ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

小ネタはつづくよどこまでも4

2020-03-31 20:16:00 | 日記
甲斐さんがこのドラマのことを紹介なさる際に
「『スローな武士にしてくれ』(というタイトル)はナンでか?というと
あの…ワイヤーアクションで、最後にフワーッと空中飛んで…

えー、内野聖陽ね…が空中飛んで、中村獅童を斬るっていう部分で…階段落ちの…
そのフワーッと浮いてっていうのも
最高技術を使った…駆使した時代劇…チャンバラものを撮るよ…ということで
『スローな武士にしてくれ』というタイトルに…素晴らしい!」

…とコーフン気味に話されてましたが(笑)
田所さんが持ち込んだ最新技術に触れる内に
「新しい機材いうんもエエなあ、表現に自由与えてくれるいうか…」と国重監督
このパイロット番組のメインとも言える「池田屋階段落ち」についてのスタッフ会議で…

20数名の尊皇攘夷派の志士たちが集う池田屋に近藤隊が踏み込む際の
近藤勇と永倉新八が2階の座敷へ斬り込み
沖田総司と藤堂平助が階段下に控え、その他の隊員たちは表で待機…という布陣を踏まえ
一般的には、近藤に斬られた吉田稔麿が階段を落ちるとされているところ

「そのままやるんは、ナンかつまらん気がしてな」と言い出し(笑)
武藤カメラマンが「もっと派手に何人か落としますか?(笑)」と応えると
「ああ、ナンなら近藤を落としたろか?て…(笑)」
「主役を落とすんかいな?そんなん聞いたことないわ」という京映所長の言葉に

「イヤイヤ、ただ転げ落ちるんと違う、跳ぶねん!
ワシな、いっぺんでエエから、ワイヤーアクションいうヤツやってみたかったんや!」(笑)
所長の「金かかるがな…」というボヤキは、ハイテンションな監督の耳には届かず…(笑)

あまり記憶が定かではないんだけど、たぶん?このやり取りの辺りで
「エンターテイメントの前には、史実も道を譲る」
という国重監督の名言が飛び出したんじゃなかったかと…?(笑)

で、ここから、監督と殺陣師役のモロ師岡さんとの掛け合いで
史実に道を譲られた(笑)新しい階段落ちシーンの説明が始まり…
吉田稔麿と宮部鼎蔵を斬り捨てた近藤勇は
一番の使い手である望月亀弥太の一撃をかわそうとして、死体につまずきダイブするとモロさん

「近藤、死んでまうがな」と言う所長に「ところがどっこい!」と監督(笑)
モロさんが「下にいた沖田と藤堂が受け止め、ショックをやわらげる」と答えると
監督が「そこへ~?」と先を促し(笑)
「望月は自分も2階からダイブして、近藤に斬りかかる!」
「さらに~?」(笑)「近藤は階段を駆け上がりながら、飛んで来る望月を空中でズバッと斬る」

…といった「ごっつい殺陣」の説明を聴いた武藤カメラマンが
「カメラはクレーンで押すいうことやな?これなら一連で行ける」と言うと
「イヤ、それやと俯瞰の画だけになって、迫力が出えへん!だから~?」と監督(笑)

すると、モロさんが「跳んじゃいましょ!カメラも一緒に…ね?(笑)」とニッコリ(笑)
田所さんも「役者と一緒にカメラマンも『せ~の!』
『ミッション・インポッシブル』シリーズなどでも使われている技術です」とニッコリ(笑)

武藤さんが「ワシが?そんなん出来る訳ないやないの~!
せや!あいつ!ラオウちゃん呼んで!」と訴えると
「ああ、彼、もうハリウッド行っちゃいました
『ファイナルサムライ』のパート2に呼ばれたんで…」と田所さん(笑)

尻込みする武藤さんに、監督は「役者が体張って跳ぶ言うてんねん
カメラマンも同じように体張らんでどないするんじゃ!」と一喝
それでも首を縦に振らない武藤さんに「はあ~、活動屋ここに死せりやなあ」とため息

でも、あの「蒲田行進曲」の中でも、階段落ちは大変危険なシーンであり
誰も落ち手になりたがらないとか、階段を短く切って「セコい階段落ちでもやりますか」
…といった件が描かれていたし、結果的にヤスさんが志願したのは
銀ちゃんの子供を妊娠した小夏さんと結婚し…というか、銀ちゃんに押しつけられ(汗)
「コレがコレなもんで…」と生活費を稼がないといけなくなったからでしたよね?(苦笑)

ともあれ…「そこまで言われたら、この武藤幸四郎45年のカメラマン人生に傷がつくっちゅうもんや!
やりますぅ、やらせて貰いますぅ」とド迫力の啖呵からの不気味な笑顔(笑)

更に「所長!もし、ワシが死んだらな、第9スタジオの入口に石碑立てて
『男、武藤幸四郎ここに死す!』…って刻んで貰えまっか?」と喚くのと対照的に
「せやな、考えときますわ」という所長の心のこもらない小声の返事(笑)

監督のすぐそばで顔を睨みつけながら、その頬を指で撫でたかと思ったら
一拍置いて、何事もなかったかのように
「お~い、健作!メシでも行こか~」とお気楽な声(笑)
本田博太郎さんのカメレオンぶり、ホントにスゴイっす!(笑)
コメント
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