The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

SHERLOCK S4E1 ”The Six Thatchers” : ネタバレ感想と検証 (4)

2017-03-01 |  ∟S4E1 : The Six Thatchers
『シャーロック』シーズン4:「六つのサッチャー」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

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・・・・・続きです。


6年前 トビリシのジョージアにある大使館クーデター事件があり、監禁されていた大使を救出に行った
のが ”A.G.R.A”の4人、つまり、
A=Alex (アレックス)
G=Gabriel (ゲイブリエル)
R=Rosamund(ロザムンド)→Mary
A=Ajay(エイジェイ)
大使は”Ammo”が助けてくれると・・・ 前のシーンでメアリーが”Ammo”にうなされていたけどここ
でも又”Ammo”が出てきます。
(この突入シーンも正にボンドっぽい)
救出作戦は不測の事態で失敗。 ”A.G.R.A”も自決することになったがメアリーは辛くも生き延びた。
実はエイジェイも脱出していたが、敵に捕らえられる直前にメモリースティックを製作途中のサッチャー像
に隠していたんです。(このシーン「グラナダ版」によく似ていました)ここでクレイグがハッキングして
探り出した「ゲルダー商会」に繋がります。
その後エイジェイは敵に捕らえられ拷問を繰り返されることになる。


シャーロックがメアリーを隠れ家に呼び出しますが、この洞窟の様な隠れ家が ”Dr. Who”のS6E13で使われた
場所と同じだと言われていますが、う~ん、覚えていない(汗)

ここで、シャーロックはメアリーから事の経緯を聞き出し、エイジェイも生き残りメアリーを探していると告げ
ますが、メアリーは自分だけが生き残ったと思い込んでいた為 この事を聞くと喜ぶのですが、シャーロックは
彼がメアリーを裏切り者とし殺しに来ると知らせます。


この時メアリーは、「信じられない。私たちは家族だったのに」と言うと、シャーロックが”Families fall out”
「家族は仲たがいするものだ」なんて言葉を聞くとね、又何だかな~。

シャーロックがS3E2”The Sign of Three”で誓った様に、ジョン、メアリー、赤ちゃんを守るから自分から離れない
様にしろと言うと、メアリーが”Sherlock, the dragon slayer”と言いますが、この”Dragon slayer”は”His Last Vow”
でも使われていた表現です。
そんなシャーロックをメアリーは麻酔薬で眠らせ メモリースティックを持って姿を消します。





眠らされたシャーロックの記憶(マインドパレス内?) : 海賊帽をかぶった男の子と少し大きい男の子、そして
犬(レッドビアードか?と思われる)そして女の子の歌声・・・ シャーロックとマイクロフトの子供時代か?
しかし誰の視点なのだろう・・・

マイクロフトの元を訪れ”A.G.R.A”に関して確認するシャーロックに、話をはぐらかしAgra(地名)に関しての蘊蓄を
傾けるマイクロフト。

シャーロックの「歩くウィキペディアか?」にまんざらでもなさそうなマイクロフト(笑)
マイクロフトは勿論”A.G.R.A.”の存在も 大使館事件も把握していたんですね。
”A.G.R.A”は信頼できるフリーランサーであったが、この事件の失敗以来フリーランサーを遣うのを止めた。と
言います。


ただ、シャーロックから”AMMO”について聞かれると、これは知らないと・・・
確かエイジェイが捕えられて拷問されていた時も 繰り返し”AMMO”について問いただされていたし、英国人の女性
である事は分かっていたんだけど。
マイクロフトから「メアリーを一生守るつもりか?”Is that sentiment talking”「感傷的な話なのか?」と聞かれ
”I made a promise. A vow”「約束したんだ。誓いだ」と云うシャーロック。
(それにしても、S3の時、マイクロフトがメアリーの素性に気付いていない筈はないとは思っていたけど、案の定知って
いたどころではなく雇っていたんじゃないですか。それに目を瞑ってジョンと結婚するのを放任していたって事?)

メアリーはジョンとロージーからエイジェイの目をそらす為 ジョンに置手紙をして海外に逃避行。

サイコロを振りランダムに行先を決める。

飛行機の中でアメリカ人に変装してワザと騒ぎを起こすメアリーのアメリカンアクセントが凄まじい(笑)
そしてCAに変装して入国する・・ってイマイチ意味不明。 目をそらす為なんだろうけど。


ノルウェイに居る時に停泊していた船の名前が英語に翻訳すると(ノルウェイ語で分からないけど)”The Specked
Band”(正典『まだらの紐』)、と”The Lion's Mane"(正典『獅子のたてがみ』)となっているらしい。
こんな細かい所まで凝ってます。というか、ここに気付く人の方が凄いわ!

外見を変えながらランダムにサイコロを振って決めた行先に偽のパスポートが隠してあったってのは・・・?
世界中にあるって事なんですか?

