徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

温泉にまつわるはなし。

2022-03-19 21:48:24 | 
 今夜のブラタモリは「日本の温泉スペシャル 〜世界に誇る日本の温泉のスゴさとは?〜」と題して、これまで放送した各地の温泉編の総まとめのような内容だった。温泉が湧くのに必要な三要素(水・熱源・通り道)の話、火山性温泉・非火山性温泉の話、泉質の違いの理由となぜ日本には様々な泉質の温泉が湧くのかという話、さらには日本の温泉文化がどうやって定着したかなど、これまで何度か聞いてきた温泉の話を整理することができた。

 しかし、温泉を日常的に楽しむのはけっして日本人だけではない。たとえば1964年の東京オリンピックの時、水泳競技の補助スタッフをやっていた僕は東京体育館や代々木体育館のプールで各国の選手と接する機会があった。なかでも当時世界最強を誇っていたハンガリー水球チームは、エースのカルパティらの一挙手一投足に注目していた。彼らは練習が終わった後、温水シャワーを浴びるのがおきまりで、それも10分、20分という長い時間をかけていた。湯舟もあるのだがそちらにはあまり入らない。後で先輩に聞いた話では、ハンガリーは温泉大国で市内の各所に温泉プールがあり、そこを拠点にするクラブチームがしのぎを削ってハンガリー水球の高いレベルを維持しているという。各温泉には水球用のプールもあれば市民がのんびり浸かっていられる広いプール(日本的に言えば大浴場か)もあるという。そんな話を聞くと、長い時間の温水シャワーや狭い浴槽には目もくれない彼らの行動がよく理解できたものだ。

 そんな昔のことも思い出しながらブラタモリを見ていた。温泉編ではおなじみ、松田法子先生のお姿を久しぶりに拝見できたことも嬉しかった。


有馬温泉編