ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

The Covers(6/26)4

2022-07-20 15:35:00 | メディア
甲斐さんが「恋のバカンス」を披露なさったあとのトークの続きですが
このタイミングで偶然、甲斐バンドの元マネージャーで
「翼あるもの」制作のため、甲斐さんとご一緒にナッシュビルに行かれた佐藤剛さんが

ミラ・ジョホヴィッチさんのお嬢さん…エヴァ―・アンダーソンさんの
「恋のバカンス」の弾き語り動画をご覧になり
「1960年代から70年代にかけての日本のポピュラーソングが、世界に通用するレベルにあったことが
カバーされて行くことで証明されるかも知れません。楽しみです」とツイートなさっていて

ご自身のツイッタープロフィールにある「スタンダードソングの概念を定着させて
先人達が遺した作品をエピソードとともに記録することで
日本の音楽史の宝物を後世に受け継いで貰うことを目指したい
ただ懐かしむだけでなく、これからの音楽シーンを活性させて行く
それが音楽人として果たすべき役割だと思っています」という言葉と共に
甲斐さんのカバーに対するお考えと通じるものがおありになるなあと…

ちなみに…奥さんは、そのあとの「久しぶりにコンサートの夢を見ました!
本番が始まる直前に起きた思わぬアクシデントで決断を迫られました
階段を駆け上がる場面の緊張感が、まだ余韻として残っています」という呟きは
「爆破予告」があった堺市民会館での甲斐バンドライブのことじゃないかと申しておりました
まあ、そう取れないこともないけど…同じ7月の出来事だし…?(苦笑)

それはさておき…「甲斐よしひろの音楽原体験」とのチャプターの下
リリーさんが「そもそも甲斐さんは、その…音楽に目覚めたきっかけっていうか…?」と質問
甲斐さんが「ウチはナンか、生楽器とか楽譜とかゴロゴロ…ナンか置いてあったんですよ
で、あの…レコードもいっぱい、こう…雑然と…」とお答えになると
「音楽に囲まれた幼少期」というクレジットが出て、水原さんは「家の中にですか?」と
リリーさんは「じゃあもう、ご家族が音楽好きで?」と返され

甲斐さんは「そうですね、で、まあ、親父はすごい…商売ですごい成功してて
職人さんもいっぱいいるようなウチだったんですけど
商売で成功してるにも関わらず、夜な夜な9時頃になると、ナイトクラブに行ってジャズコンボで…
だから、基本的にはもう、ほぼ洋楽がいつも流れてて…」
…と、フリークの皆さんにはお馴染みのエピソード…「福岡は米軍基地が3つか4つあって
FENが聴けたんで…」というエピソードはありませんでしたが…を披露

リリーさんが「楽器は、一番最初に何に触れたんですか?」とお訊ねになり
甲斐さんが「僕、生ギターですね、生ギターがあって…エレキもちょっとあったんですけど
生ギターを小学校5年くらいの時に弾いて…
実は、右用のギターを、こう持って弾いたんで…」と
ギターのネックを左から右へ移動するゼスチャーを見せられると

「初めての楽器 ギター」の文字と、甲斐さんがアコギを手になさったライブ写真が映り
「あっ!そうでした!そうでした!」とリリーさん
「そうなんですよ、実は僕、左で弾くんですけど、右用のギターしか弾けないんですよ
そうやって覚えちゃったんで…」という甲斐さんの説明に「特殊なんですよ」と返され

水原さんに「ハア!面白~い!」と言われて(笑)
甲斐さんは「だけど、もう(弦の張り方が逆でも)弾けるしね(笑)
で…『別にプロになる訳じゃないし』って、そん時に思うじゃないですか?
そしたら、プロになっちゃったんですけど…」と、いつものオチまでコンプリート(笑)

そして…ここで、番組冒頭でも流れた「ポップジャム1997」での
エレファントカシマシの「今宵の月のように」の映像が再び登場し
堂本光一さんが「続いてのカバーは、エレファントカシマシの『今宵の月のように』
甲斐さんは、2007年発表のカバーアルバムにこの曲を収録
ロックバンドとしてシンパシーを感じると共に
宮本浩次が紡ぐメロディーの美しさに惹かれたという1曲です」とナレーション

その2007年発表のカバーアルバム「10 STORIES」が完成した翌日
甲斐さんは、松藤さんと、この曲をアレンジなさった Sing Like Tolkingの西村智彦さんと
甲斐報用に「セルフ・ライナーノーツ座談会」を行われているんですが

その中で、甲斐さんは「この曲が出て来て(このアルバムは)基本的にはAORと
ブルーアイド・ソウルの中間のイメージで行こうということになったんですね
そうすると、大人のポップスみたいな地点に着地させられるんじゃないかと思ったんだけど…」とか

