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The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

”A Haunting in Venice”(原題)ケネス・ブラナー版ポアロ3作目:続報

2023-04-10 | アガサ・クリスティ
”A Haunting in Venice”

20世紀フォックス

以前第一報をご紹介した、サー・ケネス版ポアロ3作目の続報が出ています。

前回の記事と重複する部分もありますのでお含みおき下さい。

この作品は、アガサ・クリスティの原作『ハロウィーン・パーティー』を元にした作品で、サー・ケネ
ス・ブラナーが監督、製作、主演(エルキュール・ポアロ)を手掛ける作品ですが、ようやく撮影風景
が少しと追加情報が出てきました。

以前ご紹介しました様に、”A Haunting in Venice”(原題)は、1969年に出版されたアガサ・クリスティ
の「ハロウィン・パーティー」に元ずくもので、今作では、時代背景を第二次世界大戦後に、そして舞
台をイギリスの村ウッドリーコモンからベニスに移してという設定に変えられています。
静かなイギリスの村から華やかなベニスに舞台が移されている事は魅力的で、華やかになるのでは、と
想像しますが。











一線を退き、世界で最も魅力的な街で引退生活を送るポアロは 意に反して交霊界に出席するが、その
ゲストの1人が殺害された事で行動を起こす事になる・・・・。
といった感じの概要になる様です。
ブラナー監督によれば、本作は前の2作以上に原作をアレンジした内容で、これまで以上にポアロの人
物像を描くと発言している。 とのこと。
う~ん、どうなんだろう・・・・、とは思うものの、気になる作品ではあります。

キャストは、
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
製作:ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド、ケヴィン・J・ウォルシュ
出演:
ケネス・ブラナー(エルキュール・ポアロ)
カイル・アレン
カミーユ・コタン
ジェイミー・ドーナン
ティナ・フェイ(アリアドネ・オリヴァ夫人)
ジュード・ヒル
ケリー・ライリー
ミシェル・ヨー




それぞれの詳しい役柄は未発表ですが、
以前ご紹介した サー・ケネスの自伝的映画と言われた『ベルファスト』に出演したジェイミー・
ドーナンとジュード・ヒル、又『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(←タイ
トル長すぎ)でアジア人女優として初のアカデミー賞主演女優賞を受賞したミシェル・ヨー、等魅
力的な顔ぶれが揃っています。

既に全米公開日が
2023年9月15日と発表されています(日本公開日は未定)

この後、より詳細情報、trailer 等出次第追記していきます。

 第一報、原作等に関しては下記過去記事をご参照下さい

”A Haunting in Venice”(原題) /ケネス・ブラナー版ポアロ 3作目製作開始



(source : Deadlne、Screen Online, IGN Japan $ etc.)




BBC版アガサ・クリスティ『殺人は容易だ』の製作発表

2023-03-15 | アガサ・クリスティ
”Murder is Easy”


BBCによるアガサ・クリスティ作品のドラマ化として 『殺人は容易だ』の製作が発表されました。

過去サラ・フェルプスが脚本を手掛けた5作品は何度かご紹介した事がありますが、サラ・フェルプ
スに替わる後任として 今作は、脚本をシアン・エジウンミ・ル・ベールが担当、又ミーヌ・ガウル
が監督を務めるとのことです。
そして、クリスティ財団のマシュー・プリチャード氏(アガサ・クリスティの孫)も製作総指揮を務
める。

因みに、
過去のサラ・フェルプス版クリスティ作品は、毎回ひつこく書きました様に、どの作品も椅子から転
げ落ちる様な脚本になっていて、拙記事では何度も愚痴っていました。まぁ、好き好きもありましょ
うが、どうもなんとも・・・・な事でした。
下記5作品が製作されています。

『そして誰もいなくなった』(2015年)
『検察側の証人』(2016年)
『無実はさいなむ』(2018年)
『ABC殺人事件』(2018年)
『蒼ざめた馬』(2018年)

今回製作発表された『殺人は容易だ』はアガサ・クリスティにより 1939年刊行された作品で、過去の
BBC版(『ABC殺人事件』を除く)4作品同様ポアロもミス・マープルも登場しない いわゆる”ノン シ
リーズ”の作品です。

