ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

秋本治さん

2016-09-07 09:34:00 | 日記
甲斐さんは、小林よしのりさんとご学友(笑)でいらした関係で
漫画家の方と親しくされていたそうですが

秋本治さんの「こち亀」が、ついに完結することについて
どう思っておられるんでしょうね?

1976年から40年間に渡って
1度の休載もなく描き続けて来られた作品には
「たまごっち」や「Gショック」の流行など
当時の世相が映し出されていたり

「ルンバ」みたいな「自動掃除機」や「シュミレーション・ゴルフ」
「女の子育成ゲーム」という「課金ゲーム」のハシリのような
後に実現するアイデアが詰まっていたりと

「BIGGIG」の映像が「かつての新宿」を示す資料となると言われたみたいに
歴史的な価値も高まっているんじゃないかと…?

甲斐さんの「あとがき?」が掲載された第107巻にも
音楽CDのデータを読み取り、オリジナルのモンスターを作って
バトル大会に出場させるという話があって

クラシックのCDから生まれたモンスターはセクシーで(笑)
ジャズはカッコいい、ロックはシブイ(笑)モンスターに…

色んなCDを集めて最強モンスターを作ろうとする両さん
「昭和フォーク大全集」は「なんか弱い気がする」(笑)
「クレイジーキャッツ」のCDは「いい加減なモンスターになりそうだ」(笑)

「やはり過激なヘビメタとパンクしかない」と
ツェッペリン、ディープ・パープル、AC/DC、ブラックサバスを選び

「更に、アニメ界の三大テノール(笑)
水木一郎、ささきいさお、子門真人をミックスする」と
「ムンクの叫び」よろしく凄くひ弱そうなモンスターが誕生(笑)

「栄養ドリンク飲み過ぎて、ゲリになったようなもんですね」とツッコまれ(笑)
「演歌のCDって出てたの?」と言いつつ
「北島のサブちゃんに全てを託す!」ことに…(笑)

「コブシ」の読み取りに時間がかかったものの(笑)
「意外にカッコいい」モンスターは「ケタ外れの強さ」で
「更なるパワーアップのために
鳥羽一郎と渥美二郎を合体させるぞ」と…(笑)

が、しかし「落語」のCDから生まれたモンスターには敵わず
「うーむ[圓生]のCDはやるな」(笑)

最後は「演歌32%と軍歌68%(笑)」に
「地獄の黙示録」などの映像を無理矢理流し込み
恐竜かエイリアン並みのモンスターを作ってしまい
制御不能で「ロストワールド状態」(笑)

秋本さんは「こち亀」の中で、たびたび本棚や電柱などの背景に
甲斐バンドの曲やライブの告知を描き込んでいらしたけど
この話には登場しなくて良かったですね(笑)

ちなみに、甲斐さんの「あとがき」というか
「LAより秋本君へ」とのお手紙には

「20代の頃は、小林[ゴーマンかましすぎ(笑)]よしのりと
当時ジャンプで君の担当だったH氏を中心に

くらもちふさこ、亜月裕、市川ジュンという女性作家陣も加わり
何かにつけ集まってはよく騒いでました

小林が自己嫌悪から毒づいて、くらもちさんを泣かせたり
よしゃあいいのに秋本君に彼女がいないのを心配して

行きつけの寿司屋さんの看板娘をムリにひっつけようとしたり」と
秋本さんには「迷惑」だったであろう?エピソードが披露され(笑)

「甲斐バンドのファンであった現夫人と結婚されて
お互いにもういっぱしの家族持ちになってしまった
あれから随分年月が経ったんだなあと
束の間妙な気分に浸ってしまった」ことや

「去年は山の上ホテルで家族のために
5色サインペンまで持って来てくれて、念入りにサインをして貰って…」という
いつぞやの甲斐報に掲載されていた「両さんの横顔」の色紙の話が記されてます

機関紙「BEATNIK」によると…
秋本さんは、77年3月に甲斐バンドのライブに初参戦なさって

「会場は、ほとんど女の子で埋めつくされ
とんでもない所に来てしまったと思った
とにかく女の子が多く、照れ屋の僕は実に参った
女子校に迷い込んだ男子生徒という感じである

僕はどちらかというと、ロックよりフォークや歌謡曲を聞いてただけに
ロックパワーというのに驚かされた
とにかく、物凄いステージだというのが第一印象だ」と
「衝撃の出会い」について書かれ

「プライベートで会うメンバーは、本当に普通の人(笑)だった
しかし、ステージに上がった彼等は
どうしてあんなに光って見えるのだろうか?
ミュージシャンというのは不思議だと思う」とおっしゃってるんですが

