のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1300

2017-10-20 00:26:00 | 新しい子猫たち 

リトルホワイトの活動のベースとなっている のは今までの社会保障の谷間になっていて支援を受けにくい人たちにも支援できるようにするための社会福祉財団だった。


 


ここは実態的な社会福祉は、ほとんどしない。既存の社会福祉財団に資金援助するだけの存在だった


 


瑠璃が瑠璃興業系列の証券会社の取引に疑惑を報じられて、香奈にも怒られ、ヤケになって、作った社会福祉財団、ココも同様に香奈に珍しく怒られて、その年の儲けをほとんど寄付したのだったが、リトルホワイトはその財団を自分の財団のように運営した


 


リトルホワイトの政治力で、この社会福祉財団は別格社会福祉財団となって、この財団への寄付は特別な控除が受けられるようにした


 


瑠璃興業の会計ゴロも税金申告の直前に初めて気がついた。もう少し寄付すれば、税金はごっそりと下がると、ココの申告は香奈ファイナンシャルが当然していて、やはり会計ゴロはそれに気が付いた。


 


ナンダカンダと複雑な規定ではあったが、この財団に対して寄付すれば、結局税金は寄付した以上少なくなった。それもある程度の寄付をしないといけないのは当然、ごっそりと税金を払う人たちに限定される事ではあったが。


 


瑠璃とココがドーンと寄付して作った財団だったが、香奈も少しきつく言いすぎたかなと思い、香奈もドーンと寄付した。香奈に見習って、敷地内の治部一族の人たちも少しは寄付した。税金の申告は やはり会計ゴロたちがしていた。こうした人たちもやはり気がついた。それぞれ話をして追加の寄付をして、支払う税金はドーンと下がった


 


やがて、会計ゴロたちの進言で多くの有力企業が寄付をしだした。寄付すれば、寄付した分以上に税金は減る。企業の規模、そして収入、寄付した金額にも影響されるのではあるが


 


そしてこの財団は、リトルホワイトの活動を支えている財団とこそこそと言われるようになって、又寄付が増えた


 


どんな金持ちも困る事がある、小金持ちは特に。この時にこの財団はこの人たちを助ける。感激する人もいて、寄付する。税申告の時に税理士に言われる、こんな節税方法があったとは知りませんでした


 


今ではかなりの寄付が集まる財団となった


 


しかもリトルホワイトの活動を支えるだけでなくて、実際にも社会保障の谷間になっている人たちを実際に既存の社会法人を使い支援はしていた。


 


リトルホワイトの活動を実際に行うのはこの財団の事務局の奴らであって、コイツらの報酬をこの財団が支払うだけの事であった。


 


社会保障の実質的なサポートは恵の財団が代行して行っていた。


 


気がつけば、日本の社会保障を財政的に支える財団、資産のあるなしに関係なしに、困ってさえいれば支援する 社会保障をすべての国民が受けられるのは支える財団と変わっていた。


 


そこに寄付するのは大義もある、税金も減る、リトルホワイトの名前も光っていた。ゼニを儲けて、税金を節税したい奴らにとっては寄付するしかなかった。


 


陽太は、こんな方法があったとは と絶句


 


運営に掛かる費用は、公的な社会保障を担当する厚労省より遥かに安い、実態を隅々まで熟知している、恵の財団が実際に代行する、ある奴に試算させると、税金が安くなる比率はそんなには多くはないが、少しでも安くなると気が付けば、ゼニの亡者は寄付するだろう、税金の安くなる比率は、ドーンと寄付する奴らには恩恵が高いが、税徴収コスト、社会保障運営コストなどを考えると安い。お陰で社会保障は隅々まで、資産がドーダの前提も関係なしに、一斉に支援が必要な人に、困っている人に対して行える。