最近、どこか遠方へ出かけて写真撮影を~というのが難しいので、精々クルマで小一時間以内の範囲で
ボチボチ撮ってる有様。ここら辺で一つ、スマホカメラとレンズ交換式カメラで得られる撮影結果や
得手不得手について、エラソーに書いてみようかと。
今のスマホカメラは多眼式(焦点距離違いの複数カメラ搭載)とか、ズームレンズ付き機種となって
いますが、カメラユニット1基のみという機種もまだまだ多いです。私のスマホもカメラユニット1基の
タイプ。今の機種には無い、とある機能を搭載している事もあって4年間使い続けています。
そういう、少し古いスマホカメラでも相当撮れるという事なんです。
※以降の写真は、スマホやカメラに記録された「まんま」のもの。いわゆる撮って出し。スマホ写真は
シーンモードを含めてフルオートにしてあります。
※以降、比較写真の表記は スマホカメラ→スマホ / レンズ交換式カメラ→カメラ と略します。
左:スマホ 右:カメラ
スマホカメラは近距離に強いです。機種によっては至近距離(当たりそうになる)でもピントの合う
機種もあります。ピントの合う範囲が広いのでボケ難く、シッカリと写せるためです。発色に関しては
スマホが勝手にホワイトバランスや彩度を弄るので、あれ?という事もままあります。地面の草の存在が
分かる程度に写っている事に注目。
カメラの設定は換算230mm F2.8 1/1000 PLフィルター使用。望遠マクロ的にも使える、植物写真に
強い望遠ズームですが、被写体までの距離は1.2mほど開いています。マイクロフォーサーズといえども
この距離で撮るとピントは薄いので、ブレないよう撮影には少々気を遣います。花弁やシベの一部を除き
ボケの範囲で溶けているのが最大の差。どこにピントを置くのかで結果が全然違ってしまいます。
左:スマホ 右:カメラ
スマホはデジタルズームを使用してるので緻密さに欠けます。最近の多眼式なら、こういう事には
なりませんが、スマホだと風景写真は若干作り物っぽくなります。色が鮮やかなのは、強力な画像
処理のお陰。夏特有の明るい空に仕上がっています。
カメラの方は、とっても地味というか露出アンダーに見えるというか。夕方の半逆光で撮っている
ので、こんな感じよね…とは思うけど、記憶色(印象)としてはスッゴクイマイチに見える。
カメラで撮った場合、ここからレタッチ(現像ソフト含む)で好みの色に調整していきます。
余談だけど、金床雲にまで発達した遥か遠方の雄大積雲が、スタートレックのエンタープライズ
(USS_NCC-1701)的に見えた日でした。
左:スマホ 右:カメラ
スマホの方は、盛大なフレアーや光芒(絞り羽根が無いレンズなのでこうなる)が出ているものの、
これはコレでアリだと思う。むしろ、コストの限られるスマホカメラユニットとしては、相当良く
撮れていると感心すらする。最新鋭のスマホカメラなら、もっと撮れるに違いない。
カメラの方はF8 1/125秒 。使用レンズはZD 14-54_I型。新世代のmZDレンズと比べたら解像能力で
負けちゃうけど、特に夕景夜景では今でも愛用しています。波に輝く赤い光など、細かい描写の差は
顕著。でも、スマホの写真も私は良いと思ってる。撮影結果は機材の性能だけじゃないというコト。
左:スマホ 右:カメラ
スマホは自動的に夕日モードとなり、演出掛かりまくりだけど印象としては好ましい。綺麗に撮れて
いると感じるように、エンジニアの方々がパラメーターを調整してスマホに搭載してくれたお陰です。
通常、夕景逆光方向での撮影は「露出補正をマイナス側」にして黒潰れさせた方が夕方らしくて良い
のですが、この写真では逆に「露出補正 プラス0.5」となっています。
☆露出補正のやり方はiPhone・android共に、撮りたい物の場所を画面上でタッチし、枠(iPhoneなら
黄色枠の右に太陽マークが出る)の右側を上下になぞると、任意で明るさを変えられます。
androidの場合、メーカーや機種によって表示が異なったり操作が出来ないものもありますが、
縦位置なら枠の左側を上下に、横位置なら枠の下側を左右になぞると調整できます。
カメラだとこんな感じ。あまり暗くすると船が真っ黒になるので、露出補正+0.3としていますが、
