみました。

第二次世界大戦中、大戦後の何気ない庶民の生活 -食糧不足に苦労したり、本土襲撃
を受けた人々の苦労、軍需産業に駆り出される若い女性達等々 同じ様な状況を経験
した日本人として(実体験としては知りませんが)心の琴線に触れるというか理解
できる状況を描き出しているのもその理由の1つではないかと思います。

そして、そんな状況下に於いても市井の中で起きる日常の犯罪に毅然と立ち向かう
フォイルの心意気と言うか決然とした態度に感銘を受けるのでしょう。
終戦後 MI:5に移っても 体制の矛盾と戦いながら事件と向かい合うフォイルは一貫
して自分の意志を貫いて戦い続ける。 こんな点に共感を覚えるのではないでしょうか。
穏やかではあるけど 強い意志を持ち事件解決に立ち向かう姿は 頑固一徹の石頭では
なく サムやミルナーに見せる思いやり、心配りを感じさせられるし、時折見せるちょっと
したユーモアが心を和らげてくれます。
思わず あんな上司は理想的だな~と思わせられてしまいます。

息子アンドリューに対しても、不器用であり べたべたした関係では無くても 心の中で
いかに思いやり パイロットとして従軍している息子を心配する親心がさり気なく表され
ていて、特に休暇で帰国したアンドリューに自分で釣りをしてもてなそうとしたり、軍に
戻る際にはさり気なくお金を渡してやるなど 微笑ましい親心です。

戦争中は日本も同じ庶民の苦しみがあったのでしょうけど、唯一の違いは フォイルが
戦時中にも関わらず 束の間釣りやゴルフを楽しむ場面を見ると日本では考えられな
かった状況なのだと気づきます。 尤もヘイスティングスはロンドンとは違って地方都市
ですので ある程度の余裕があったのかも知れませんが、逆にノルマンディーからの負傷兵
を救出に行く一般漁船のエピソード等史実に基づいた地域性が特出した場面もありました。
戦時中の人々、街の様子など詳細に描かれていて勉強にもなりますね。


↑ アンドリューと釣りを楽しむフォイル


↑ 何時もの装いですがゴルフプレー中のフォイル

日々の暮らしに苦労する一般庶民とは別に旧弊な貴族、上流階級の人々はそんな状況下でも
家柄、名誉に縛られ、守り抜こうと足掻いている様子、そのせいで起こる事件等色々な点で
人々の生活状況が見えて来るのですね。

そして各エピソードのセリフも記憶に残る素晴らしい物が多く アンソニー・ホロヴィッツ
の脚本の素晴らしさを再認識させられます。
ただ、日本語字幕版にしても吹き替え版にしても多少ニュアンスが違ったり良さが伝わらない
部分もあるのが残念です。


以前一度書いたのですが、S7E3 ”The Hide” 「反逆者の沈黙」は何度見ても感銘を
受けます。アンドリュー・スコットの名演技 : 前回は書きませんでしたが、最後に本心を
告白した後 心の重荷を下ろした後の表情がとても良く、柔らかく微笑み ”Thank you, sir”
とフォイルに握手をもとめるむ姿がより涙をさそうのですよ・・・・・。

そして、このエピソードでのフォイルのセリフ(ジェームズの母親との経緯を語る際)、
の ”I knew her” (彼女を知っていた)とあからさまでない言葉で表現される彼女
との関係。  あーそうゆう事だったのね。 グッときましたね。
ジェームズがフォイルの息子であるかどうかに関しては2人とも全く触れていないし むしろ
追及する必要が無いと考えているのだと思いますが、困った時には手を貸すと申し出るフォイル
に素直に感謝するジェームズ。
2人にとって心から大切に思うジェームズの母親を挟んで2人の心が結ばれたのだと感じました。

そして これも以前に書いた事なのですが、サムと結婚するアダム・ウェンライト役が変更に
なっているのが何とも残念で!(ひつこい!) マックス・ブラウンであればこのドラマの
中でも大分 ”華”があったのだと思うのですが・・・・(個人的感想ですが)。

アダムと結婚した後のサムは物腰も大人の女性を感じさせられるし、話し方もトーンが変わって
落ち着いて見えます。が、その後もフォイルの手伝いをし フォイルからは「もう首を突っ込むな!」
等と言われながらも事件に係りアダムを心配させます。

AXNミステリーでの再放映を観ながら、時間が許す時はBSでの放映も時々観ています。
字幕版で観ていた者にとっては少し違和感があるのですが それでも又観てしまうのですね。

