バイオレットのお絵かき☆ダイアリー

折々に描いた俳画や水彩画を展示して、勉強の励みになれば…
そんな想いで、また新たな出発です。

岡山後楽園にて

2009-09-15 08:41:39 | 俳画
先日の写真から、やっと後楽園の俳画が描けました。
写真を見ていると、とても手が出ない~なんて思っていましたが、思い切って筆をとってみると、案外スラスラ進めることができました。
といって、この程度?と言われるかな。

サイズは6号色紙。
水のある風景が好きなvioletですが、今回は、というか今回もイマイチかなぁ。
メーンは舟と橋。
続いて向こうに見える岡山城。で、最後は手前の萩の花。というふうに目を移動してもらえるといいかな。
ということで、遠近感が出しやすい構図のはずが、お城の線描きの墨が濃すぎて、どうもお城がその存在を主張している。
でもまぁ、訪れた記念に描いておこう!ということで、この程度でお許しを!

ところで、前回のツバメの絵のことで少しお話ししたいことアリ。
こちらにご訪問頂いているある方がこんなことを言って下さいました。

絵の中に親鳥を描かなかったことで、かえって臨場感があって、想像力を膨らませることができる…ということ。
つまり、親鳥は今餌をさがしに飛び回っていて、その帰りを今か今かと待っているヒナたち。
「お母さん、早く帰って来て~!」っていうヒナたちの気持ちが絵から感じられるかも。

で、もうひとつ、反対の例があるので、そのお話も少し。
最近観た「風の絵師」という韓国ドラマのこと。
これは時代劇で、朝鮮に実在した天才絵師二人、師匠とその弟子のお話なんですけど…
その中で、弟子が師匠にこんなことをいう場面があります。

鳥を一羽描いても、その鳥の気持ちはわからないが、それに鳥かごを描いて、その中に鳥を入れると、その鳥の気持ちがわかるようになる…ということ。
つまり、絵の中に鳥かごが加わることによって、かごから出て、どこかに自由に飛んでいきたいという鳥の気持ちが表現できるようになる。

なるほど!って思いました。
絵の中に、何かを付け加えることによって、絵から鳥の感情までがわかる場合と、それから、親鳥を描かなかったことによって、ヒナたちの気持ちがわかるようになる場合があるということなんですね。
もし、あの絵にツバメの親鳥を描いていれば、やや説明的な絵になって、おもしろみがなくなっていたかも…なんですね。

構図ということとはまた違った観点から、絵に描き入れるモチーフの付加についても考えさせられた気がします。
って、長々と書いてしまって、ここまでお付き合い頂いた方、本当にお疲れ様でした。
くだくだと、私ったら何を言ってるんでしょうね。
コメント (4)
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