のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1292

2017-10-12 00:00:13 | 新しい子猫たち 

 


この施設の責任者に来てもらい、治部ホテルへの斡旋を頼む事にした。責任者もあっさりと、快諾した。


 


この時におやっさんは、庭を見ていて


 


まったく、大奥さんの庭に戻ったな、いやもっと 凛とした厳しさは強いかもしれない 


と付近の連中に話をしていた


 


この施設の責任者は、この話の理由を知りたがった。グループ企業の幹部とは云え、比較的歳の若い奴もいて、同様だった。


 


おやっさんは、 話した


 


大奥さんは自分にも他人にも厳しい人だった。これは先代にも影響していた。一生懸命に努力しない奴はこの庭を見ながら、反省するように言われたものだった。実はワシも若い時はそうだった、庭をみて考えなさいと言われたものだった。


 


我々のグループ企業の精神は、この庭 から生まれてきた


 


我々のグループ企業には一生懸命に努力する人を貴ぶ精神が根付いているだろう、頭が切れてもヘラヘラしている奴はいないだろう


 


今の旦那と奥さんにはそれはやや疑問なんだね、努力する事は決して悪い事ではない、真摯に努力そのものは いい事だよ。


 


ただもっと自由に柔軟に他人の意見、新しい考えに耳を傾けるのが必要ではないかと思っておられるようだ


 


最近の若手には頭が少しは切れる奴がいるのはその所為なんだよ。でも努力を軽んじる奴は、まだ受け入れらない雰囲気はあるけどね。


 


この精神は、この庭の凛とした厳しさから来ている。我々の企業はそれぞれ小さいなりに財務体質は堅固なものもそこに由来するのかもしれないね。