徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

本渡下田線

2022-03-14 21:41:14 | ファミリー
 昨夜の「ポツンと一軒家」(テレ朝系列)は熊本県は天草下島のほぼ中央の山中の一軒家。画面に表示されたGoogleマップを見てすぐにピンときた。亡父が大好きで何度も訪れた下田温泉へ行く本渡下田線の中間辺りから少し南の方へ入ったところらしい。調べてみると天草市枦宇土町(はじうとまち)という住所のようだ。
 聞きなれない町名だが「枦(はじ)」はこの地域で沢山自生していた「櫨(はぜのき)」のことらしい。また、宇土は宇土半島の由来と同じく島を意味する「浮土」からきているとの説があるそうだ(諸説あり)。
 この一軒家に住むのは67歳の山田さんという大工さんのご一家。築100年以上の古民家を元にご自身であらたに 設計、立派な日本家屋に建て替えたらしい。お義母さまから山椒畑を受け継いだ山田さんの奥さんは「五木の子守唄」で知られる五木村出身でこの家での生活が大好きだという。そういえば、本渡下田線をもう少し下田方面へ車を走らせると「福連木の子守唄」で知られる福連木地区がある。この唄は奥さんご出身の「五木の子守唄」の元唄との説もあるのでご縁があったのかもしれない。


熊本の花街(4)

2022-03-13 21:47:05 | 歴史
 明治10年、西南戦争で焼失した京町の花街は現地での復興をあきらめ、替わって二本木に新しく花街が設置されることになった。華々しく再スタートしたかに見えた二本木遊郭に待ち受けていたものは?
 熊本の花街シリーズの第4回です。




8年という歳月

2022-03-12 21:43:44 | 熊本
 今日は夕方から熊本城二の丸広場で行われた「熊本城薪能」を観に行った。観能記でも書こうかと思ったのだが、どうも悪口ばかり書きそうな気がしたのでやめた。後日あらためて取り上げたい。

 その代わりといっては何だが、昨日、所用のついでに立ち寄った泰勝寺跡(立田自然公園)についての所感。
 先日、茶室・仰松軒の改修工事が終わったというニュースを何かで見たのでそれを楽しみに行った。公園に入る時、入口の早咲きの桜が目についた。綺麗に咲いていた。この桜は植えられて間もない頃から見ていたので、立派に育ったなぁとちょっと感動。
 肝心の茶室・仰松軒は茅葺の屋根も葺き替えられ綺麗にはなったが、何となく風合いに違和感を感じる。これから雨風に曝されながら味が出て来るのだろう。
 家に帰ってから8年前の写真と見比べてみた。短いようで長い8年という歳月の流れを感じた。


改修なった昨日の茶室・仰松軒


2014年1月31日の茶室・仰松軒


大きく成長した昨日の公園入口の桜


2014年3月5日の公園入口の桜


鎮魂 ~東日本大震災11年~

2022-03-11 21:26:54 | 鎮魂
 今日11日は東日本大震災から11年。熊本でも震災発生時刻の午後2時46分にはサイレンが鳴り響き、多くの市民が黙祷をささげる風景が見られた。震災関連死を含めた死者・行方不明者は2万2,207人。復興が進む一方、未だに2,500名を超える行方不明者の捜索が続いている。被災者の皆さんへのインタビューを聞いていると、11年たっても「忘れない」あるいは「忘れてはならない」という人がいる一方、もう「忘れたい」と思う人がいるのも事実のようだ。

 11年経って、忘れられないことが二つある。一つは発生当日の午後、九州新幹線開業を翌日に控えて、在来線リレーつばめのラストランを見るため田原坂公園へ家内と母を連れて行った。そして現地で大地震発生のニュースを聞いた。これはただならぬことだと、ラストラン見物もそこそこに急ぎ家へ帰った。そしてテレビで見た大津波の様子に衝撃を受けた。そして九州新幹線開業関連のイベントはすべて中止となった。
 二つ目は東日本大震災が発生してから5年となる2016年3月11日、被災地である宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区で行われる追悼イベントに、熊本から鹿本農業高校郷土芸能伝承部が参加し、鎮魂と復興の願いを込めた山鹿灯籠踊りを奉納した。これは事前の報道で知ってブログに投稿したところ、その追悼イベントに参加された名取市在住の方からブログに懇切なコメントをいただき、当日の様子を知ることができた。さらに、そのイベントに山形県酒田市から参加されていたcake様という方がご自身のブログに写真を掲載されていたので、写真の転載をお願いしたところ快くご承諾いただき当日の様子を写真付きで紹介することができた。会ったこともない方々のご親切に感動した。その時は一ヶ月後に熊本地震に見舞われることなど知る由もなかった。

