The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

BBC版アガサ・クリスティ『殺人は容易だ』の製作発表

2023-03-15 | アガサ・クリスティ
”Murder is Easy”


BBCによるアガサ・クリスティ作品のドラマ化として 『殺人は容易だ』の製作が発表されました。

過去サラ・フェルプスが脚本を手掛けた5作品は何度かご紹介した事がありますが、サラ・フェルプ
スに替わる後任として 今作は、脚本をシアン・エジウンミ・ル・ベールが担当、又ミーヌ・ガウル
が監督を務めるとのことです。
そして、クリスティ財団のマシュー・プリチャード氏(アガサ・クリスティの孫)も製作総指揮を務
める。

因みに、
過去のサラ・フェルプス版クリスティ作品は、毎回ひつこく書きました様に、どの作品も椅子から転
げ落ちる様な脚本になっていて、拙記事では何度も愚痴っていました。まぁ、好き好きもありましょ
うが、どうもなんとも・・・・な事でした。
下記5作品が製作されています。

『そして誰もいなくなった』(2015年)
『検察側の証人』(2016年)
『無実はさいなむ』(2018年)
『ABC殺人事件』(2018年)
『蒼ざめた馬』(2018年)

今回製作発表された『殺人は容易だ』はアガサ・クリスティにより 1939年刊行された作品で、過去の
BBC版(『ABC殺人事件』を除く)4作品同様ポアロもミス・マープルも登場しない いわゆる”ノン シ
リーズ”の作品です。

原作概略は、
植民地帰りの元警官ルークは、列車内で同席した老婦人から奇妙な話を聞いた。彼女の住む村で、密か
に殺人が行なわれている、彼女はその犯人を突き止めたので警視庁に訴えに行くというのだ。別れ際に
彼女は 「殺人はとても容易だ」と言っていたのを くだらぬ妄想だと聞きながしたルークであったが、
翌日なんとその老婦人が車に轢き殺されたというのだ……
そのルークが一連の殺人事件を調査する事になり・・・・。
そして、終盤にバトル警視が登場します。

しかし、他作品もあったのですが、
ITVジュリア・マッケンジー版ミス・マープルでは、この「殺人は容易だ」にもミス・マープルが登場
する形で製作されていました。



普段は余り観ないマッケンジー版ですが、この作品だけは何度か観ましたよ。
ベネディクト・カンバーバッチがルーク役でしたから・・・・。 但し、何故か吹き替え版しかなかった
ので毎回不満タラタラで(でも何度も観ましたけど)
ミス・マープル版は何となく後味の悪い感想を持ちましたし、個人的には全く好きになれませんでした
(あくまで個人の感想です)

まぁ、そんなこんなで(どんな?)
新しい脚本、監督製作される今回の作品に期待をするところですが、吉と出るか凶と出るか、少なくと
もサラ・フェルプス版とは異なるテイストでお願いしたいところです。

現時点では出演者は発表されていませんが、2023年夏には撮影開始と発表されています。
出演者気になりますね。 特に誰がルークを演じるのか???

続報出次第追記するつもりです。

原作を読んだのはもう遥か昔の事ですので、そのうち再読してみようと思っています。

『殺人は容易だ』(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)




(source : BBC, Agathchristie.com, MovieWeb, Varity, BrtishPeriodDramas & etc.)







2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
演出って (Abi)
2023-03-15 16:06:10
何だか今まで気にもしていなかったのですが、蒼ざめた馬を観ていながらぽかんとしてしまいました。何だったの?って。ジュリアマッケンジーのもジェラルディンマクイーワンのも出てる人を確認のために観たって感じ。どうしてもマープルさんとは思えなくて、順番が逆だったらどうだったかな?最後にヒクソンさんだったら、、、
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>演出って (Yam Yam)
2023-03-15 18:40:58
Abiさん、本当に仰る通りですね。
私も演出家はあまり気にしていなかったし、脚本も時々 そう言う解釈もあるんだなぁ・・・って思う事もあっ
たりはしましたが。 『蒼ざめた馬』ね、もう何をか言わんや!でしたね。出演者に惹かれたもので、一応心
の準備もしては居たものの、いや~、言葉を失いましたわね。何時も通り、と言うか、他作品より一段と
ビックリさせられましたっけ。もう疲れましたね。 なので、新しい演出家に替わって本当に良かったと思う
ですが、一抹の不安も。 いや、きっと今までよりは良くなるでしょう(必死で期待)。
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