徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

舞妓はん随想

2023-09-28 20:21:52 | 日本文化
 昨日から始まった毎秋恒例の鶴屋百貨店「大京都展」。今年も開会に華を添える舞妓さんの舞披露を見に行った。会場の1Fサテライトスタジオには30席ほどが用意されその回りを立ち見の観客が取り囲む。舞にトークをはさみながら女性MCが進行して行くのだが、まず「アレ?」と思ったのは舞妓さんが昨年と同じ祇園東の満彩尚(まさなお)さんだったこと。これまで同じ舞妓さんが2年続けて来ることはなかった。やっぱり祇園の舞妓さん不足という話は本当なのか。
 満彩尚さんは2019年にお見世出しをしたというベテランでまもなく襟替えが控えているという。舞の曲目は祝舞の「松づくし」に始まり「京の四季」と「祇園小唄」の3曲で、いずれも舞妓さんにとって必修科目みたいなものだ。
 ところで、京都祇園を象徴する唄である「祇園小唄」の作者が熊本ゆかりの長田幹彦であることをなぜかMCは触れたことがない。長田幹彦は菊池神社(熊本県菊池市隈府)の初代宮司で文化人でもあった長田穂積の孫で、菊池神社には長田幹彦の歌碑も立てられている。
 それはともかく、熊本市民にとって縁遠い存在である舞妓さんを見る唯一の機会である「大京都展」の舞妓さんの舞がこれからもずっと続いてほしいものだ。


〽唄い囃せや大黒 一本目には池の松 二本目には庭の松
祇園東の満彩尚さん


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