原作概略は、
植民地帰りの元警官ルークは、列車内で同席した老婦人から奇妙な話を聞いた。彼女の住む村で、密か
に殺人が行なわれている、彼女はその犯人を突き止めたので警視庁に訴えに行くというのだ。別れ際に
彼女は 「殺人はとても容易だ」と言っていたのを くだらぬ妄想だと聞きながしたルークであったが、
翌日なんとその老婦人が車に轢き殺されたというのだ……
そのルークが一連の殺人事件を調査する事になり・・・・。
そして、終盤にバトル警視が登場します。

しかし、他作品もあったのですが、
ITVジュリア・マッケンジー版ミス・マープルでは、この「殺人は容易だ」にもミス・マープルが登場
する形で製作されていました。



普段は余り観ないマッケンジー版ですが、この作品だけは何度か観ましたよ。
ベネディクト・カンバーバッチがルーク役でしたから・・・・。 但し、何故か吹き替え版しかなかった
ので毎回不満タラタラで(でも何度も観ましたけど)
ミス・マープル版は何となく後味の悪い感想を持ちましたし、個人的には全く好きになれませんでした
(あくまで個人の感想です)

まぁ、そんなこんなで(どんな?)
新しい脚本、監督製作される今回の作品に期待をするところですが、吉と出るか凶と出るか、少なくと
もサラ・フェルプス版とは異なるテイストでお願いしたいところです。

現時点では出演者は発表されていませんが、2023年夏には撮影開始と発表されています。
出演者気になりますね。 特に誰がルークを演じるのか???

続報出次第追記するつもりです。

原作を読んだのはもう遥か昔の事ですので、そのうち再読してみようと思っています。

『殺人は容易だ』(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)




(source : BBC, Agathchristie.com, MovieWeb, Varity, BrtishPeriodDramas & etc.)






”The Christie Affair” (原題)原作とドラマ情報

2023-01-25 | アガサ・クリスティ
-アガサ・クリスティ11日間の失踪事件の謎-


これから刊行予定のミステリとして次に載せるつもりでいた『The Christie Affair』ですが、見逃して
いた同作のドラマも製作されるとの情報もあり、両方一緒にして”アガサ・クリスティ”のカテゴリーに
含める事にしました。

先ず、原作の『The Christie Affair』について、


原作はニーナ・デ・グラモンが世界で最も有名なミステリ作家の実際の11日間の失踪事件を元に描か
れた衝撃のサスペンス!
とのことで、これから翻訳出版される予定になっています。

内容概略は
≪ 1926年12月2日、36歳のアガサはひどく落ち込んでいた。作家の仕事はうまくゆき始めていたが、
数か月前、最愛の母親を亡くし、夫のアーチーはアガサより10歳ほど若い下流階級の事務員の娘ナン
と愛人関係にある。ナンに忠告をし、アーチーを取り戻すべく夜を共にした翌朝、アーチーは無情に
もアガサに別れを告げて、ナンと再婚すると宣言した。大喧嘩の果てにアーチーは出ていき、残され
たアガサはアーチー宛てと幼い娘テディの乳母宛てに手紙を残して失踪する……。≫

アガサ・クリスティの失踪事件に関しては 当時も大きなニュースとして報道されましたが、現在
も未だその真相は明らかになっていない為 これ迄の色々な小説、映像化もされて皆様も良くご存
知の事件だと思います。



個人的にも1979年公開の”Agatha”『アガサ愛の失踪事件』を思い出します。



当時映画館で観た事を良く覚えています(古い!)し、大分前に記事にした事もあります。
この作品は、ヴァネッサ・レッドグレイヴがアガサ・クリスティ、そしてダスティン・ホフマン、
ティモシー・ダルトンと共演。
色々な意味で印象深く記憶に残っています。

又、ドラマでは、2018年の ”Agatha and the Truth of Murder” 『アガサと殺人の真相』にも取り
入れられていました。

概要はコチラに書きましたので、宜しければご蘭になって下さい。


そんな、未だに謎に包まれたクリスティの失踪事件ですが、 上記”The Christie Affair”がドラマ化
されるとの情報が出ていました。

ニーナ・デ・グラモンによる原作では、アガサの夫アーチボルドの愛人ナンを主人公として描かれて
いるとのことですが、その主人公ナン・オディアを演じるのがデイジー・リドリー。



ドラマの詳細、他の出演者等現時点では発表されていませんが、撮影は既に開始されている様で 
2023年内のリリース予定との事です。

ドラマの詳細、原作本の翻訳刊行など情報が出次第追記します。


(source : viriety.com, BritishPeriodDramad, Hayakawa & etc.)



