のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1309

2017-10-29 00:00:37 | 新しい子猫たち 

 


この社長は焦った。もっと先の話と思っていた。何しろ相手は世界のジブ、下手すると簡単に飲み込まれてしまう


 


元々 この社長は頭はそこそこ切れたが、地元のそこそこの資産家のボン、しかも次男、甘やかされて育った。大学出て普通の会社に入って、喧嘩して直ぐにヤメ、家に帰っていた。父親が心配して、あの親父さんに頼み、土木会社に帳面つけの積りで入った。


 


土木会社は技術はしっかりとしていたが、管理とか経営の才のある奴はいない。根性も親父さんにつけてもらって、技術の古参たちにも可愛がれて、ここまで上がった


 


直ぐに親父さんに電話した


 


親父さんは、


 


君 チャンスなんだよ、ジブは簡単に飲み込んでしまうような組織ではない。相手を大きくしようとしてきた。だから世界のジブになった。ワシが責任も持つ。ジブとの協力関係をつけるようにしな、ただ、ワシがワシが、自分だけの利益と云う姿勢は止めな。自分だけの論理は物事を小さくしてしまう。相手の利益を大事にしてこそ、自分も大きくなれる。君の普段の考えを言っていればいいのだよ


 


親父さんの激励で、ジブとも話し合いも出来た。親父さんは伝手を頼って、ジブ総研の経済研究所にも頼んだ。ジブの部長も共同で依頼する形にしましょうと云って、この会社にもジブにもメリットのある、協力関係ができた。