そうそう、次回はいよいよローレンス・フォックス出演の ”War Games” 「作戦演習」→(BS番組案内
では 「軍事演習」となっている様ですね。)
ハサウェイとは異なる ”美しき暗殺者”(キャッチコピーでした)を是非又観なくては。
但し、吹き替え版でローレンスの声でないとどんな感じなのか一抹の不安がありますが・・・・・・



「刑事フォイル」に関しては 思いも多く話題が尽きませんです。








これから放映のBBCドラマ

2015-11-13 | 海外ドラマ
― これから放映のBBCドラマ ―
(BBC Pure Drama Trailer)


先日BBCでこれから来年にかけて放映予定のドラマのtrailerが発表されました。

BBC Pure Drama : trailerはこちらです

https://youtu.be/G57ziAvaPcQ


短いショットなので良く分からない作品もあるのですが、最後のシーンに作品名が
出ています。



これらの中で 個人的に興味があり観たい作品は :

”Sherlock”

『シャーロック スペシャル』
もう これは言わずもがなです。
カッコ良いのでジョンを頂きました。


”Hollow Crown (Richard III)” 

『空しき王冠』? : ”The War of the Roses” (薔薇戦争)のリチャード3世
いよいよ出てきましたね。
リチャード3世に関しては 昨年夏に随分予習をしましたので これについては後日改めて
触れるつもりです。


”Dr.Who” : S10 

ピーター・カパルディー版は未だ観ていないので良く分かりません。

余談ですが、
ドクター・フーに関しては、マット・スミス版 New Generationが再度一挙放映
になる様です。

ドクター・フーに関するAXNミステリー番組情報はこちらです。

http://mystery.co.jp/program/schedule/drwho.html



”Silent Witness” S19

『法医学捜査班』 も好きなドラマなんですけど、来年はS19だそうで、日本ではど
こまで放映したかしら?
キャストが大分変ったし、トム・ウォードももう出ていないし・・・・・


”Death in Paradise” : S5 

『ミステリー・イン・パラダイス』
これも好きなドラマです。 日本ではS4迄放映済ですね。


”War and Peace”

『戦争と平和』
懐かしいですね。
その昔のオードリー・ヘップバーン、メル・ファーラー、そして美しいジェレミー・
ブレット出演の作品を思い出しました。


”The Night Manager ”

トム・ヒドルストン出演です。
内容は調べていないので良く分かっていません、スミマセン。



”The Fall” : S3

『警視ステラ・ギブソン』 これは スーパードラマTVでS2迄 放映済でしたが
きちんと観ていなかったので良く分かって居ません。
その昔『Xーファイル』(古!)でずっとみていた ジリアン・アンダーソンが
あまり変わっていないし、相変わらず美しいです。
『ハンニバル』にも出演していましたっけ。
それにしても このお方どの作品でも殆ど表情を変えないんですね。 勿論役柄
のせいもあるんでしょうけど。


”Luther” : S4

『ルーサー』 S3迄放映済でした。
本国では大変人気のドラマだそうですが、これも殆ど観ていなかったので良く分かりません。


その他
”Dickensian”
”Undercover”
等が予定されているようです。


何れにしても 問題は日本放映が何時になるのかですね。
(『ルイス警部』 S9も含めて)
AXNさん、頑張って欲しいです。












Benedict misc. (31) : CBE授与式

2015-11-11 | Benedict Cumberbatch関連
― Benedict misc. (31) : CBE 授与式 ―


今年6月にベネディクトがCBE (Commander of the British Empire) を授与される
と言うニュースが流れたのですが、 今日バッキンガム宮殿での授与式の様子が発表
されました。
すっかり忘れていて とっくに授与式があったのだとおもっていたのですが今頃だった
のですね。

取り急ぎ画像のみ載せて置きます。

勲章の詳細については、発表時の拙ブログで以前書きましたので 宜しければご参照下さいませ。

http://blog.goo.ne.jp/ocicat0306/d/20150616














(source : BBC, Dailymail & etc.)