12月はクリスティ作品満載で

2022-11-01 | アガサ・クリスティ


今年も又”クリスティ祭り”(?)の情報が出ています。

AXNミステリーでは、殆んど恒例となった感がありますが、クリスマスピリオドを中心に、クリスティ
作品満載の放送が続きます。

【アガサ・クリスティーからのXmasプレゼント】 12/3(土)~12/25(日)まで、毎週土日は朝6時
からクリスティー三昧!

と銘打たれた集中放送があります。

先ず、何度も情報を書いていました初放送作品から、

※ 『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』

”Why didn't they ask Evans?”

放送日が発表になりました。

全3エピソード 独占初放送
12月25日(日)4:30pm~
   
以下放送作品は、過去に何度も放送されてはいますが、再びの関連作品再放送(なにせ”お
祭り”ですから・・・)

※ 『ミス・マープル』



”Miss Marple”

◎ ジェラルディン・マクイーワン版、ジュリア・マッケンジー版 

(全23話) 2カ国語版
12月3日(土)6:00am~ 

◎ ジョーン・ヒクソン版

(全22話) 字幕版
12月26日(日)7:00am~

※ 『名探偵ヤルセン』

”Agatha Christie's Hjerson”

(全8話)字幕版
12月10日(土)6:00am~

(ポアロ作品に何度か登場する アリアドネ・オリヴァ夫人の創作作品に登場するフィンランド人
の名探偵で、ポアロのスピンオフ的な作品です)

※ 『名探偵ポアロ』

”Poirot”

(全70話) 2カ国語版
S1 ~ S9  : 12月10日(土)4:00pm~
S10~ S13 : 12月24日(土)6:00am~ 


※ 『ABC殺人事件』

”The ABC Murders”

ジョン・マルコヴィッチ版ポアロ作品です。

(全3話) 字幕版
12月18日(日) 1:35(深夜)~

※ 『蒼ざめた馬』

”The Pale Horse”

(全2話) 字幕版
12月25日(日) 8:00pm~

ルーファス・シーウェル主演です

(因みに、上記『ABC 殺人事件』と『蒼ざめた馬』は 何度もひつこいですが、”サラ・フェルプス版”
 です、念のため)

※ 『そして誰もいなくなった』 フランス版

”Ils étaient dix”

(全6話) 字幕版
12月27日(火)11:00pm~
 
※ 『アガサ・クリスティー ポアロ&マープルと共に歩んだ100年』

”Agatha Christie:100 Years of Poirot and Miss Marple ”

世界的な名探偵、ポワロとミス・マープル。この2人の生みの親こそがミステリーの女王アガサ・
クリスティーである。1920年に処女作が発表されてからすでに100年が経過したが、彼女の人気
は今なお衰えることを知らない。本番組では、アガサ・クリスティーの有名小説10冊をその映像
化作品を用いて紹介すると共に、彼女の生涯を振り返る。

出演者は、色々な意味でクリスティに関連する方々
ジェームズ・プリチャード、サマンサ・ボンド、シーラ・アティム、フィリップ・ジャクソン、
ヒュー・フレイザー、アンソニー・ホロヴィッツ ほか

これは前回放送時にしっかり観る時間が無く サラッとしか覚えていないのですが、アマンダ・
アビントンも出ていた様な気が・・・。 何故アマンダがここでクリスティを語るかなぁ・・・と
思った記憶があるのですが、まぁ、『ねじれた家』に出演していた事はあるんですが。

12月25日(土)10:35pm~


★ 詳細は番組公式をご参照下さい

https://www.mystery.co.jp/recommend/202212.html


又、各ドラマに関連した拙記事はカテゴリー欄『アガサ・クリスティ』に書き出した作品もあります
のでご参照下さい。


11月に入った途端にクリスマスシーズンの情報?と焦りそうな感じもありますが、放送迄に余裕
をもって原作を読み直す時間を・・・と考えての早めのお知らせです。





”A Haunting in Venice”(原題) /ケネス・ブラナー版ポアロ 3作目製作開始

2022-10-12 | アガサ・クリスティ
"A Haunting in Venice"


