バイオレットのお絵かき☆ダイアリー

折々に描いた俳画や水彩画を展示して、勉強の励みになれば…
そんな想いで、また新たな出発です。

プラド美術館展

2006-09-21 09:06:32 | Weblog
やっと昨日天王寺美術館のプラド美術館展に行ってきました。
暑い夏の間はダメ!なんて思っていたら、あっという間に9月、
それも、もう下旬にさしかかってしまって、焦っちゃいましたけど、
やっと念願のプラド展に・・・

この展覧会だけは絶対観たい!って思ってました。
というのも、今から20年余り前に、ヨーロッパ旅行をした折、
行程にマドリードが含まれていて、プラド美術館に立ち寄ったことがあるからです。

作品は全部で81点。エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤなどの作品が
会場いっぱいに重厚な雰囲気を漂わせていました。
想像していたように、作品のほとんどは暗くて、中世の匂いがぷんぷんするような
とてつもなく威厳に満ち、すごい迫力がありました。
作品の内容は、主に宗教画や肖像画、それにボデゴン(静物画のことをスペインではそう言うらしい)。

ほとんどの作品が光と影を上手く対照的に取り入れられており、
人物の体の丸みや筋肉が見事なまでに表現されていましたし、
また、やわらかな衣服やシルクのような衣装の質感にも圧倒されました。

私は、先日水彩画教室で人物画の勉強をしたばかりなので、
特に人物の顔の表情や手の形、陰の描き方などに注意して鑑賞してましたけど、
私なんかとは全く次元が違うので、参考にするなんて、とてもとてもできません。

旅行でプラド美術館を訪れた時は、現地のガイドさんが時間的制限もあるので、
有名な作品に関してのみ、説明をしてくれたのですが、
その時、私ったら、結構熱心に手帳にメモをとったんですよね。
で、それにしても、あの手帳どうしたんだろう?

その後訪れたのは、中世の都市の面影を今もそのまま留めている町、トレド。
石畳の細い坂道が迷路のように続くゴーストタウンのような町。
たしかエル・グレコの家があって、そこにも立ち寄ったなぁ。

夜は街のタブラオで、情熱的なフラメンコの踊りに酔いしれて、
気が付けば、もう時計は深夜になっていたっけ・・・

なんて、旅行の思い出が次々と頭の中をかけめぐったりして・・・
今回のプラド美術館展は、私にとっては、単なる美術鑑賞だけではなく、
懐かしい旅の思い出にも浸らせてくれる素晴らしい展覧会となりました。
コメント (2)
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