ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

令和初の小ネタ1

2020-03-16 18:24:00 | 日記
甲斐さんと長年の交流がおありの鶴瓶師匠は俳優としてもご活躍で
山田洋次監督や相米慎二監督など大御所の作品に数多く出演なさって
日本アカデミー賞で何度もノミネートされていらっしゃいますが

ある関係者の方に面と向かって「芝居下手ですよね」と言われたらしく
「『でも、下手がいい』とも言われた
俺には判らへんわ、何がエエのか」と鶴瓶師匠
ただ「役者」を続けて来られたことで
落語の登場人物の描き方や表現の仕方に良い影響がおありなんだとか…

一見、ムダに見えることも全て「肥やし」になさるあたりはさすがですけど
演技力云々はさておき、役者さんとして「使いたい」と頻繁にオファーが届くのは
鶴瓶師匠の人間力の賜物でしょうし、実際に師匠をハリウッドへ…と
熱心に口説いておられる方もいらっしゃるようで

師匠が「英語が『ちょうでちゅか』みたいなレベルやで、行きたないわ」とお断りになっても
「何べんも色んな話を持って来る…最後には、もの言わん人の役や
そないに俺を出したいか?(笑)」とおっしゃってましたが
師匠のハリウッドデビュー作品、ぜひ観てみたいです♪(笑)

で、その海外作品を含め、劇場公開の手配をするのが配給会社で
甲斐さんが「音楽の道に進まなかったら、やってみたかった」お仕事に挙げられてましたけど
「ヘビーリスナーがミュージシャンになった」ように
映画マニアが「配給」に携わられるという風に考えると

かつて甲斐さん御用達だった六本木の映画館や
沖縄のラジオ番組の中で立ち寄られた「桜坂劇場」
また、舟橋支配人の「川越スカラ座」みたいに
甲斐さんが本当に「観て貰いたい」と厳選された作品を紹介する映画館になるのかなあと…?

ただ、メジャーな人気作品を扱うのには、やはり資金力が必要だし
配給会社に入社なさって、試写会や見本市、大小様々な映画祭など
世界中を駆け巡って、交渉にあたる買い付け担当…っていう方がお似合いでしょうか?(笑)

元々は、YouTubeで短編のドキュメンタリーを流していたラジ・リ監督が
初めて撮った長編「レ・ミゼラブル」は、パリ郊外の貧困地区を舞台にしていたため
暴動などの描写に難色を示したフランス国立映画センターから助成金が下りず
資金集めが難航した上に、事前購入に応じる配給会社はゼロ…(汗)

が、カンヌ国際映画祭で上映されるや、買い手が殺到
最終的に監督が「意欲が高い」と感じて選んだのは、日本の配給会社で
結局、45ヵ国・地域で公開されたらしいんだけど
甲斐さんなら、そうした交渉に熱心に取り組まれそうだし(笑)
そもそも、他に買い手がついていない時点でも
「良い!」と思われたら、すぐ交渉に入られるんじゃないかと…?(笑)

ちなみに…この「レ・ミゼラブル」は、Netflixも購入を希望したそうですが
リ監督は「地域の配給会社だと、試写会で観客と交流する機会をより作ってくれる
若い監督には次に繋がる出会いになる」として配信は断ったらしい

アカデミー賞長編国際映画賞は「パラサイト」に持って行かれてしまったけど
「フランス代表」としてノミネートされたことで
フランス国立映画センターには「貸し」を作ることが出来たんじゃないかと…?(笑)

ともあれ…この作品を買い取った東北新社では
邦題を決めるのに、ずいぶん頭を悩ませたみたいで
原題の「Les Miserables」をそのままカタカナにすると
ユーゴーの同名小説と混同されかねないし
かといって、下手な邦題や副題を付けると作品のニュアンスを崩すことになるし
ネットでの批判に対しても気を配らなければならないし…
で、邦題案は、31案にも及び、会議で意見は割れ
研究者に話を聴いて背景も理解する中、覚悟を決めて原題通りに決定

まあ、前年度のアカデミー賞外国語映画賞の「ROMA」も
イタリアの都市ローマと混同されないように?
メキシコシティ「ローマ地区」であることを強調した告知になっていたし
鑑賞する作品を選ぶ際に「どういった内容なのか」くらいはチェックしますよね?

でも、以前にも触れましたけど、この「レ・ミゼラブル」に限らず
昨今の外国映画は、原題そのまんまっていう邦題が多くて
…って、そうとしか表現できないものも多いので致し方ないと思いつつ
昭和のオヤジは、やっぱり「慕情」や「いそしぎ」といった
情緒のある邦題にグッと来ちゃうんですよねぇ…(笑)
コメント
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