        ▼今日行われた宮城県石巻市の追悼式典で黙祷をささげる皆さん



宮城県名取市閖上地区の追悼イベントで山鹿灯籠踊りを奉納する鹿本農高郷土芸能伝承部(2016年3月11日)



水の国くまもと

2022-03-10 21:10:07 | 
 昨日は3回目のワクチン接種を受け、寝るまでは注射痕のあたりが少し痛いだけだったが、夜中に寝苦しさで目を覚ました。気付くと体中がダルくて重たい。熟睡できずに朝を迎え、起きれずに昼まで布団の中で過ごす。テレビを点けてもウクライナ関連の話題ばかり。しょうがないので録画していたビデオを見ることにした。選んだのは2016年4月に放送された「ブラタモリ~水の国熊本編~」。見るのは本放送の時も含めて4回目。熊本にいてもこんなに熊本の成り立ちをキッチリまとめた映像を見ることはない。何度見ても勉強になる。


「火の国くまもと」本当は「水の国くまもと」とはいったい?


「ASO-4」の火砕流堆積の露頭を見に第一高校校庭へ。


露頭狂タモリの大好物


水前寺の住宅街で川岸から湧水が湧き出す様を見る。


阿蘇伏流水が湧き出す名園・水前寺成趣園


「ASO-4」の第一帯水層の下に「ASO-1~3」の第二帯水層が。


健軍水源地には第二帯水層から自噴する井戸が。


加藤清正の白川利水策、鼻ぐり井手を見る。


清正の白川河道付け替えの痕跡が残る下通

油断大敵!

2022-03-09 20:11:29 | 
 今朝、3回目の接種を受けた。今のところ注射を打った肩あたりに少し痛みがあるくらいでその外には副反応はない。
 接種を受けたかかりつけのドクターとの会話で、熊本市の感染者がなかなか減らず、むしろ先週より増加していることが話題になった。ドクターの見立てでは、時期的に卒業関連行事など人が集まる機会が多くなったからかもしれないとのことだった。熊本県は九州で唯一、まん延防止等重点措置を延長した。これには賛否両論があるが、熊本県が九州各県の動きに流されず、独自の判断を貫いたことは一定の評価をしたい。
 3月は熊本市内でも「くまもと花博」や「春のくまもとお城まつり」など様々なイベントが予定されている。人が集まる機会がさらに多くなるので気を緩めることなく自分自身の感染防止対策を継続して行かねばならない。


菜の花と浄国寺(熊本市北区高平2)

石橋(しゃっきょう)

2022-03-08 19:37:00 | 伝統芸能
 今週末、12日(土)は3年ぶりとなる熊本城薪能が行われる。

 開催日:令和4年3月12日(土)
 時 間:18:30~20:00
 会 場:熊本城二の丸広場特設舞台

 今回の見ものは観世流の半能「石橋」。
 寂昭法師が入唐して清涼山の石橋に行くと、童子が現れ、橋のいわれを語って消える。やがて、文殊菩薩に仕える獅子が現れて牡丹の花に狂い舞う。
 というお馴染みの演目だが、今回は半能なので後半の白獅子と赤獅子の豪快な舞が見られるだろう。注目は獅子を演じる二人がいずれも女性能楽師の菊本澄代さんと多久島法子さん。どんな舞台になるのか楽しみだ。




桜のいのち

2022-03-07 20:49:21 | 日本文化
 昨日、今月はまだ加藤神社にお詣りしていなかったので歩いてお詣りに行った。新堀橋を渡って左に登って行くと埋門があり、その前の早咲きの山桜がそろそろ咲き始めているのではないかと期待していた。ところが山桜の木が消えている。よく見ると根元から伐採されていた。ショックだった。ふと、ラフカディオ・ハーンの「青柳のはなし」を思い出した。
 きっと樹木に何か問題があったのか、寿命が尽きたのだろう。監物台樹木園前の通りの桜並木も多くの木に「倒木、落枝のおそれあり」という札が貼られていた。熊本市は25日頃開花の予報が出ているが、最後のひと花を咲かせる木もきっとあるのだろう。せつない気持になった。


過年度の風景。前方の白い花が咲いているのが山桜。



漱石「坊っちゃん」と邦楽

2022-03-05 19:07:11 | 音楽芸能
 熊本地震による災害復旧工事が進む夏目漱石内坪井旧居(熊本市中央区内坪井町)だが、当初予定の2年が過ぎた。再公開の日もそう遠くないと思われる。


夏目漱石内坪井旧居(熊本地震前)


