のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.878

2016-08-18 00:16:07 | 新しい子猫たち 







治部ビルの建設予定地から 出てきた新しいレアメタルは結構な量になる事が分った。買収した小山は、始めはほとんどないと云われていたが 調査を確認するとそこそこあると分り、再度調査をやり直すと、この小山は深く掘れば掘るほど 純度も高い事が分ってきた。すべては資源調査ロボットの精度に問題があった











もう 建設工事は進んでいて、ビルは建設中だった。ただ 今度のビルは緑地を多くする予定、つまり 庭を多くする事になっていて、黙っていては 庭の部分を採掘できないので、一部を地下鉱山にする事で建設会社と話をしていた











現地の治部ビルの事務所から連絡があった











小夜は もう ごっそり とタックス・ヘイブンに金を送金して現地の会社を作り、現地の会社を資産管理会社にもする予定だった。ゼニが入るから喜ぶ筈だったが、この話は恵にもやがて知れる











タックス・ヘイブンの社会福祉団体の幹部 は エンゼル・ホープ病院の派遣巡回医師団と話をする間に、日本には マチコジブ記念内科病院 とジブ産科婦人科小児科病院があって、日本のエンゼル・ホープジャパン病院にも、医師を派遣して、アメリカのエンゼル・ホープ病院とも連絡を取っていると聞いた。しかもこの二つの病院は世界的権威たちが数多くいるらしいとも聞いた。











しかも二つとも 恵の財団と懇意で恵の財団は協力して 母と子のための社会福祉を進めていると聞いた











タックス・ヘイブンの社会福祉団体は、恵の財団にも協力支援を要請していた











小夜は、新しいレアメタルが検出されたと報道される前に 建設予定地の近くを又買い占めていた。小夜はここで新しいレアメタルが取れるとまでは思わなかったが、調査するとやっぱりあった。











みんなに知られると インサイダーとか言われ、ゼニ儲け優先とか言われる事を恐れ、隅っこに
マチコジブ記念内科病院が主催する 内科総合研究所とジブ産科婦人科小児科病院が主催する 産科婦人科小児科総合研究所を建設して、運営費も寄付して エンゼル・ホープ病院とも協力する研究所を作る話をデッチあげた。









もっとも庭を広く取りそこに地下鉱山を作る話もこっそりと香奈オフィスと進めた。







恵をこれで誤魔化せると小夜は思っていたが、恵は全てお見通しであった。







ただゼニ儲けだけを目的とするといつかは崩れる、社会に貢献とまでは言わないが、何か出来る事をすればいいと思っていただけだった。







小夜のビジネスセンスに気がついたのは 実は恵だったし、恵自身もゼニ儲け 度外視の人では勿論なかった。小夜も実はそれはナントナク感じていた。







嫁と姑との間の化かし合いの一面も 恵と小夜の間にはあったのだった。







ただこれでタックス・ヘイブンの内科とか産科婦人科、小児科 には ベースのようなものが出来て、この国特有の状況にも対応していけた。小夜も出すゼニをシミッタレル事はなくて、十分に研究所は維持できた。 



不思議にもここの庭で見つかった 新しいレアメタルは純度もよくて、香奈オフィスも少しづつ採掘していくようにして、研究所維持のための金の何倍どころ10倍を超える金が入ってきていたのを知っているのは、会社の経理担当者と現地責任者を除けば、小夜と恵程度だった。



その金は このタックス・ヘイブンの会社にストックされて、時々はジブや関係する運用機関に運用委託して、更に儲けたのを知っているのは二人程度であった。