The Game is Afoot

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SHERLOCK S4E1 ”The Six Thatchers” : ネタバレ感想と検証 (6)

2017-03-13 |  ∟S4E1 : The Six Thatchers
『シャーロック』シーズン4:「六つのサッチャー」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

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・・・・・続きです。

ジョンが通っていたセラピスト、エラの診療室。
そこに居たのはジョンでは無くシャーロックでした。
心を開いて話して欲しいと色々話しかけるエラに対して、シャーロックはただジョンに対してどうし
たら良いのかを知りたいとだけ言います。


ジョンは絶望して誰からの電話にもでない(多分シャーロックからも)

帰宅したマイクロフトの自宅(多分自宅なんでしょう)。 殺風景な無機質なキッチンは如何にも
マイクロフトらしい。

冷蔵庫を開けると空っぽ。
冷蔵庫の扉に貼ってあるケータリングのチラシには”Reigate Square”と書かれている。
この”Reigate Square”は正典”Reigate Squire”「ライゲートの地主」のモジリでしょうね。
で、このチラシの下に”13th”と書かれたメモをみて電話を掛ける。「Sherrinfordにつないでくれ」
”13th”の意味は不明ですが、「13日」なのか?
ここで遂に”シェリンフォード”が出ました。S3の後ずっと話題になっていたし、S4のキーワードの
1つと言われていた”シェリンフォード”
ただ、この時「繋いでくれ」と言っているのは シェリンフォードが誰であれ、或は場所であれ、
直接電話が出来ないのだという事に気づかされます。

221B では、ハドソンさんとシャーロックが打ちひしがれた様子で向かい合っています。

シャーロックが ”Work is the best antidote to sorrow・・・” 「仕事こそが悲しみには一番の
特効薬ですよ」は正典 ”The Empty House”(空き家の冒険)でホームズがワトソンに語り掛ける言葉。
ライヘンバッハで死亡したと思われていたホームズの空白期間に”悲しい別れ”でメアリーを亡くした
と言われていたワトソンに対して語り掛けたホームズの言葉の引用ですね。

そして続けて、
”If you ever think I'm becoming a bit fulll of myself, cocky or overconfident・・・・ Will
you just say the word of "Norbury" to me? Would you? Just that. I’d be very grateful.”
「もし僕がちょっと思い上がり過ぎてるとか、生意気すぎるとか、自信過剰だとか思ったら、ただ
『ノーバリー』とだけ言ってくれますか? そうしてくれるととてもありがたいです」という言葉は
冒頭にも書きました様に 正典 ”The Adventure of the Yellow Face”(黄色い顔)でノーバリーと
いう街ですっかり推理を間違ってしまったホームズが自分への戒めとしてワトソンに頼む言葉の踏襲です。

シャーロックがデスクの上の封筒を開けると ”MISS ME ?” と書かれたディスクが。

モリアーティーからか?と驚く2人ですが、シャーロックは「モリアーティーが計画していた事は分かって
いたんだ」と言いながら再生した画面はメアリーからのメッセージビデオでした。
(何でこんな時にメアリーが ”MISS ME ?”を使うのか?)

「もし貴方がこのビデオを見ているって事は私は死んでいるって事ね」で始まるメッセージ。

(ここで再び強烈な既視感。 あれ?この設定って他のドラマで何度か見たな~)

「貴方に事件をあげるわ。これまでで最も難しい事件かもしれないけど」 そして、「もし私がいなく
なったら私の為にして欲しい事があるの。ジョン・ワトソンを守って(或は救って?)、シャーロック」と・・・

シャーロックはジョンの家を訪ねるとロージーを抱いたモリーが出てきます。




「僕に何か出来る事があれば・・・」と言うシャーロックに ジョンからの手紙を渡しジョンの言葉を
伝えます。「誰からの手助けも喜んで受けるが シャーロックの助けだけは借りない」と。

伝えるモリーも辛そうな表情だけど、この言葉を聞いたシャーロックは辛いわ。
茫然とした表情で中に戻るモリーを見送る。
(だからね、こんな事になりそうだったから嫌だったんですよ、もう)

最後にシャーロックが再び「サマーラでの約束、或はバグダッドの死神」の関連モノローグで終わります。


”When does the path we walk on lock around our feet ?”
”When does the road become a river with only one destination ?”
”Death waits for us all in Samarra”
”But can Samarra be avoided ?”
「何時歩く道が足元を固めるのか?
何時路が唯一つの目的地を伴う川になるのか?
死神がサマーラで待ち受けている
だが、サマーラを避けることが出来るのか?」
(なんかいい加減でオソマツな訳です)



以上で終わります。
シャーロックとジョンの関係が修復出来るのか? ジョンはメアリーの死から回復できるのか?等を引き
ずりながらE2 “The Lying Detective” へ続きます。



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所で余談ですが、あちこちで指摘されていた今回のエピソードのタイトルに関してですが、
”The Six Thatchers”というタイトルが大分前にジョンのブログで使用されていたという点。
私も随分前の事とて忘却の彼方になっていたのですが、今回確認してみた所確かにありました。

S2E1の”A Scandal in Belgravia”「ベルグレーヴィアの醜聞」中、ジョンのラップトップに
出ていたブログの画面が確かに同じタイトルになっていましたね。

良く見えないのでジョンのブログも再確認してみましたが、勿論内容は今回のエピソードとは
違います。


”A Scandal in Belgravia”は製作が2011年(UK放送は2012年1月1日)だったので、もう6年も
前の事ですが、この矛盾はどういうことなのでしょうか?
まさか制作陣がこれを忘れていた筈はないと思うのですが、何か納得できる釈明があったのかしら?
私が知らないだけなのかしら?
まぁ、色々ウルサイ事ですけどね(笑)


次回(え?まだ続く?)は最後の纏め感想をウダウダ書きます(ひつこい)。






・・・・・to be continued です。




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