このタックス・ヘイブンではなく 世界には他にもタックス・ヘイブンと呼ばれる国はあったし、ジブも香奈ファイナンシャルも資産管理会社はきっちりと置いてあった
他の国でも レアメタルが出たワケでは当然なかったが その資産管理会社の利益のある程度の範囲で、その国の社会福祉に寄与していこうとする姿勢は取り続けた
香奈は、そうしたタックス・ヘイブンに資産管理会社があると云う事は隠そうともしなかったが、その国に何等かの貢献をしていかないといけないとは言っていた
香奈だけではなかった。三人の子と云われてジブを支えてきた 神太郎、神子そして神之助をそれを見習った。
社会に貢献していく事は、決して 無駄な金をばら撒く事ではない。
人を助ける行為は、結局は自分の跳ね返ってくる。良い事も悪い事も結局は自分に返ってくると みんなが漸く分かってきた
香奈の真意は ジブトラストが自分がいなくなってもやっていける企業集団であり続ける事だった。
決して 上から目線で助ける事ではなかった。社会に寄与していく事は、結局、社会から有形無形のサポートがあると云う事に繋がった。それがみんなが分ってきたのだった。