のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.885

2016-08-25 00:00:21 | 新しい子猫たち 




香奈が社会福祉に寄付していこうとしたのは 別にいい事をして 褒められたいと思う気持ちでもなく、社会に寄与しないといけないと云う理想からでもなかった。





香奈は、ジブトラストが 社会の中の ジブトラスト を意識する事で ジブトラストが長期間 維持できるように、自分がいなくなっても存続していける事を考えただけだった。



ゼニ、ゼニと一時は儲けていても、香奈を始め、相場の神様みたいな 正子、三人の子そして加代子などもいつかはいなくなる。その時のために体制づくりと ゼニを儲けして 世界と云うか社会と寄付を通して繋がっていれば、有形無形の助けがあるかもしれないし、ジブの中で何かが変わるだろうとも期待していた。寄付を通しての社会貢献は いわばジブのためだった。



単にゼニだけ儲けて一時の栄華を残して消えていった ファンドを 香奈は いやと云う程見てきた。それを防止するために香奈が考え付いた事だった。三人の子たちも 香奈の真意が判ったのだった。





ただ 世界 一般社会のジブトラストを見る目が変わっていた。





ジブとして 社会貢献はジブが やりやすいような所で始まった。



元々 各人のやりやすい所に入っていた



例えば 加代子は旦那の神三郎のためにエンゼル・ホープ病院を作った。莫大なゼニを使ったが 加代子の資産は減るどころかかえって増えていた。



香奈オフィスは長い間、香奈時代から始まった 奨学金システムも香奈オフィスが大きくなると就学金 自体も増えて、その国の教育システムとの関係も出てきた。





ジブの香奈、香奈オフィスの創業者にして会長としての香奈 には 世界の政治指導者からの相談や話が持ち込まれやすい状態が続いていた