ケネス・ブラナーがエルキュール・ポアロに扮する作品の新作の製作情報が出ています。
取りあえずの第一報です。

今作は、ケネス・ブラナー版エルキュール・ポアロにとって、『オリエント急行殺人事件』、
『ナイル殺人事件』に続く3作目という事になります。

”A Haunting in Venice”(原題)は、アガサ・クリスティが1969年に発表した『ハロウィーン・
パーティー』を元にした新作で、今回もサー・ケネスが再び監督と主役を務める事になります。

新作は11月に撮影開始されロンドンのパインウッド スタジオやベニスでのロケ等を含み撮影が
行われる予定で、映画公開は2023年の予定とされています。

出演予定は、
エルキュール・ポアロのケネス・ブラナーをはじめとして、
ティナ・フェイ、ジェイミー・ドーナン、ミシェル・ヨー、カイル・アレン、カミーユ・コッティン、
ジュード・ヒル
等々が予定されている様ですが、現時点では役名は発表されていません。



内容概略公式では、
『 第二次世界大戦後、ハロウィーンを迎えた不気味なベニスが舞台の恐ろしいミステリー『A Haunting in Venice』
で、あの有名な探偵エルキュール・ポアロが帰ってくる。いまや一線を退き、世界で最も魅力的な街で自ら流浪の
日々を送るポアロ。そんな彼は、幽霊の出そうな朽ち果てた大邸宅で行われる降霊会へ、いやいやながら出席する。
そこで来賓の1人が殺害されたとき、ポアロは影と秘密をはらんだ邪悪な世界へと足を踏み入れることになる。』
となっています。

テレビドラマの『名探偵ポアロ』デヴィッド・スーシェ版でも 『ハロウィーン・パーティー』は製作されています。 
アリアドネ・オリヴァ夫人が登場するんでしたよね。


原作も読んだし、このドラマ版も観た筈なのに、大雑把にしか覚えていないという・・・何時もの得意なフレーズで
ございまして・・・。

なので、これを機会に原作も読みなおし、ドラマ版も(再放送あれば)観なおしておきましょうか。

そんな訳で、原作も
『ハロウィーン・パーティー』(ハヤカワ文庫-クリスティー文庫)


内容(「BOOK」データベースより)
≪推理作家のオリヴァ夫人を迎えたハロウィーン・パーティで、少女が突然、殺人の現場を目撃したこと
があると言いだした。パーティの後、その少女はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいる
のが発見された!童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追い、現実から過去へと遡るポアロの推理
とは。≫

最初に見た時にはおったまげたサー・ケネス版のでっかいポアロヒゲも何となく馴染んできました。

今回の新作はどの様になるのか期待をしつつ待つ事にしましょう。

情報が出次第追記していくことにします。



(source : Variety, Deadeline & etc.)




『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』ヒュー・ローリー版:12月に日本初放送

2022-10-08 | アガサ・クリスティ
”Why Didn’t They Ask Evans ?”

2022年4月初放送
3エピソード

これ迄何度かご紹介したドラマですが、皆様良くご存知だと思う アガサ・クリスティ原作の『なぜ、
エヴァンズに頼まなかったのか?』のヒュー・ローリー版が日本初放送されることになったそうです。
このドラマは今年4月にbritboxで初公開されたのですが、日本での放送はどうなるだろうかと 殆んど
諦めかけていた所のgood news!!です。

AXNミステリーにて、12月に独占初放送されと発表されました。
(日時は現時点では未定です)

今回は、”あの”ヒュー・ローリーが監督、脚本、出演の三役をこなすという点でも大きな話題になって
いました。

過去記事とダブル事になりますが、
この作品は、アガサ・クリスティの1934年発表の同名小説の映像化作品です。
そして、原作はポアロもミス・マープルも登場しない いわゆる”ノンシリーズ”と言われる作品の1つ
ですが、個人的にはかなり好きな原作です。

