奥さんが、ビルボツアー中にツイッターを覗くと、本来の目的である「甲斐さん」の他に
例によって、ソフトバンクの「甲斐さん」こと甲斐拓也選手に関するツイートと共に
ヒット件数を爆上げしていたのが「未来への10カウント」の「甲斐さん」
この「甲斐さん」は、主演の木村拓哉さんの「親友」役の名前で
演じていらしたのは、奥さんご贔屓の安田顕さん♪
「逃亡医F」での「フェロー」や、NHK「しもべえ」とは打って変わって
至って「フツーの人」の役(笑)…もとい、とても友達思いの「イイ奴」
…を好演なさって、毎回、ネットを賑わせておられました
物語は、高校時代のボクシング部からのつき合いである親友、桐沢祥吾(木村さん)が
高校4冠に輝き前途洋々だったはずが、網膜剥離によりボクシングを断念せざるを得なくなり
その後、ナンとか失意のドン底から這い上がり、愛する女性と結婚したものの
彼女は病に蝕まれていて、幸せな日々は長くは続かず…(汗)
ようやく前向きな気持ちになり、妻の好物だった焼鳥店で働き始め
やがて自分の店を持つまでになり、結構繁盛していたのに
コロナ禍で呆気なく閉店に追い込まれるという、まさに「歩く不幸のデパート」状態となり
死んだように生きているのを見かねて、かつての恩師(柄本明さん)と語らい
母校の廃部寸前のボクシング部のコーチになるよう説得するところから始まるんだけど
脚本は「HERO」シリーズでお馴染みの福田靖さんの書き下ろしで
その「HERO」でも主演を務められた「木村さんありき」のドラマになるだろうとの予想は
まあ、当たらずとも遠からずって感じだったものの
これだけ覇気のない…というより、すでに人生を投げてしまっている人間を
「あのキムタクが演じてる!?」という衝撃と
弱小ボクシング部を立て直して行くという想像通りのスポ根的な展開にしても
いわゆる「熱血教師」が、生徒たちをグイグイ引っ張るのではなく
様々な理由からボクシングを始めた生徒たちの熱意に圧倒され
押し流されるような形で進むのが新鮮でした(笑)
共演者の皆さんの顔ぶれも豪華で、ボクシング部の顧問に任命された教師役に満島ひかりさん
恩師の娘で、かつてボクシング部のマネージャーでもあった現校長には内田有紀さん
その腰ぎんちゃく的存在に生瀬勝久さん…って、満島さんと生瀬さんが議論するシーンでは
クドカンさん脚本のドラマ「ごめんね青春!」を思い出しクスクス(笑)
しかも、同ドラマで満島さんの姉役でいらした波瑠さんが
木村さんの亡くなった妻役で出演されてるし…(笑)
満島さんの妹(滝沢カレンさん)と息子(川原瑛都くん)との食事シーンや
職員室での八嶋智人さんらとのやり取りで、重苦しさが軽減されたり
逆に、実力のある転校生部員(村上虹郎さん)が
ボクシングを続けられない病を抱えていることが判明した際に
かつての自分の経験と共に寄り添う姿にグッと来たり
そして、やはりナンと言っても、ヤスケンさん演じる「甲斐誠一郎」の存在は格別で
「昔は女にだらしなかった(笑)」との証言とは少しニュアンスが違うものの
どうも惚れっぽい方らしく?(笑)満島さんに一目惚れしたかと思えば
親友の亡くなった妻にそっくりな女性(波瑠さんの二役)を待ち伏せたり(汗)
高校時代には、内田さんに片想いしていた節があったり…?(笑)
でも、親友の幸せを願い、黙って身を引いたり
親友のピンチを救うため、ムチャ振りに応えたり…と、その献身的な姿を見るにつけ
奥さんは「私だったら絶対、甲斐さんに惚れてまうけどなあ」と何度も口にしておりました(笑)
まあ、そう思われた方が大勢いらしたからこそ
放送日のネットで「甲斐さん」がバズったんでしょうね?(笑)
ただ…「さすがキムタク!」と唸らされたのは
役作りのためのボクシング指導を受ける時間が限られていらしたにも関わらず
試合やトレーニングの映像を研究なさったり
動きをイメージしながら、シャドーを繰り返され、生徒たちを鍛えるシーンに臨まれたそうで
昔々にボクシングをかじったことのある者の1人として言わせて頂くと
あのミット打ちは、経験者としか思えないくらいの完成度でしたし
「ここ一番!」という場面で、パンチを繰り出す瞬間のアノ目つきは
まさに「ボクサーの目」というべきもので、ビックリを通り越して脱帽でした!
また、満島さんとのロマンス案件が、かなり控えめに?描かれていたのも
片や死別、片やバツイチの男女が心を通わせて行く過程をリアルに表現していたと感じられ
…って、奥さんは「ボクシングに全く興味がなかった女性」が
必要に迫られボクシングに対する理解を深めて行く内に
「ボクシングに打ち込む男性」自身に焦点が移動するという展開に
「殴る女」を重ね合わせてキュンキュン(笑)
もっとも「殴る女」の和久井映見さんと吹越満さんは
お互いの気持ちに気づいているのか?いないのか?