全体的に暗い。これは、空が真っ白にならないよう露出を抑えているため。これを画像処理に
頼らず空と船の露出を合わせようとする場合、ハーフNDフィルター(角型の方が便利)が必要に
なります。見栄えする様に画像処理してくれて、暗部まで持ち上げてくれるスマホってホント凄い。
スマホの方はレンズが広角(換算26mm相当)なので、被写体が小さい場合は「出来るだけ
近寄って撮る!」のが肝心。広角レンズで距離を開けて撮ると、すごーく小さく写ってしまい、
アリャリャ・・・となってしまいます。蝶を驚かせないようゆっくり動いて相手が来るのを待ち、
出来るだけスマホを近づけて撮るのがコツです。やや逆光の条件で撮っていますので、先に紹介
した「露出補正」を適宜用いると良いでしょう。背景の樹木まで写っているのが、広角レンズの
特徴でもあります。
カメラの方は、換算220mm F2.8 1/2000秒(ISO400)。距離を取って蝶を切り取る形の撮影。
私は数枚撮ったら移動して、撮影結果は邪魔にならない所で確認して… を繰り返すので、
意外と撮れないんですよ数が。連写で撮る事になりますが、膨大な枚数を撮影したところで
後の選別作業を考えると地獄だなw と思っちゃうので、ある程度狙って撮ってます。
只ねぇ、蝶々との相性が悪いんですよワタシ。正直、苦手な被写体の1つ。日本を代表する
昆虫写真家の海野和男さんなんて、ホントに神ですわ。
------------------------------------
スマホで上手く撮れない時には、これまた優秀な動画機能を利用して「ムービー」で撮影し、
そこからアプリ等を使用して「フレームを切り取る」という方法も使えます。
現代のスマホカメラって凄いんです。でも、どうしてもレンズ交換式カメラでなければ
撮れない(表現できない)ものもある。そこが拘りなんでしょうね。
もっとも、そのこだわりの部分ですが、近年は画像処理で出来ちゃう事もある。特にここ
数年でシェアをググッ!と伸ばした「Google pixel」なんかは凄いですよね。
iPhoneのカメラ機能が凄いのは以前からですが、今は、この両者が競っている感じです。
ボチボチ撮ってる有様。ここら辺で一つ、スマホカメラとレンズ交換式カメラで得られる撮影結果や
得手不得手について、エラソーに書いてみようかと。
今のスマホカメラは多眼式(焦点距離違いの複数カメラ搭載)とか、ズームレンズ付き機種となって
いますが、カメラユニット1基のみという機種もまだまだ多いです。私のスマホもカメラユニット1基の
タイプ。今の機種には無い、とある機能を搭載している事もあって4年間使い続けています。
そういう、少し古いスマホカメラでも相当撮れるという事なんです。
※以降の写真は、スマホやカメラに記録された「まんま」のもの。いわゆる撮って出し。スマホ写真は
シーンモードを含めてフルオートにしてあります。
※以降、比較写真の表記は スマホカメラ→スマホ / レンズ交換式カメラ→カメラ と略します。
左:スマホ 右:カメラ
スマホカメラは近距離に強いです。機種によっては至近距離(当たりそうになる)でもピントの合う
機種もあります。ピントの合う範囲が広いのでボケ難く、シッカリと写せるためです。発色に関しては
スマホが勝手にホワイトバランスや彩度を弄るので、あれ?という事もままあります。地面の草の存在が
分かる程度に写っている事に注目。
カメラの設定は換算230mm F2.8 1/1000 PLフィルター使用。望遠マクロ的にも使える、植物写真に
強い望遠ズームですが、被写体までの距離は1.2mほど開いています。マイクロフォーサーズといえども
この距離で撮るとピントは薄いので、ブレないよう撮影には少々気を遣います。花弁やシベの一部を除き
ボケの範囲で溶けているのが最大の差。どこにピントを置くのかで結果が全然違ってしまいます。
左:スマホ 右:カメラ
スマホはデジタルズームを使用してるので緻密さに欠けます。最近の多眼式なら、こういう事には
なりませんが、スマホだと風景写真は若干作り物っぽくなります。色が鮮やかなのは、強力な画像
処理のお陰。夏特有の明るい空に仕上がっています。
カメラの方は、とっても地味というか露出アンダーに見えるというか。夕方の半逆光で撮っている