あまり陰惨なストーリーでもなく、若い伯爵令嬢のレディー・ルーシー・ボイントンがボビー・ジョー
ンズと共に謎解き、犯人捜しをするのですが、溌剌とした利発なルーシー(フランシス)と、幼馴染
でチョット頼りないボビーの組み合わせも生き生きとしていて、ユーモア溢れる縦横無尽の活躍を描
くクリスティ得意の冒険推理作品です。

原作概要は最初のご紹介記事(もう一年前になりますが)にザっと書きましたのでご参照下さい。

この作品はは、他クリスティ関連ドラマの中で、ITV版ミス・マープル(ジュリア・マッケンジー版)
ではミス・マープルがが登場する形で製作されています。
しかし、個人的には全く好みではなく、マープルさんが登場する必要は全くない、それどころか 原作
の良さが損なわれてしまった様な感じを受けたのを思い出します(あくまでも個人の感想ですのでお
含みおき下さい)









キャストの一報も前回記事に書きましたので、下記過去記事をご参照下さい。

又、これも何度も繰返す愚痴と言うか、嘆き節(?)ですが、過去クリスティ作品でことごとくガッ
カリさせられた某BBC版のサラ・フェルプス作品の様にだけはなって居て欲しくないので、ヒュー・
ローリー版がどの様になっているのか楽しみと少しばかり怖々(?)の気持ちで待ち望んでいる所
です。

以前ご紹介しましたが、念のため再度 Trailer を

https://youtu.be/z8SrTekZsSw

正確な放送日時は追って案内します。


関連過去記事は下記へ

☆ 『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』ドラマ製作
☆ ヒュー・ローリー版 『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』Trailer出ました!





ヒュー・ローリー版 『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』Trailer出ました!

2022-03-08 | アガサ・クリスティ
”Why Didn't They Ask Evans?”

BritBox
3エピソード

以前ご紹介した、1934年に刊行されたアガサ・クリスティ原作『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』
の新作ドラマの続報です。

今回ヒュー・ローリー監督(兼出演)により製作されたドラマのTrailerがリリースされました。

原作概略等は拙過去記事をご参照下さいませ。

『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』ドラマ製作

↓ Trailerはコチラ
https://youtu.be/IHcMlPCTTag

又、英国にてのプレミアは4月12日と発表されています。









監督、製作総指揮:ヒュー・ローリー
出演:
ボビイ・ジョーンズ:ウィル・ボールター
フランシス・ダーウェント:ルーシー・ボイントン
ジェームズ・ニコルソン:ヒュー・ローリー
モイラ・ニコルソン:メイヴ・ダーモディ
アーウィン・トーマス:コンリース・ヒル
ロジャー・バッシントン=フレンチ:ダニエル・イングス
ラウル”ノッカー”・ビードン:ジョナサン・ジュールズ


ヒュー・ローリーがどの様な解釈でクリスティ作品に取り組んだのか興味もあり、非常に楽しみで
す。(まさか”あんな風”にはならないでしょうねぇ・・・・)

現時点では日本放送があるかどうかは不明ですが、DVD発売等も含め情報が出次第追記する
つもりです。



(source : BritBox, dailymail & etc.)





『名探偵ポアロ』エピソードリスト & デヴィッド・スーシェ叙勲

2022-02-08 | アガサ・クリスティ
”Agatha Christie's Poirot”


本当に今更なのですが、何故か纏めるのを怠っておりました。
何度も繰り返し再放送されておりますが、又近いうちに再びの再放送予定があり、いい加減に
ちゃんとリストを作っておかねば、と思いまして 大変遅ればせながら纏めました。
自分でも何度も観てしっかり覚えているエピソードもあるものの、うろ覚えだったりするエピソード
もありますので、これを機会に自分の覚書も兼ねまして・・・・。

日本でも長年人気を持ち続けている、アガサ・クリスティ原作の作品のドラマ化で、1989年のシー
ズン1から2013年のシーズン13まで25年に渡って全70エピソードが放送されています。

何年か前ファイナルシーズン放送を前に書いたコチラの記事内容に重複していますが、念のため。

メインのレギュラーは、
エルキュール・ポワロ:デヴィッド・スーシェ
アーサー・ヘイスティングス:ヒュー・フレイザー
ミス・レモン:ポーリーン・モラン
ジェームス・ハロルド・ジャップ警部:フィリップ・ジャクソン
アリアドネ・オリヴァ夫人:ゾーイ・ワナメイカー