インタビュー等は追って出て来ると思いますが、取り急ぎ第一報画像集です。









Star Wars VII (2) : 『フォースの覚醒』

2015-11-10 | Star Wars
― Star Wars VII (2) : “The Force Awakens” ―


日本公開12月8日

いよいよ日本公開迄一ヶ月を切りました。
最初のE4公開から既に38年、最後のE3からでも10年を経てのE7公開と
なります。
個人的にはSWオタクでもフリークと言える程の物でもないのですが
最初のE4から好きで(E4はリアルタイムで劇場で観たんです。 歳バレル!)
E4~6, E1~3全作品何度となく観ていましたので 大変楽しみにしていました。
今回の作品は色々な点で話題が多く、

例えば、
ルーカスフィルムがディズニーに買収され、ディズニー制作初のSWとなる事。
監督もG.ルーカスから代わり、初のJ.J. エイブラムズ監督SW作品となる。
オリジナルメンバーの再出演(ハン・ソロ=ハリソン・フォード、レイヤ姫=キャリー・
フィッシャー、ルーク・スカイウォーカー=マーク・ハミル) 
etc. で話題を集め、期待もある中で一抹の不安もあり・・・・と言う気持ちがあります。


↓ こちらが日本語版最新trailer です。
https://youtu.be/SdAUiyeJMFQ


『A long time ago, in galaxy far, far awy ・・・・・・』 とあのテーマ曲を聞くと
ワクワクしてトリハダが立ちます。



↓ こちらはNewsweekの表紙になった アーティストのTsuneo Sanda氏によるアートワーク。

これまでの登場人物が描かれている素晴らしい作品です。


今回のエピソードのヒロインがレイ(ハン・ソロとレイヤ姫の娘ですってね)。

レイとフィンです。


勿論ハン・ソロは出ています。 懐かしい!



チュウイーも健在でした。



ハン・ソロとレイア姫です~。



そして、話題の(?)ルーク・スカイウォーカー・・・・・・

だ、大丈夫です。 Kingsman で心の準備は出来ていますから・・・・
ルークはダークジェダイなんですか?


そして、R2-D2と新登場のBB-8(半端なくキュートです)。 C-3POも健在の様です。



そして、今回の”悪” カイロ・レン (ハン・ソロとレイヤ姫の息子って? レイの
兄? って噂もありますが)。

(source : Walt Disney Pic.)


残念ながら ダース・ベイダーは出てませんです。(お亡くなりになってますもんね)。
ダース・ベイダーと言えば、チョットお気に入りだったヘイデン・クリステンセンは
どうしているんでしょう。


↓ こちらは丁度一年前の11月に発表された最初のtrailerと これまでの作品をざっと
ご紹介した拙記事です。
http://blog.goo.ne.jp/ocicat0306/m/201411





次回作は VIII ”Rouge One” の予定と言われています。




Dr. Strange 第一報

2015-11-06 | Doctor Strange
― Dr. Strange : 第一報 ―





昨年春頃から幽霊の様に何度も出ては消え, その都度否定されていたベネディクト
のDr. Strangeは結局出演と発表されて、あの情報は一体何だったんでしょう・・・
ブチブチ・・・まぁ、良いんですけど。

Marvel comicのDr. Strangeは殆ど知りません(汗)
ただ、ベネディクトのお髭はあまり好きでないので 如何なモンでしょう・・と一抹の
不安があったのですが、出演が決まって以来 fanfic 画像が色々出ていて それを
見たら あら?結構良いんじゃありません? とチョット安心し、期待感も出てきました。

↓ fanfic の中で特に気に入っている画像。 もう何度も載せましたっけ。



11月から撮影開始と言われていたのですが、昨日ネパールでの最初の撮影情報
が画像と共に溢れ出ましたね。
何かむさ苦しいお髭ですけど。(ゴッホか?)






出演予定と言われているのは、


Rachel McAdams
Benedict Cumberbatch (Dr. Stephen Strange)
Tilda Swinton (The Ancient One)
Mads Mikkeisen
Chiwetel Ejiofor (Baron Mordo)
Michael Stuhlbarag (Nicodemus West)
等と言われています。

コミック版と並べて、
↓ こんな感じ?


↓ こんな感じ?


↓ そして こんな感じ?



これから続々情報が出て来ると思います。
楽しみになって来ました。



因みに、
劇場公開はNov.04, 2016 (日本公開はDec.16, 2016)予定とされています。
追加修正です。
公開が遅れて 2017の1月に変更になった様です。 再来年ですよッ!