ので、こんな感じよね…とは思うけど、記憶色(印象)としてはスッゴクイマイチに見える。
カメラで撮った場合、ここからレタッチ(現像ソフト含む)で好みの色に調整していきます。
余談だけど、金床雲にまで発達した遥か遠方の雄大積雲が、スタートレックのエンタープライズ
(USS_NCC-1701)的に見えた日でした。
左:スマホ 右:カメラ
スマホの方は、盛大なフレアーや光芒(絞り羽根が無いレンズなのでこうなる)が出ているものの、
これはコレでアリだと思う。むしろ、コストの限られるスマホカメラユニットとしては、相当良く
撮れていると感心すらする。最新鋭のスマホカメラなら、もっと撮れるに違いない。
カメラの方はF8 1/125秒 。使用レンズはZD 14-54_I型。新世代のmZDレンズと比べたら解像能力で
負けちゃうけど、特に夕景夜景では今でも愛用しています。波に輝く赤い光など、細かい描写の差は
顕著。でも、スマホの写真も私は良いと思ってる。撮影結果は機材の性能だけじゃないというコト。
左:スマホ 右:カメラ
スマホは自動的に夕日モードとなり、演出掛かりまくりだけど印象としては好ましい。綺麗に撮れて
いると感じるように、エンジニアの方々がパラメーターを調整してスマホに搭載してくれたお陰です。
通常、夕景逆光方向での撮影は「露出補正をマイナス側」にして黒潰れさせた方が夕方らしくて良い
のですが、この写真では逆に「露出補正 プラス0.5」となっています。
☆露出補正のやり方はiPhone・android共に、撮りたい物の場所を画面上でタッチし、枠(iPhoneなら
黄色枠の右に太陽マークが出る)の右側を上下になぞると、任意で明るさを変えられます。
androidの場合、メーカーや機種によって表示が異なったり操作が出来ないものもありますが、
縦位置なら枠の左側を上下に、横位置なら枠の下側を左右になぞると調整できます。
カメラだとこんな感じ。あまり暗くすると船が真っ黒になるので、露出補正+0.3としていますが、
全体的に暗い。これは、空が真っ白にならないよう露出を抑えているため。これを画像処理に
頼らず空と船の露出を合わせようとする場合、ハーフNDフィルター(角型の方が便利)が必要に
なります。見栄えする様に画像処理してくれて、暗部まで持ち上げてくれるスマホってホント凄い。
スマホの方はレンズが広角(換算26mm相当)なので、被写体が小さい場合は「出来るだけ
近寄って撮る!」のが肝心。広角レンズで距離を開けて撮ると、すごーく小さく写ってしまい、
アリャリャ・・・となってしまいます。蝶を驚かせないようゆっくり動いて相手が来るのを待ち、
出来るだけスマホを近づけて撮るのがコツです。やや逆光の条件で撮っていますので、先に紹介
した「露出補正」を適宜用いると良いでしょう。背景の樹木まで写っているのが、広角レンズの
特徴でもあります。
カメラの方は、換算220mm F2.8 1/2000秒(ISO400)。距離を取って蝶を切り取る形の撮影。
私は数枚撮ったら移動して、撮影結果は邪魔にならない所で確認して… を繰り返すので、
意外と撮れないんですよ数が。連写で撮る事になりますが、膨大な枚数を撮影したところで
後の選別作業を考えると地獄だなw と思っちゃうので、ある程度狙って撮ってます。
只ねぇ、蝶々との相性が悪いんですよワタシ。正直、苦手な被写体の1つ。日本を代表する
昆虫写真家の海野和男さんなんて、ホントに神ですわ。
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スマホで上手く撮れない時には、これまた優秀な動画機能を利用して「ムービー」で撮影し、
そこからアプリ等を使用して「フレームを切り取る」という方法も使えます。
現代のスマホカメラって凄いんです。でも、どうしてもレンズ交換式カメラでなければ
撮れない(表現できない)ものもある。そこが拘りなんでしょうね。
もっとも、そのこだわりの部分ですが、近年は画像処理で出来ちゃう事もある。特にここ
数年でシェアをググッ!と伸ばした「Google pixel」なんかは凄いですよね。
iPhoneのカメラ機能が凄いのは以前からですが、今は、この両者が競っている感じです。