↑ 初期の頃はこんなヒゲ




↑ ヒゲも体型(お腹が)も随分変化していきます。


↑ これはフィナーレ「カーテン」の姿。涙無くしては観られません。

因みに、
日本での放送は吹き替え版が殆んどなのですが、これは昔から馴染んでいたのであまり違和感
をかんじないで観られます。 しかし、デヴィッド・スーシェのフランス語訛りの英語が見事
なのでやはり字幕版で観たい作品ですね。

シーズン1(1989年)
E1 「コックを探せ」”The Adventure of the Clapham Cook”
E2 「ミューズ街の殺人」”Murder in the Mews”
E3 「ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」”The Adventure of Johnie Waverly”
E4 「24羽のつぐみ」”Four and Twenty Blackbirds”
E5 「4階の部屋」”The Third Floor Flat”
E6 「砂に書かれた三角形」”Triangle at Rhodes” 
E7 「海上の悲劇」”Problem at Sea”
E8 「謎の盗難事件」”The Incredible Theft”
E9 「クラブのキング」”The King of Clubs”
E10 「夢」”The Dream”

シーズン2(1990年)
E1 「エンドハウスの怪事件」”Peril at End House”
E2 「ベールをかけた女」”The Velled Lady”
E3 「消えた廃坑」”The Lost Mine”
E4 「コーンワルの毒殺事件」”The Comishi Mystery”
E5 「タベンハイム失そう事件」”The Disappearance of Mr.Davenheim”
E6 「二重の罪」”Double Sin”
E7 「安いマンションの事件」”The Adventure of the Cheap Flat”
E8 「誘拐された総理大臣」”The Kidnapped Prime Minister”
E9 「西洋の星盗難事件」”The Adventure of the Western Star”

シーズン3(1990年)
E1 「スタイルズ荘の会事件」”The Mysterious Affair at Styles”
E2 「あなたの庭はどんな庭?」”How Does Your Garden Grow?”
E3 「100万ドルの債権盗難事件」”The Million Dollar Robbery”
E4 「プリマス行き急行列車」”The Plymouth Express”
E5 「スズメバチの巣」”Wasps’Net”
E6 「マースドン荘の惨劇」”The Tragedy at Marsdon Manor”
E7 「二重の手がかり」”The Double Clue”
E8 「スペイン櫃の秘密」”The Mystery of the Spanish Chest”
E9 「盗まれたロイヤル・ルビー」”The Theft of the Royal Ruby”
E10 「戦勝舞踏会事件」”The Affair at the Victory Ball”
E11 「猟人荘の会事件」”The Mystery of Hunter’s Lodge”

シーズン4(1992年)
E1 「ABC殺人事件」”The ABC Murders”
E2 「雲をつかむ死」”Death in the Clouds”
E3 「愛国殺人」”One, Two、Buckle My Shoe”

シーズン5(1993年)
E1 「エジプト墳墓のなぞ」”The Adventure of the Egyptian Tomb”
E2 「負け犬」”The Underdog”
E3 「黄色いアイリス」”The Yellow Iris”
E4 「謎の遺言書」”The Case of the Missing Will”
E5 「イタリア貴族殺害事件」”The Adventure of the Italian Nobleman”
E6 「チョコレートの箱」”The Chocolate Box”
E7 「死人の鏡」”Dead Man's Mirror”
E8 「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」”Jewel Robbery at the Grand Metropollitan”

シーズン6(1994年)
E1 「ポワロのクリスマス」”Hercule Poirot's Christmas”
E2 「ヒッコリー・ロードの殺人」”Hickory Dickory Dock”
E3 「ゴルフ場殺人事件」”Murder on the Links”
E4 「もの言えぬ証人」”Dumb Witness”

シーズン7( 2000年)
E1 「アクロイド殺人事件」”The Murder of Roger Ackroyd”
E2 「エッジウェア卿の死」”Lord Edgware Dies”

シーズン8(2001年)
E1 「白昼の悪魔」”Evil Under the Sun”
E2 「メソポタミア殺人事件」”Murder in Mesopotamia”

