のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.874

2016-08-14 14:24:12 | 新しい子猫たち 






カヨコファイナンシャルのアメリカの会社の責任者は 建設予定地からレアメタルが出たらしいと云う事は知っていた。詳しい情報はなかったが、これでいくらかのゼニにはなると思っていた。それで社会福祉全体にコミットしていく事を決めたと云ってもよかった。自分に子供が出来て タックス・ヘイブンの子供たちの暮らしに幾分でも貢献できればそれはそれでいい、清水の舞台から飛び降りる積りで、得られる金を社会福祉で使ってもいいと思っていた。









治部ビルの小夜も色々と情報を集めていた。









タックス・ヘイブンの社会福祉団体は 日本の母と子の環境を一変させた人物として恵の存在は知っていて、日本の財団の援助も求めていた。恵もジブ内科病院、ジブ産科婦人科小児科病院とも協議させて具体的な支援体制を協議させていた。









恵はタックス・ヘイブンを使った節税対策には批判的であって、治部ビルではさせなかった。









小夜はそれをかいくぐり、なんとか節税対策をしたかったが、レアメタルが出たからと云ってもそれを独り占めにはしなかった。ジブ関係の資産管理会社にも ビルに入居する約束があったから治部ビルを建てようとしたのは事実なので、色々と理屈をつけて、入居権利とか云うというものをでっち上げて、先払いの金を取り、ジブ関係の資産管理会社にも建設予定地から出る レアメタルの権利も分けた。









ジブ関係の資産管理会社も得られる差額の幾分は香奈の手前もあって、タックス・ヘイブンでの社会保障関係財団への寄付を約束していた。









そういう事もあって小夜も恵からの批判は避けられると思ったのだった。