気ままに日記

大好きな写真と思いつくままに綴る日記です

世界覇権を狙う中国の動きと米国の動き

2020-09-15 15:08:08 | Weblog
最近の中国の動きを見ると経済・科学分野とあらゆる面での発展ぶりに目を見張るものがある。三十年程以前中国を訪れた際の中国は、貧しく買い物しても日本円はプラチナの様に値打ちがあり、日本とは比較にならない経済格差があった。その中国は現在国家の技術力、経済活動の指標と言われた自動車の生産高では、これまで揺るぎない世界一の座を維持してきた米国を凌ぎ今や世界一の自動車生産量を誇っており、技術面でも自動運転技術やIT分野に於いて米国を凌駕する勢いである。知的財産の象徴とも言える特許出願件数も日本を抜いて一位の米国に迫る二位であり、全世界の人口約七十億人のおよそ二十%を占める約十四億人の人口を有し、この膨大な人口が金融・技術等の面で凄まじい勢いで世界を席巻しつつある。この様な中国の台頭に対して、各国からの警戒感が高まって来ているが、特に米国はこれまでのばらまき政策を改め施しが過ぎる条約からの撤回が相次いでおり、世界のグローバル化の動きに反して孤立化を進め、危機感を募らせている。千九百年初頭の米国対露国が対立した冷戦に対して最近米国対中国の対立を「新冷戦」と良く言われている。これ程急速に米中対立が厳しくなったのは何故か。中国が「中国の夢」として世界覇権への意思を明らかにし、米国がそれを受けて立ったからである。中国は共産党がすべてを指導する体制の下、国内的には「世界一流の軍事力」を形成し、国際的には「一帯一路」建設を推進し世界の統治システム構築に乗り出して来たからである。
かって中国の工業製品Made in Chainaは粗悪品の代名詞だったが。最近は技術面や品質面でも確固たる地位を築き世界の工場国になった。我々の周囲を見てもタブレット・携帯電話・カメラなど主要な精密機械は殆どMade in Chainaである。次世代の通信技術である5Gの通信網の構築には、殆ど国が中国製の機器が採用され、米国はこれでは通信の国家機密が保持出来ないと通信網に中国製の機器を排除しようとして中国と対立を深めている。
最近中国は中国の通貨人民元を経済力の向上とともに国際金融市場での存在感を高め、「人民元の国際化」を目指す動きが目立って来た。しかし人民元も市場が使いたいと思う通貨にならなければ基軸通貨に成る事は出来ない。 それにしても最近の中国は南シナ海のほぼ全域で歴史的権利を持つと主張し、人工島造成を進めるなど武力を背景にした現状変更の動きを強力的に進めており米国始め日本など複数の国が状況改善に建設的な行動を呼掛けているが、十四億のマンパワーを背景に経済・IT技術で世界覇権を虎視眈々と狙っているが、これ以上に中国の横暴を見逃す訳には行かない