徒然なか話

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鎮魂 ~東日本大震災11年~

2022-03-11 21:26:54 | 鎮魂
 今日11日は東日本大震災から11年。熊本でも震災発生時刻の午後2時46分にはサイレンが鳴り響き、多くの市民が黙祷をささげる風景が見られた。震災関連死を含めた死者・行方不明者は2万2,207人。復興が進む一方、未だに2,500名を超える行方不明者の捜索が続いている。被災者の皆さんへのインタビューを聞いていると、11年たっても「忘れない」あるいは「忘れてはならない」という人がいる一方、もう「忘れたい」と思う人がいるのも事実のようだ。

 11年経って、忘れられないことが二つある。一つは発生当日の午後、九州新幹線開業を翌日に控えて、在来線リレーつばめのラストランを見るため田原坂公園へ家内と母を連れて行った。そして現地で大地震発生のニュースを聞いた。これはただならぬことだと、ラストラン見物もそこそこに急ぎ家へ帰った。そしてテレビで見た大津波の様子に衝撃を受けた。そして九州新幹線開業関連のイベントはすべて中止となった。
 二つ目は東日本大震災が発生してから5年となる2016年3月11日、被災地である宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区で行われる追悼イベントに、熊本から鹿本農業高校郷土芸能伝承部が参加し、鎮魂と復興の願いを込めた山鹿灯籠踊りを奉納した。これは事前の報道で知ってブログに投稿したところ、その追悼イベントに参加された名取市在住の方からブログに懇切なコメントをいただき、当日の様子を知ることができた。さらに、そのイベントに山形県酒田市から参加されていたcake様という方がご自身のブログに写真を掲載されていたので、写真の転載をお願いしたところ快くご承諾いただき当日の様子を写真付きで紹介することができた。会ったこともない方々のご親切に感動した。その時は一ヶ月後に熊本地震に見舞われることなど知る由もなかった。

        ▼今日行われた宮城県石巻市の追悼式典で黙祷をささげる皆さん



宮城県名取市閖上地区の追悼イベントで山鹿灯籠踊りを奉納する鹿本農高郷土芸能伝承部(2016年3月11日)