『ブラック・ベルベット』を読んでトルコを想う

2015-11-04 | ブックレヴュー&情報
― 『ブラック・ベルベット』を読んでトルコを想う ―


ブラック・ベルベット
恩田 陸著 (双葉社 刊)

久々の恩田作品楽しみにしていた新作が出るとの事で直ぐに手に取りました。
「MAZE」 、「クレオパトラの夢」 に続く 外資系製薬会社に身を置く凄腕ウィルス
ハンター神原恵弥(めぐみ)シリーズ3冊目。
表紙表『スルタン・アフメット・ジャミイ』、裏表紙『カッパドキア』

主人公の榊原恵弥は中肉中背、引き締まった筋肉、短く刈り上げた漆黒の髪に浅黒い肌、
端正な顔立ちで『悪目立ち』すると言われる外見を持ちながら、女系家族の中で育った為、
女性言葉で話すと言う意外性を持つが 一方 クールでタフな内面を持つ。
又見たものを写真の様に記憶する事が出来ると言う特殊な才能を持つ等非常に面白い
キャラクターです。
双子の妹(和美 かずみ)がいる。

今回のストーリーは、
仕事でトルコを訪れる事になった恵弥はトルコ入国後消息を絶った日本人女性科学者
アキコ・スタンバーグの行方を探すよう依頼される。
正体不明の”アンタレス”と呼ばれる人物に導かれるままに イスタンブール在住の
高校時代の友人と共にトルコ内の各地をまわりながら『全身に黒い苔の生えた死体』の
噂の正体を探る。

アキコ・スタンバーグと黒い苔の生えた死体の二つを結びつけるものは何か。
ブラック・ベルベットとは何を意味するのか?
アンタレスとは何者か?
意外な結末が待ち受けています。

この作品でも又「赤毛連盟」が引用されている場面もあり→嬉しい


今回の作品は、ストーリーもさることながら 個人的にはトルコが舞台であった事が嬉しい。
仕事の関係で何度か訪れたトルコの各地の描写が懐かしく その都度その場所が鮮やかに
蘇ります。久し振りにトルコの情景を思い出しました。
街の雰囲気、人々の日々の生活、食べ物、又有名観光ポイントが丁寧に描かれているので、
ミステリー+観光案内の雰囲気もあり(一粒で二度美味しい!)トルコ好きのワタクシは何
とも嬉しく思い出と共に楽しませて頂きました。

イスタンブール(アヤソフィア、トプカプ宮殿等を含む)、アンカラ、 カッパドキア、
塩湖でのチェイス、エフェソスの遺跡(エフェス)、パムッカレ等、イスタンブールから
アンカラまでの夜行列車の雰囲気等 かなり詳しい情報を持っていると自認する私が読ん
でも(自慢か? いえ、仕事でしたから・・・→言い訳)筆者が自ら現地で詳しいリサーチ
をなさった事が伺えます。


↑ イスタンブールにあるアヤソフィア寺院。


↑ カッパドキア地区


↑ パムッカレ(残念ながら環境汚染や地震の影響で大分様変わりしたようです)


↑ エフェス(エフェソス)の遺跡


最初にイスタンブールを訪れたのはもう20年以上前の事で、初めて空港ターミナルを
出た時から何故か懐かしい様な感じを受けたのが思い出されます。
東洋と西洋の狭間にあり、イスラム教国でありながらキリスト教文化も残され遥か彼方の
異郷であり全く異なる文化、環境の国であるのに何故すんなり入り込めたのかと今でも
不思議に思います。

海外を訪れた時は何時も感じるのですが、空港ターミナルを一歩出た時の空気の匂いが
それぞれの国で違うのが面白く、欧米はスモッグやガソリンの匂い、ビーチリゾート地
は花の香、海の匂い。 東南アジアはスパイスや混沌とした匂い 等々。
イスタンブールはオリーブオイル、スパイス等に加え海の匂い(周囲を海で囲まれている
ので)等でしたね。
(因みにカイロは砂の匂い?)でした。
最初に訪れた時は未だ開発途上の感じがあり、道路の舗装も儘ならない場所もあったり
したのですが、その後の急激な発展は目をみはるばかりで 行くたびに新しく変化して
いた事に驚かされました。
長い歴史を持ち、遺跡も多く観光地としては何度訪れても飽きない場所です。
早く国内情勢が安定して 安心して観光出来る様な状態に戻って欲しいし、是非多くの
方に訪れて頂きたい国です。

そして訪れる際は是非すこしでも歴史の予習をしてから行って頂きたいです。
エジプトもそうですが トルコの歴史は長くより複雑です。
と、やはり広報、まわし者ですかね? いえ、広報活動報酬は貰ってませんから・・・・(笑)

そう言えば、2週間くらい前だったか 本を読み終わった何気なくTVのチャンネルを
変えていたら偶然カッパドキアをやっていました。
「世界ふしぎ発見」もう何年も観ていなかったし ホントに久し振りに観た番組でした
けど・・・・ 呼ばれた!!
懐かしかったですね~♪

 
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


独特の世界観を持つ恩田ワールドが好きで、恵弥のキャラクターも魅力的。
もう一度MAZEを読み直そうと思っています。