最後まで「仲良くケンカ」する「トムとジェリー」みたいな関係だったけど(笑)
「みらてん」のお二人は、酔った勢いの満島さんのプロポーズから
サクッとしたラブシーンを経て、最後は焼鳥屋さんの奥さんに…というハッピーエンド♪
でも、視聴率的には「大成功」とは言えなかったようで
FRIDAYデジタルに、本来なら10話完結のところ、視聴率不振のため
1話繰り上げて終了というニュースがアップされ…って、これは誤報だったみたいですが
番組ファンの皆さんからは「『10カウント』ってくらいだから
やっぱり、10話までやって欲しい」との声が…(汗)
ただ、よくよく考えてみれば…
コーナーポストにもたれているボクサーにとっての「10カウント」は「勝利」を意味するものの
リングに沈んでいるボクサーは「10カウント」を聞く前に立ち上がらなければならない訳で
「最初から、9話で完結する予定だった」というテレ朝の主張には説得力がありますよね?(笑)
そうそう!その「みらてん」が終了した翌週は、同局の同曜日に放送されていた
内藤剛志さん主演の「警視庁・捜査一課長」が拡大版でオンエアーされるとの記事に対して
「一課長、大岩だ…なにっ?キムタク主演の『未来への10カウント』が
1話早めてご遺体に?わかった、すぐ行く!」
…と「一課長」の冒頭シーンを彷彿させるコメントがアップされていて
思わず、飲んでいたコーヒーを吹きました(笑)
その「警視庁・捜査一課長」は、シーズンを重ねるごとに
本田博太郎さん演じる刑事部長の登場シーンが、ハチャメチャになって来て(笑)
「どう受け止めればいいものか…?(苦笑)」と困っていたんだけど
「一課長」が最終回を迎えたあと、現在、テレ東でシリーズ化してオンエアー中の
同じ内藤さん主演の「警視庁強行犯係・樋口顕」を観る際に
刑事部長がいるか?いないか?で区別している部分もナキニシモアラズ(笑)
…って、内藤さん、刑事役が多過ぎですよねぇ?(笑)
「多過ぎ」といえば、テレ朝は「警察モノ」シリーズがホントに多くて(笑)
この「一課長」や「相棒」を始め「特捜9」
「遺留捜査」「刑事7人」「科捜研の女」…
(って、こちらにも内藤さんは刑事役で出演なさってます(笑))
まあ、これらのドラマをご覧になっているのは、シニア世代の方が多いみたいですし
「大いなるマンネリ」というか、シリーズごとの「マイナーチェンジ」が
ちょうど心地よく感じられるのかも知れませんね?
ただ、長寿番組のわりに映画化が遅かった「化捜研の女」も、ようやく映画化され
また、今クール新たなシリーズがスタートした「遺留捜査」の放送枠(木曜夜8時)は
次回の改編で「ドラマ枠」ではなくなるみたいだし
さんざん、話題を引っ張って来た「五代目の『相棒』」は
ナンと!初代の「亀山薫(寺脇康文さん)」刑事が返り咲きとの発表があり
主演の水谷豊さんの年齢などを鑑みるに、いよいよ「相棒」というドラマ自体が
フィナーレに向かっているのでは?というご意見もチラホラ…
もっとも、もしこの先、そういう予定があるのなら
確かに「2時間ドラマ」時代からご出演の寺脇さんほど相応しい「相棒」はいないと思います
…が、しかし、警察官を辞めて、サルウィン共和国に渡った薫ちゃんが
いったい、どういう経緯で「特命係」に復帰するのか?
出来れば、どなたかの「鶴の一声」といった力業ではなく
「ああ、なるほど!その手があったか!」というような説得力があって欲しいなあと…
ともあれ…「いたみん」こと伊丹刑事との久しぶりの罵り合い(笑)はもちろん
今や、すっかり「善人」になっている刑事部長を見て、薫ちゃんがどんな顔をするのか?(笑)
社課長や青木くん、小手鞠さん…といった、新たに登場したキャラクターと、どう絡んで行くのか?
亀山夫人もレギュラー復帰するのか?等々、楽しみしかアリマセン♪
それはともかく…奥さんが、歴代のレギュラーキャストに
「好きな役者さんしかいない」と言っている「特捜9」は
ベテランのスタッフの方々が、どんどん番組から外されていらっしゃるらしく
「9係」のファーストシーズンから出演されて来た津田寛治さんが
それに抗議する形で?レギュラーを降板なさって
「つまんな~い!」とボヤいていたんだけど(苦笑)
やはり、そんな視聴者の声が大きかったのか?
時折ゲスト…というか、準レギュラー的に登場されていて、ホッとした様子(笑)
「刑事7人」も、レギュラーメンバーでいらした倉科カナさんが
今クールの初回にいきなり「7人」から去られるという展開にビックリ!
「えっ!?青山刑事(塚本高史さん)とは『単なるルームシェア』から
本格的な同棲、そして結婚かな?」と想像してたのに…(笑)
まあ、新シーズンの第1話で、前シーズンのレギュラーメンバーの方が
新シーズンから新たにレギュラー入りされるメンバーの方を
ゆずり葉のごとく迎え入れて去って行かれる…というパターンは
「BOSS」のシーズン2の初回でシーズン1のレギュラーでいらした吉瀬美智子さんが
長谷川京子さんと交代なさる際にも使われてましたが…(笑)
そういう意味では、レギュラーメンバーを定期的に「殉職」させていた「太陽にほえろ!」は
画期的というか、長寿番組へのテコ入れには、絶大な効果があったんじゃないかと…?
もっとも、そのきっかけは、毎週の放送日だった
「金曜日」が、たまたま「13日」にあたったためってことだったような気が…?(笑)