「この曲は、60年代のマージー・ビートの匂いも入りつつ…
(『ギター・バンドの匂いですよね』と松藤さん)
そうそう!60年代のブリティッシュ・ポップの匂いですよね
でも、古くないのは、コーラスがポイントだよね

XTCみたいな、60年代のブリティッシュ・ポップを踏襲しつつ、80年代に繋げてる
ちょっとねじれたポップ感覚ってあるじゃないですか?
そういうコーラスがいいんじゃないの?っていう話をしてて
西村スタジオに行ったら、もうコーラスが入ってたんです(笑)」と話され

西村さんは「ベースを録った時に、ベースのスティング宮本は歌えるので
サンプルとして一緒に録ろうよってやったんですけど
それを聴かせたら、甲斐さんが『これがいい』って…(笑)」と明かされてました

ともあれ…リリーさんが「なぜ、この曲を…?」とお訊ねになり
甲斐さんが「そうですね、僕、あの…意外とパンキッシュで…
まっ、宮本くん率いるエレカシって、パンキッシュで
こう…非常にパワフルなバンドイメージあるんですけど、意外と、実はそうじゃなくて
まあ、メロディアスな曲も多いし…

で、ボブ・ディランも最初、ザ・バーズとか、あのー、ジミヘンがカバーするようになって
実は『すごい美しいメロディーなんだ!』とか
で、あの…ラモーンズも、あのー、レッチリとかU2がカバーしたことで
『あっ、こんな甘美なメロディー書くんだ!?』っていう…ナンか世界の人がみんな感じたように

誰かが、こう…そうやって料理して、カバーやると
『実は、ものすごくメロディアスなバンドなんだ!?』とかっていうのがあるんで…
この曲、すごく、僕、すごい…あのー、美しいメロディーだと思ったんで…」と
『カバーで再発見する原曲の魅力』を語られると

今度は「後輩のミュージシャンの曲をカバーするっていうのは?」と質問され
「イヤ、でも、作品至上主義ですからね
作品が良いかどうかっていうのが…まっ、素晴らしい作品だし」と甲斐さん
「イヤ、僕、こういうの…こう言うとナンなんですけど
宮本くん、絶対、生ギターで…弾き語りで作ってると思うんですよ、アレ、構成が変なんですよ

(画面には『宮本浩次の作品世界に共感』との文字)
ナンか『えっ!?どうして、こういう構成になる!?』っていう…
たぶん、僕も元々…僕、あの…実は、甲斐バンド作る前って
アマチュアの時、ずっとソロで弾き語りで…ハーモニカでやってたんで…

だから、その弾き語る人の…ナンかこう…作り方って、だいたい判ってるんですよ
で、それを、こう…バンド構成にして、あの…ハメて行ったっていうような感じだから
エレカシでやってるんだけど、はみ出してるんですよね、色んな意味で…
その…その個性もそうだし、作品の形もそうだから…

僕、それ、ちょっと似てるんですよ、自分と…僕が最初に作ってた作り方と…
それがあって、非常に惹かれたところもあるんですかね、ハイ」と
放送後のSNSで、宮本さんファンの皆さんが
かなり感銘を受けられたご様子でいらしたトークを展開なさったんですが

ふと我に返られたのか?(笑)「語ってますね、今日…(笑)」とおっしゃって
横目で、番組スタッフの方々がいらっしゃる方をチラッとご覧になると
スタッフの方々の笑い声が聞こえる中、リリーさんが「逆に良かったですよ、ナンか、俺…
甲斐さん、ナンか、俺がテレビで観た時の印象、すごい喋らないっていう…(笑)
『甲斐さんはラジオでしか喋らない』って、誰か友達も言ってたんです」とブッ込まれて(笑)

スタッフの方々だけでなく、甲斐さんご自身も大笑いなさいながら
「そうそう!(笑)でも、ラジオは喋りますねぇ
だいたい、ロックバンド…曲と曲の間にペラペラ喋るロックバンド、おかしいもんね?(笑)
バン!って(曲を)締めたあとに『ということで…』っていう…(笑)」とおっしゃって
リリーさんから「イヤイヤ、もう今日はね、もう是非とも語って下さい、テレビで…
ナカナカ、テレビで沢山喋ってる甲斐さんはね、ないですからね(笑)」
…と勧められ、笑顔を見せておられたけど

「福岡では年上には一切逆らえない」という甲斐さんの言葉がホントなら
リリーさんにとっての甲斐さんは、ただでさえ気を遣わなければならないお相手だった上に
「口数少ない気難しいゲスト」とのイメージがおありだった訳で
このお言葉は、ホッとなさったあまりに?ついこぼれ出た本音でいらしたんじゃないかと…?(笑)
コメント
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