シーズン9(2003年)
E1 「五匹の子豚」”Five Little Pigs”
E2 「杉の棺」”Sad Cypress”
E3 「ナイルに死す」”Death on the Nile”
E4 「ホロ―荘の殺人」”The Hollow”

シーズン10(2006年)
E1 「青列車の秘密」”The Mystery of the Blue Train”
E2 「ひらいたトランプ」”Cards on the Table”
E3 「葬儀を終えて」”After the Funeral”
E4 「満潮に乗って」”Taken at the Flood”

シーズン11(2008年)
E1 「マギンティ夫人は死んだ」”Mrs.McGinty's Dead”
E2 「鳩の中の猫」”Cat Among the Pigeons”
E3 「第三の女」”Third Girl”
E4 「死との約束」”Appointment with Death”

シーズン12( 2010年)
E1 「三幕の殺人」”Three Act Tragedy”
E2 「ハロウィーン・パーティー」”Halloween Party”
E3 「オリエント急行の殺人」”Murder on the Orient Express”
E4 「複数の時計」”The Clocks”

シーズン13(2013年)
E1 「象は忘れない」”Elephants Can Remember”
E2 「ビッグ・フォー」”The Big Four”
E3 「死者のあやまち」”Dead Man's Folly”
E4 「ヘラクレスの難行」”The Labours of Hercules”
E5 「カーテン~ポアロ最後の事件~」”Curtain. Poirot's Last Case

そして、

25年間ポアロを演じ続けたデヴィッド・スーシェは 2020年ナイト(knight bachelor)を授与され
ウィンザー城にてウィリアム王子から、”ナイト”の称号を得ました。



”ナイト”を叙任された英国俳優は少なくはないのですが、遂にデヴィッド・スーシェも”サー”となり、
Sir David Suchet(サー・デヴィッド)と称される事になった訳ですね。





『パーカー・パインの事件簿』アガサ・クリスティ(著)

2022-01-25 | アガサ・クリスティ
『パーカー・パインの事件簿』(新訳版)創元推理文庫ー2021/7/29

”Parker Pyne Investigates”
アガサ・クリスティ(著)、山田順子(翻訳)

”Parker Pyne Investigates” は1934年に刊行されたアガサ・クリスティによる推理小説短編集です。

内容:
「あなたは幸せですか? 幸福でないかたはパーカー・パインにご相談ください」そんな奇妙な新聞
広告を見てオフィスを訪れる、夫の浮気を疑う妻や、退屈した退役軍人などの悩みを、パーカー・
パインはいっぷう変わった方法で、次々解決する。そしてオリエントへの旅に出た彼は各地で事件
に遭遇し、見事犯人の正体を見破っていく。官庁で統計をとっていたという異色の経歴の名探偵が
活躍する作品14編を収めた短編集、新訳決定版。

中年の妻の事件
無聊をかこつ少佐の事件
悩めるレディの事件
不満な夫の事件
ある会社員の事件
大富豪夫人の事件
ほしいいものはすべて手に入れましたか?
バグダッドの門
シーラーズの館
高価な真珠
ナイル河の死
デルフォイの信託
ポーレンサ入り江の出来事
レガッタレースの日の謎

この作品は本当に大昔に読んだので、全くと言っていいほど覚えていませんでした。
以前読んだ版は『パーカー・パイン登場』となっていたと記憶していましたが、新訳版が出たのを機に
本当に久し振りに再読しました。

パーカー・パイン氏は厳密に言うと”探偵”ではありません。
官僚として35年働いてきた経験を元に、”統計”により人の不幸を分類し、依頼人の不幸を取り除くのを
仕事としています。
「人の不幸は5つに分類できるという」と考えるパインは、依頼人の抱える不幸を読み取り、どんな方
法で彼等の悩みを解決するかと言う対応で、依頼人に色々と指示を出します。
彼のお膳立てした指示に従って行動するうちに、依頼人はいつの間にか不幸の原因が取り除かれている
事に気付くのです。
その為に、パインは様々な人材を投入します。 
遊び人風なハンサムな若い男性(クロード・ラトレル)、目を見張る様な若い妖艶な美女(マドリーン・
ド・サラ)等。 彼等はパインの協力者であり、依頼者によりそれぞれの役割を演じるプロフェッショ
ナルなチームなのです。
スタッフの中には、後にポアロの秘書となる。秘書のミス・レモンや、同じくポアロの作品にも登場す
るアリアドネ・オリヴァ夫人等も含まれていて嬉しくなります。

