ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

「Jimmy」原作本(ネタバレあり)4

2017-06-20 22:02:00 | メディア
さんまさんから「ジミー大西」という芸名を付けて貰い
でも「弟子にした訳ではない」と釘を刺されても
「師匠のそばにいたい」と「あまりにしつこく言った」ため
「誰でも2週間で免許が取れる」合宿で
免許を取るように指示された大西さん

結局、1年かかって試験に合格し(苦笑)
晴れてさんまさんの運転手になったものの
ワイパーに見とれて居眠りしたり(汗)
駐車中の車の後ろに停まり「渋滞中」と勘違いしたり…(笑)

その頃、さんまさん発案の「貧乏自慢」がラジオで放送され
「ひょうきん族」でも「ラブユー貧乏」というコーナーが誕生

ただ、ラジオでは、この企画のメンバーだった大西さんは
「しっかりしたネタがあってこそ」のコーナーには不向きだと外され
代わりに「突拍子もない言動」を生かした企画を考えて貰ったおかげで
「天然ボケという言葉を生み
ジミー大西は一躍人気者となった」

…が、さんまさんは「いつまでも(そばに)置いておく訳にいかんし…
かといって、今、手放してもなあ
勉強は足りないかも知れない
でも、このまま自分の近くで勉強を続けることが
あいつにとって本当に良いことなんだろうか」と迷っておられたようです

その後、さんまさんが大竹しのぶさんと結婚なさって
御祝儀を渡しに来られた島田紳助さんから
「絵のチャリティー・オークション」の「オチになる絵が欲しいねん
シャレちゅうかな、1円の値もつかへんような
ど下手くそな絵があれば面白いんやけどな」と相談され
「あ、良いのが1人おったわ」と大西さんの名前を挙げられたらしい

「小学生以来、描いたことない」と断るつもりが
「さんまさんが推薦した」と知るや
「一も二もなく頷き『やります』と答えていた」大西さん(笑)

大西さんの専属マネージャーになった女性は
さんまさんから「こいつに金を持たせたら、毎日ソープ行ってまうで」とか
「エッチを考える暇を与えんこっちゃ」とアドバイスを受け
それまでも「収録や営業で毎日忙しかった」のに
「その合間合間に細かい仕事を入れ」
「分刻みのスケジュール」を組んでいたそうだけど(汗)

「そんな過密スケジュールの中でも
必ず、絵を描く時間を設けた」にも関わらず
「何を描くかという段階でまだ躓いている」のは
「落ち着いて描けるところがないから」という大西さんの言い訳を信じ
アトリエを探し回って用意したものの

描かなくては…と焦れば焦るほど
「気がせいて描けへん」自分に苛立ち
「どないしたらええのか、よう判らんようになって」口走ったことと判明…
脱力しつつも「いっぱしのマネージャー面してごめん」と謝ったところ
「なんだか今なら描けそうな気がした」と…

その「マネージャーの顔」を描いた大西さんの絵は
「オチ」どころか、30万円で落札され、美術評論家も絶賛
銀座と大阪の一流画廊での展示即売会のオファーも舞い込む中

「台詞を覚える時間はちゃんとあった」のに
「さんまや共演者が完璧な流れを作ってくれた」収録で
「オチの一言を飛ばしてしまった」大西さん(汗)

さんまさんから、芸人か、絵か「どっちにするか、決めなアカンな
お前が、自分で考え」と言われて
「若の役に立ちたいし、若は芸人として怒ってくれたし
絵なんか、なんぼ描いたところで
若が喜んでくれる訳やないし」と結論を出しかけた時に

岡本太郎さん直筆の「四角い枠にとらわれるな
キャンバスからはみ出しなさい」という手紙を受け取り
絵を描くことに没頭、銀座の個展も大成功

ハードスケジュールに追われ、食中毒になって体調は最悪でも
大阪の個展に向けての作品が、ようやく完成するという頃に
アトリエとして借りた建物に雨漏り発生(汗)
大西さんが描いた水彩画は、全て雨に流されてしまい…

「その作品の一部だった絵の具をこすり落として」掃除をしていた時
さんまさんがアトリエに現れ、岡本太郎さんの言葉…

「僕は、どんなに苦しい時でも、苦しい顔をしないから
自由気ままに生きてるように見られたね
どんなに苦しい状況の中にあっても、にっこり笑って
悲劇的でありたいと思っていたからね
食えなけりゃ食えなくても、と覚悟をすればいいんだ
それが第一歩だ。その方が面白い」…を口にされ

「俺な『その方が面白い』言うてるところが好きや
お笑いも絵も一緒や思うてんねん
見てもらう人にどんだけ喜んで貰えるかやろ」とだけ告げて

また、頭を下げる大西さんのマネージャーには
「俺はええねん。まあ、言うても他人事やしな」と
面倒そうにおっしゃっただけだったみたいですが

唐突に「次の休み、久しぶりに野球やろか
メンバー、ちゃんと集めといてや」と言い置いて立ち去られたらしく
頼まれたショージさんが「集めるって言うてもなあ…集める?」と、閃かれたのは

大西さんが、お詫びのしるし、感謝の気持ちで
さんまさんやボタン師匠、おさむ師匠を始め芸人の皆さん
テレビ局のディレクター、行きつけの喫茶店のマスターなどに贈った絵を
集めて回って、大阪の画廊に展示すること

もっとも、ショージさんは「集めろ言うたんは、あの人や」と話され
「あの人」は「肝心のメンバー集めんと、絵を集めよって
おかげで、せっかくの野球できへんようになったわ」と…(笑)

大阪の個展も大成功となり、絵のオファーが殺到
その中にスペインの画商からの
「1年間、みっちり描かないか」というオファーもあり
煮え切らない大西さんにスペイン行きを勧めることが出来るのは
やはり、さんまさんしかいらっしゃらず…

「どんなに親しくても、他人は他人
人の人生の選択に口を出すなんて、もってのほかだと思っていた」ものの
「お前、今、芸人として何人笑わせられる?
お前、今はキャラで笑われてんねん
そんなんじゃアカンねん
ピン芸人として、芸で笑わさんと…

でもな、絵やったら、今のお前の芸より
何倍、いや何万人も感動させるかも知れへん
俺に頼らんでも、お前の力で感動させることが出来るんやったら
絶対、その方がええ。笑いも絵も感動は一緒や」と説得すると

「僕、絵描くの嫌いです
だって、絵描いてたら、忘れてまいますもん
若との仕事とか、野球とか、行かなアカンのに
絵描いてたら、そういうの全部、頭から消えてまうんです
せやから、絵描くの嫌いです」と大西さん

さんまさんが、ふっと笑って
「それはな、ジミー、絵が好きっちゅうことや
お前、なんにも判ってないねんな
そろそろ判るようになれ」と突き放すようにおっしゃると
「ほな、なんで僕を今まで…」と心細げな声

さんまさんの返事は「おもろいからや
こんなおもろい奴、誰にも渡したくなかったんや
俺のわがままやな…わがままももう飽きたわ
お前の絵のために、みんなが力を貸してくれたんや
お前、まだお礼もしてないやろ?
それにな、ジミー、スペインのおねーちゃんは、おっぱい大きいでえ」

このダメ押しの一言で?スペイン行きを決めた大西さん(笑)
「当初は1年だったはずが、滞在期間はどんどん延び、とうとう3年に」なり
女性マネージャーの方と結婚なさったそうです
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