パス―ポートにある名前、
Gabrielleとはビリー・ワイルダー版”The Private Life of Sherlock Holmes”に出ているスパイ、イルゼの偽名
であり、Ashdownはそのガブリエルとホームズが夫婦を偽装した時の名前。
以前も何度か書きましたが、モファティスは本当にワイルダー版を敬愛していて 何気なくあちらこちらに名前等を
引用していますね。

各地を転々とした後たどり着いたモロッコのマラケシュ。

↑ マラケシュのジャマ・エル・フナ広場(人気の観光スポットです。個人的に懐かしかったので・・・)


たどり着いたホテルに入ろうとするメアリーは中で話し合う男の声を聞き銃を構えて中に入るとそこには現地の
子供とカードをするシャーロックが。


どうしてここが分かったのか尋ねるメアリーに、「何故なら僕はシャーロック・ホームズだから」と又しても超早口
で推理方をまくし立てるシャーロックですが、結局はメモリースティックに追跡装置を仕込んでおいた事を白状
(ジョンのアイデアであったと)
追跡装置で居所は分かるだろうけど、先回りして待つって事可能なんだろうか?まぁ、細かい事は良いか。
で、当然ジョンもその場にいました。

ジョンに自分が”A.G.R.A”の「R」であり ”Rosamund Mary”(ファーストネームとミドルネーム)である事を
告白するメアリー。

”I always liked Mary”「ずっとメアリーが好きだったから”メアリー”を名乗った」 というと、”Yeah, me too”
「僕もだよ」というジョンの言葉には二つの意味があるのでしょうね。 (メアリーという名前が好きだ)という事と
(メアリーという”君が”好きだ)と。
又、”Mary, I may not a be a very good man, but I think I'm a bit better than you give me credit「メアリー、
僕はとても良い男ではないかも知れないけど、君が思っているより少しはましなんだよ」のセリフは 正典”The
Adventure of Yellow Face” (黄色い顔)からの引用でしょう。

ここでジョンのセリフ ”You could have talked to me. That's what couples are supposed to do・・・work
things through” 「僕に話してくれるべきだった。 カップルってそうするもんだろ。 問題は話し合って解決
するんじゃないか」 このセリフもねぇ。 又私生活がオーバーラップさせられてしまって何とも言えない気持ちに
させられる。

2人の後ろで話を聞いていたシャーロックがロンドンに帰ろう。そうすれば全て上手くいく。と言った丁度その時銃
のレーザーポインターが・・・・・






・・・・・to be continued です




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2 コメント

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確かに複雑な心境です (Misty)
2017-03-05 21:33:25
こんばんは。
S4解説はもうお任せしようと他力本願を決め込んでる私ですが、やっとE2終わりまで見直しました。見直したら余計に個人的に好きになれないと感じるところが多くなってしまって困っていますが、私生活で別れていながらも、こういうシーンをきちんと演じる二人には敬意を表したいと思います。でもやっぱり、見てるとつい複雑な心境になりますね…どうして放映直前に公にしちゃったんでしょう…

まぁでも、ともかくアマンダさんには敬意を表しますが、メアリーには正直全然共感できなくて…仲間を特に捜す努力もせずにさっさと逃げておいて家族だったとか言われても説得力ない気がします。で、もっと複雑な事情があったのかと思いきや、お金のために(恐らく人殺しを含め)汚れ仕事を平気でやってたのを、ジョンの妻でシャーロックのお気に入りだからって全部なかったことにして同情しろと言われても…う~ん…私には無理です。すみません…やっぱりネガティブに…今自分ちで思いきり感想書いたらとんでもないことを口走りそうなので自粛しようかと思ってます。それで人様のところで小出しにしてるって…すみません~
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>確かに複雑な心境です (Ocicat)
2017-03-06 12:26:09
Mistyさん、こんにちは~♪
コメント読ませて頂き、あーやっぱりね~とある意味安心しました。ってここで安心って言うのも違
う様な気がするのですが・・・私だけじゃなかったんだぁ、と。
ワタクシもね、初見の時に文句ばっかり言っていたので 少し気持ちを落ち着けてからDVDを見
直したのですが 益々気になる点が増えてしまって悲しくなってきちゃいましたよ。
マーティンとアマンダの件もねぇ。 放映前に公表されちゃうとのは視聴者としても辛いモンがあり
ますよ。 ご本人達は役者である限りプロですから当然と考えたのかも知れませんけど 見る側
からしてみれば現実が垣間見えてしまい複雑な心境であり、ストーリーに集中できなくなる様な気
もします。 
S3の時も確かMistyさんと何度かお話しした様に記憶しているんですけど、個人的にはやはり
ファミリービジネスには賛成できなくて、あの時点から気になっていた所です。 夫婦や親子が共
演するというのは 上手くいけば何重にも良い作用、効果が出せると思うのですが、余程の事が
無い限り つい私生活が透けて見えたりして好きになれません(スミマセン、全く個人的な意見で
すが)。

S4にに関しては、危惧していた通りメアリーの描き方が目に余る(暴言)し、これも何度も愚痴り
ましたが 『メアリーを中心としたファミリードラマ、メロドラマ』という感が益々強くなりました。
海外の記事を見ても『ソープオペラ』だ何て書かれていますもんね。

メアリーって一体何を考えているんだろう? S3の時から自分本位の女性という感じを受けてい
たのですが、シャーロック自身もメアリーを好きすぎる(変な表現)理由がイマイチ説得力に欠け
るし、冷静さを失い感情に動かされ過ぎている様にも思える点も納得できないのですよ。
メアリーのキャラクターには全く共感できないし、BBC版の描き方から考えるとメアリーの存在が
ジョンもシャーロックも苦しめる結果にしてしまっている様に思えてなりません。
正典からはあまりにもかけ離れた存在で モファティスの意向に全く賛同できないんですよ。

ほらね、私も書きはじめると止めども無くなっちゃうんです(汗) 同じくネガティブな事ばかりです。
私も自制しようと努力はしていますが、言いたい事が山ほどありますので是非愚痴りあってガス
抜き致しましょ。
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