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今日の気になる話 二題

2016-02-29 16:29:26 | 時事
■アカデミー賞の行方
 今年のアカデミー賞が発表された。主演女優賞にノミネートされていた「キャロル」のケイト・ブランシェットは受賞を逃した。そればかりか、「キャロル」がノミネートされた6部門すべて受賞を逃した。これは当のケイト・ブランシェットの予想通りである。彼女は事前のインタビューで「おそらくこの映画は受賞できないだろう」と語っていた。まだまだ保守的な人が多いといわれるアカデミー会員の中では、この映画のような女性同士の恋愛を描いた映画は理解されないだろうとも言っていた。僕自身、この映画をまだ見ていないので、純粋に映画としての評価はできないのだが、55年前、巨匠ウィリアム・ワイラーは、当時の大スター二人、オードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーンを起用して、女性の同性愛をテーマにした問題作「噂の二人」を製作した。しかし、幅広い共感を得ることは出来ず、映画はあまり評価されなかった。それから55年の歳月が流れたが、アメリカ人の意識は基本的にはあまり変わっていないということなのだろうか。 


「キャロル」のケイト・ブランシェット


「噂の二人」(1961)のオードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーン


■日本のマラソンを憂う
 今朝の熊日新聞を見て驚いた。スポーツ面に昨日の東京マラソンの記事があったのだが、大きく掲げられた写真は、優勝したエチオピアのリレサではなく、8位で日本人ではトップの高宮選手の写真だったのである。いくらオリンピックの選考に関わるレースだとしても、このレースでは8位でしかない選手をこんなに大きく取り上げることにものすごい違和感を感じる。昨日のレースは、日本のマラソンは世界では通用しないということを証明したようなものだ。それなのに実況中継を聞いていると、やれ「この選手は箱根駅伝で活躍した」だの「山の神と言われていた」だのと言っているが、そんなもの世界レベルでは何にも通用しないということがハッキリしたに過ぎない。



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