のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.877

2016-08-17 01:11:37 | 新しい子猫たち 

このタックス・ヘイブンでの社会福祉が一気に進めだしたのは







実は 正人の方針に由来していた







正人の本音は資産管理会社に会社として実態性を持たすためであったが



単に節税目的でタックス・ヘイブンに資産管理会社を作ったワケではない



その国の社会福祉にも寄与してますよ
と云えるようにしたかった







ただ正人は 香奈と恵の関係をよく知っていた







社会福祉をするにも金がかかる、支援する人たちにも生活がある。そうした人の生活保障をしてあげるのは大切、将来のために 次の人材を育てられるようにするのも大切だと思ったのだった







タックス・ヘイブンの社会福祉団体のトップたちが 正人に挨拶に来た時も 表向きの理由を言って



香奈ファイナンシャルの資産管理会社にある程度の人は 籍をおいてもらう、支援する人の生活保障はする。今後の人材育成の費用も持つと云っていた。







正人はもう一つの大きな銀行でも 優れた人を見つけ、その人に任せ、次の人材を育てられるようにして、色々な事情で銀行を辞めた人は香奈ファイナンシャルで引き取った。香奈ファイナンシャルとかリトルチヤ、チャタロウ グループの基礎を作ったのも実は正人の方針によって正人が拾った人たちが築いていた。







正人は一回もタックス・ヘイブンに行った事もなかったが、結局 この国の社会福祉の基礎を作った事になった







医療問題の基礎を作ったのは カヨコファイナンシャルのアメリカの責任者だったが、このおっさんもあきらめていた子供が出来て 敷地内で すくすくと育っているのを見て、我が身の幸運を感じない アホではなかった。







タックス・ヘイブンの人たちにとって 子供たちが安心できる環境を作る事にゼニを使う。それも降ってわいたような レアメタルの採掘料でカバーできる要素もあると思って ヤレと云った







二人とも一回もタックス・ヘイブンには行った事もなかったが この二人の存在は大きかった







後は社会福祉団体の人たちが 現場を見てそれを進め、周囲がそれに巻き込まれる形で進んでいった