のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1297

2017-10-17 00:11:58 | 新しい子猫たち 

実は この邸宅の近く、それも地続きとも云える、たいした標高ではない小山のような山があった。


 


正式な調査は所有者の許可がいるのは当然なのだが、隣接する山を瑠璃興業の関連会社が買った、親父さんの紹介で所有者のオッサンがぽっくりと死んだ。大した資産は残さず、借金はしっかり残して、山だけが資産ともいえた。この遺族は親父さんに泣きついた


 


親父さんはちょっと調べるけどいいと聞いて調査した、たいした期待はしてないが、ナント新しいレアメタルがドーンとしかもそれほど深くない所に見つかった


 


親父さんは聞いていた借金の額を超える 金額を遺族に提示して、遺族も喜んで売った。ただ家訓で山は残せと先祖から言われている事を思い出していた。親父さんは、瑠璃興業の奴らと話をして、表面的にはナンの変化もないように、山は保全すると話をした


 


間違いで調査した、その山の隣の山にも、新しいレアメタルが埋蔵していた。ただこの山の地主は結構な資産家だった


 


不思議にもこの山付近の地主たちには共通の家訓、遺訓があって、この山には手をつけるな、売るなと云うものだった


 


今度はそんなに簡単に山は売らないと当然予想されていた


 


リトルホワイトは事務局の奴らに指示して調査して、この地主は、親父さんのグループ企業の あのジイサンの知り合いと云う事が判っていた


 


表面的には、新しい素晴らしい庭園をもった、料理屋を隣に作る事にして、このジイサンに動いてもらった、親父さんの奥さんが思っている、庭園を造りたいとも言った


 


しかも この新しい料理屋、庭園ももった料理屋は、ある株式会社を作り、その会社の保有とし、その会社の株主にすると条件も提示した


 


山の保全、景観には手をつけないとも約束した。ちゃんと山は瑠璃興業の関連会社の所有にしていた。この関連会社には香奈オフィスも出資していた


 


ナンダカンダの裏芸はリトルホワイトの凄さ、調査企画力の凄さ が無ければ出来ないものだった


 


瑠璃も奈津美もこの構想には 唸った。


 


ただ リトルホワイトは単に、素晴らしい庭園を持った料理屋を作りたいという単純なものだった


 


土地はタダのような価格で、瑠璃興業の関連会社から借りた。しかも長期間の借地として、地下の採掘権は除く、地上部分に限るとしてあった。


 


この料理屋を運営するのは、更生支援する組織だったが、所有するのは、この新しい瑠璃興業系の関連会社、料理屋も例の庭園を造る金も当然、瑠璃興業系の関連会社が出した


 


香奈オフィスも瑠璃興業も莫大な儲けを手に入れて、不満はなかった


 


リトルホワイトの策謀と調査力で いわば タダで料理屋と山を風景として素晴らしい庭園を手にいれていた。