のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.863

2016-08-01 00:00:05 | 新しい子猫たち 







この時のタックス・ヘイブンの資産管理会社に実体性を持たせる、社会保障、社会福祉団体を一部を資産管理会社に取り組み 社会福祉法人には寄付する と云う 正人の計画には 神子は興味をもった。香奈の云う世界の社会福祉に貢献している事も示せる、ただそんなに上手い話になるのかと疑心はあったが ジブ系列の資産管理会社の一部をその計画に参加させる事に神子はした。











カヨコファイナンシャルのアメリカの責任者も同様の事をした。











カヨコファイナンシャルのアメリカの責任者 は カヨコファイナンシャルの株主にこうしたタックス・ヘイブンの資産管理会社をしただけのオトナシイ節税だった。税務担当のプロが実体のない取り引きまでさせる事に消極的だったダケに過ぎなかった。それだけに会社としての外形的な体裁づくりには苦心していて、売れない小売業もさせる事にして、常時雇える人もそこで吸収していた











正人の話を聞いて 面白い 体裁づくりだと思ったのだった











このカヨコファイナンシャルの参加は タックス・ヘイブンの社会福祉団体にはある種の驚きと期待が生まれた











社会福祉団体の人たちは 運用の事は分からないものの カヨコファイナンシャルはアメリカのエンゼルホープ病院を支える会社とは知っていた。あのエンゼルホープ病院にも参加してもらえば 医療面の社会福祉が劇的に進むと期待したのだった











カヨコファイナンシャルのアメリカの責任者は 子供が出来て すっかり人格が変わっていた。ゼニだけ大切という奴だったが 人の情けに脆くなっていた。 アメリカでは簡単に治る病気で多くの子供たちがなくなっている、これを打破するにはエンゼルホープ病院の協力が要ると云われたと聞いて、必要となるゼニの大きさも そんなに大きなゼニではないと思え、協力しようと云ってしまっていた。









大切な事は加代子に報告するが大抵はこの責任者に全て加代子は任せていた、この時の必要になるゼニは 今のカヨコファイナンシャルにとっては アメリカの責任者の一存で処理できる程度のゼニでもあった。一回の取引と云うと大げさだったが カヨコファイナンシャルにとっては一回の商機、取引タイミングで軽くカバーできた。それにエンゼルホープ病院関係の支出で加代子が使いすぎとか云う事はただの一回もなかった。







加代子はこの時はまったく知らない内に進んでいた。