のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.889

2016-08-29 00:00:06 | 新しい子猫たち 





ジブトラスト は香奈のファンドであるのは歴史的な事実であって 海外のジブトラストは香奈オフィスの海外部門から由来していた。





元々 は治部一族の資産管理会社だったかもしれないが、香奈が世界のジブトラストに仕上げた。そのかじ取りをしてきたのは 香奈だった。香奈が元気な間は ジブトラストは香奈の云う通りに動くだろうと誰も考えていた







香奈が亡くなるとどうなるか、香奈は世界最高齢グループの一員なので 当然 その時期は近い





ジブトラストの自他共に認める 次期会長候補の神太郎は こうした社会福祉全般に対する巨額の寄付は あまり乗り気ではないと知られていた





神太郎は理想主義ではあるが現実家でもあって


ファンドにしても会社にしても 従業員に対してキチンとした待遇をして 企業活動も社会の実業にあわせ、社会の要望に即していれば 別に巨額の寄付をする必要はないのではないか、社会福祉は国の役割だろう、企業は納税の義務をはたしていればそれでいい、従業員にも世間相場よりも高い報酬を渡し、それからも納税される と漏らしているらしい。





神太郎の話にオカシイ所はなくて むしろそれが普通だった





神太郎傘下の企業も地域社会との調和を考えるが、それが巨額の寄付は意味しないと考えているようであった。ただ今は香奈への配慮からある程度の寄付は 神太郎傘下の企業はしていた





世界各国の指導者が不安になる要素は確かにあった。





ジブの社会福祉への寄与が大きくなるにつれて、香奈亡き後はどうなるだろうとの気持ちがいつもあった。