前半の6作品は、パインがスタッフ達の力を借りながら 相談に訪れた依頼人の悩みを克服できるような
状況を作り出し、それに従った依頼人たち本人自ら解決する様に導きます。
後半の6作品は、休暇旅行で中東を旅行中にパインが遭遇した事件を解決するトラベルミステリとなって
います。
又、最後の2作品は旅先での盗難事件等を解決する。
といった内容になっています。

クリスティは2番目の夫で考古学者あるマックス・マロ―ワンの発掘に何度か同行して中東地方を訪れた
事実に基ずき、ポアロが登場する何作品でも中東を舞台にした作品を書いています。

謎解きというより、人間の心理を探り、それに基づき依頼人の悩みを解決するという 心を読む探偵と
いう事になるのでしょうか。

それぞれの作品の結末は鮮やかで、ホッとさせられます。

パーカー・パインが登場する作品は少なく、ここに収められている14作品のみという事で残念な思いも
あります。

ところで、
冒頭<はじめに>と序文で、クリスティが、レストランで昼食中後ろの席で統計について語る紳士に興
味を持ち、”禿頭でメガネをかけた紳士”がパーカー・パイン創造のヒントになったと語っています。
しかし、
文中にあるパインの外見描写、それにこの新訳の表紙を見て あれ?と思ったのは、既にご紹介しまし
た2月初放送の『アガサ・クリスティ-名探偵ヤルセン』の主人公である スヴェン・ヤルセンの外見
にそっくりなんです。
表紙の絵はドラマを意識していたのか?プロフィールから描くと似て来るのか?不思議です。
とは言え、ポアロも似てますけど。



『アガサ・クリスティー 名探偵ヤルセン』初放送日

2021-12-30 | アガサ・クリスティ
”Agatha Christie's Hjerson”

2021年 スウェーデン
全8話

以前コチラでご紹介しました 『名探偵ポアロ』のスピンオフ的な新作ドラマです。
この度放送日が告知されましたのでご案内しておきます。

2月11日(金)7:00pm~

第一話は、豪華客船が舞台になっており、『ナイルに死す』を彷彿させる内容となっている様です。
ベルギー人であるポアロとスウェーデンで活躍したフィンランド人の名探偵ヤルセンとの類似点も
興味深い。





そして、以前ご案内しました様に、その前に

2022年1月2日(金)8:55pm~

第一話の冒頭約10分間が日本初解禁放送されることになっています。

又、これも以前書きました様に、『名探偵ポアロ』に登場する アガサ・クリスティの分身的存在
と言われる推理作家であるアリアドネ・オリヴァによって生み出されたのが ”スベン・ヤルセン”と
いうキャラクターです。
その アリアドネ・オリヴァが登場する『名探偵ポアロ』のエピソードも放送される予定になって
います。



”名探偵ポアロコレクションと銘打って、

『ひらいたトランプ』
『マギンティ夫人は死んだ』
『第三の女』
『ハロウィーン・パーティー』
『象は忘れない』
『死者のあやまち』
『複数の時計』
の7作品が、

2月11日(金)6:00 am~ 放送予定 されています。

オリヴァ夫人と言えば、”りんご” ですね。
上記のドラマの中で ヤルセンがどんな風に言及されているのか、又 ”りんご”がどの位出てき
ますでしょうか。
色々興味が湧いてきます。
楽しみなドラマです。

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さて、今年もあっという間に明日は大晦日。
何時にもまして時間の過ぎ去る速さを感じる一年でした。
出口の見えないコロナ禍の中、鬱々とした日々を送りながら、少しでも気分転換をしたい思いで
拙い記事を書いて参りましたが、本当に多くの方々にお訪ね頂き、又gooの内部では多くのリアク
ションボタンを押して頂き嬉しく 大変励みになりました。
何時も有難うございます。

来る新年が少しでも明るい兆しが見えます様に、そして皆々様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

来年もボチボチ続けて行こうと思って居ります。
どうぞ引き続きご指導、ご鞭撻頂けます様お願い致します。