 夏目漱石の作品には謡曲(能)や邦楽の曲名やその一節がよく登場する。漱石の芸能への造詣の深さをうかがい知ることができる。
 作品に登場する芸能を実際に見たり聞いたりしながらあらためて読み直すと、また一段と味わい深いものがある。

 例えば、「坊っちゃん」における「うらなり」の送別会のシーンを読んでみると

 向うの方で漢学のお爺さんが歯のない口を歪めて、そりゃ聞えません伝兵衛さん、お前とわたしのその中は……とまでは無事に済ましたが、それから? と芸者に聞いている。爺さんなんて物覚えのわるいものだ。一人が博物を捕らまえて近頃こないなのが、でけましたぜ、弾いてみまほうか。よう聞いて、いなはれや――花月巻、白いリボンのハイカラ頭、乗るは自転車、弾くはヴァイオリン、半可の英語でぺらぺらと、I am glad to see you と唄うと、博物はなるほど面白い、英語入りだねと感心している。


上の赤字部分が「さのさ」の一節


 山嵐は馬鹿に大きな声を出して、芸者、芸者と呼んで、おれが剣舞をやるから、三味線を弾けと号令を下した。芸者はあまり乱暴な声なので、あっけに取られて返事もしない。山嵐は委細構わず、ステッキを持って来て、踏破千山万岳烟(ふみやぶるせんざんばんがくのけむり)と真中へ出て独りで隠し芸を演じている。


「踏破千山万岳烟」の吟詠は「児島高徳 桜樹に書するの図に題す」の冒頭


ところへ野だがすでに紀伊の国を済まして、かっぽれを済まして、棚の達磨さんを済して丸裸の越中褌一つになって、棕梠箒を小脇に抱い込んで、日清談判破裂して……と座敷中練りあるき出した。


﨑秀五郎さんによる「紀伊の国」


舞踊団花童による「かっぽれ」


舞踊団花童による「棚の達磨さん」

ブラタモリ7代目アシスタント

2022-03-04 17:30:54 | テレビ
 今日、NHK午後の「列島ニュース」を見ていたら、福岡局のニュースを野口葵衣(のぐちあおい)アナが読んでいた。彼女が4月からブラタモリ7代目のアシスタントを担当することになったという。これまでも何度かニュースで拝見したことがあるが、入局4年目だがとてもしっかりした印象がある。これまでの6人のブラタモリ・アシスタントの先輩方に負けないよう頑張ってほしい。

 ところで彼女が今日読んだニュースは、福岡県の「まん延防止等重点措置」解除関連とJR九州の観光列車「SL人吉」の今年の運行開始を前に北九州のJR九州車輌センターで火入れ式が行われたというニュース。「SL人吉」は春から秋にかけて熊本~人吉を走る人気の観光列車だが、おととし7月の豪雨で肥薩線が被災したため、去年から鹿児島本線の熊本駅~鳥栖駅の区間に路線を変えて運行している。今日は運行の安全を祈願した後、ボイラーに火が入れられた。


1月・2月の動画視聴ベスト10

2022-03-03 22:33:14 | 音楽芸能
YouTubeマイチャンネルの1月度および2月度の動画視聴ベスト10は次のとおりでした。

今年度に入ってから「伊勢音頭」がよく視聴されているようです。何か理由があるのかどうか調べてみたいと思います。

サムネイル画像をクリックしていただきますと動画を視聴いただけます。

1.伊勢音頭(7,470回)


2.幸若舞「敦盛」(5,652回)


3.おてもやん(5,182回)


4.かっぽれ(5,012回)


5.南部俵積み唄(4,900回)


6.ひえつき節(3,767回)


7.熊本民謡おてもやん(3,221回)


8.肥後のタンタン節(2,333回)


9.喜代節(2,167回)


10.こわらべ ~ 京ものがたり ~(1,927回)

孫娘の卒業

2022-03-01 20:39:29 | ファミリー
 今日、孫娘が高校を卒業する。小学校に入学する日(右の写真)、嬉しそうにランドセルを背負っていた姿を昨日のことのように思い出す。あっという間の12年間だった。
 この12年を振り返ると、まさに激動の時代だった。東日本大震災や熊本地震、そして豪雨災害など度重なる自然災害。時代は平成から令和へと変わり、今度はコロナウィルスの襲来。僕らが子供の頃のような平穏無事な学校生活ではなかった。この間の体験は彼女の一生にいったいどんな影響を与えるのだろうか。
 彼女には将来の夢があるようだ。その夢が叶うようこれからも出来る限りの応援をしていくつもりだ。
 今夜は「Song for the close of school」(仰げば尊し)を聞きながら、小・中・高12年間の無事修了と高校卒業を祝いたい。