のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.888

2016-08-28 00:00:58 | 新しい子猫たち 




香奈に定期的に会いにくるのは、経済的な意見を聞きたいのが表向きの理由であるが





企業経営 ファンド運用でゼニが儲かったからと云って 社会福祉に寄付する、それも膨大な寄付をコンスタントにする意味が 各国の指導者たちには判らなかった





香奈がもし死ぬば それは結局止めてしまうのは目に見えていると 彼らは思っていた





ジブ関係の社会福祉が投入されていた 地方では 国としての社会福祉に必要な金は削って、他の地方に投入する事が可能であって 全体としての財源の均一化を図る事が出来た。この調整が やり直しになり兼ねないと危惧もしていた





それにできるだけ ジブ関係の会社を各地方に分散して欲しいとの望みもあった。香奈以外にも管理セクションの幹部たちにあって それを調整していたのだった





陽太は 結構有名でもあるが 陽太を好きと云う人と アイツは嫌いと云う人に分かれていた。金はうなるようにある環境で 綺麗事を言える お坊ちゃんと思う人もいたし 、検察警察を牛耳って好き放題しながら、自分は理想家みたいな言い方をするのが嫌いと云う人もいた





ただ陽太が好きな人は 陽太とも話をするように調整していた





世界各国での陽太イズムはそこそこ有名になっていた事もあった





陽太は 





ジブのしている事は 社会福祉とは違うよ。医者が目の前の患者に対して行っている行為と考えればいい。出来る立場と出来る金があるので、目の前の人は兎も角助けたいと云う気持ちだよ。





昔 恵おばさんに言われた事がある。


我々のしている事は一部の人に対して行っているのにすぎん、国としてここまでやれる 後は 金のある人は金を 技術のある人は技術を 暇な時間がある事は手助けできるようにしているのが 我々だよ。どっちもあって初めて福祉が充実すると云えるのではないかと言われた事がある。





僕はそういう言葉を支えに 国としての福祉を 最低限の福祉を出来るようにしてきた。財源論の脅しにメゲズ、僕がいる間は 福祉を減らす事はさせない、 そのためにはなんだってするとみんなと言っているんだよ





陽太の福祉にかける 思いを彼らなりに 感じてジブのする社会福祉との調整を考える人もいた。