79年の武道館ライブのチラシにも
「甲斐さんとは、よく一緒に酒飲んだり騒いだりするんですけど
そんな時、彼の元気な話を僕は黙って聞いてる訳です

凄い大人だし、ファイターのように激しい人だなあと最初思ったんですけど
今でも付き合ってるってのは、数少ない信用できる人だからです

とても素直だし、周りの人に判らないように気を使っている
だから、優しいんですね、本質的には

攻撃的に思われてるけど、本当はセンシブルで暖かい人なんです」という
「ヤングロック」の抜粋文が掲載されていて
甲斐さんが、気の置けない仲間内でだけお見せになる「顔」が垣間見えます

秋本さんも「コンサートが終了すると
[今夜も何事もなく無事に終わって良かった]とホッとする」とか(笑)

「武道館ライブが決まって[やった!]と思うのと同時に
スタッフでも何でもないのに心配でもあった」と
「実に個人的だが、身内のように感じる」んだとか…(笑)

デビュー間もない頃に、甲斐さんの「セイヤング」で
【東京の一夜】をお聞きになりながら
「サクセス・ストーリーのある都市」と「遭遇戦」に挑まれていた
同志のように感じておられたのかも知れませんね

それはさておき…秋本さんご本人は
「両さん」のような型破りな感じではなく(笑)
もの静かで真面目そうな方だけど

先日の「ワイドナショー」に出演された際に
「両さんは[お祭り好き]だから
200巻という節目に、40周年のお祝いをワーッとやって
姿を消すのが一番いい」とおっしゃってました

普段、バラエティ番組にお出にならない秋本さんの登場に
「スゴイ方に来て頂いた」と松本さん
「この番組出たからって何の得もないし(笑)
何も困っておられる訳でもないじゃないですか?」と話されてましたが

9月3日(土)に「連載終了」が正式に発表になるとのことで
4日のオンエアに間に合うように?
収録(金曜日)の冒頭にご本人から「お知らせ」があったんじゃないかと…?

東野さんは、その内容をご存知だったみたいだけど
松本さん始め、出演者の皆さんはかなり驚かれたらしく
一瞬「シーン」とした間がありました

「(こち亀は)変な話、言い方悪いけど
読みたくなくても読む状態にあるじゃないですか
日本という所で生活する以上…」という松本さんの言葉通り

喫茶店でも理髪店でも「ジャンプ」だけでなく
「こち亀」のコミック本を置いているお店は数知れず

亀有に行けば、両さんに会えるような気がするくらい
あって「当たり前」の存在だったと思います

松本さんも「ずっと終わらへん気がしてたから
ちょっと、まだショック…」と話されてましたが

「今も描いてるのは楽しい
でも、長編はどこかで終わりにしないとならない」と秋本さん
「一話一話、描くのが精一杯で、気がついたら40年って感じ」で
ちょうど良い機会と思われたのかなあと…

甲斐さんも、ご自身の40周年の時に
「目の前の山を全力で登って来た結果」とおっしゃってたけど
ひとつのことに打ち込まれて来た方にとっては
それが偽らざる心境なんでしょうね?

秋本さんが、かつて「ゴルゴを追って、頑張りたいなって思って」たのが
「ゴルゴ13」は隔週で連載されているのために
「追いついちゃったんですよね(笑)」と話されると

松本さんいわく…最後にゴルゴ捕まえて欲しいなー(笑)
秋本さんは「良いアイデアでしたね(笑)ちょっと描きたかった」と…(笑)

東野さんとお二人して
「じゃあ、特別読み切りで…(笑)」やら
「さいとうたかを先生と相談して頂いて…(笑)」やら
前向きに検討して欲しい感満載でしたが(笑)
「ゴルゴ」と「両さん」ってカラミ難そう(笑)

ともあれ、17日発売のジャンプ42号の原稿は
「これから」描かれるらしいんだけど
「最終回だからと特別なことはせず
いつも通りの方が良いかな」と考えておられるみたいです

その後は「しばらくは、ゆっくり…」なさる予定
でも「漫画家を辞める訳ではないので
[こち亀]と並行して描いて来た作品を描きたい」と秋本さん

「万が一」のために、いつも5話(1ヶ月分)くらい
ストックを描いておかれて
プライベートの時間や旅行日程を捻り出されていたらしいので

「いいとも」終了後のタモリさんもそうでしたけど
40年ぶりのホントにゆっくり出来る休暇を満喫して頂きたいですね

余談ですが…5月末に萩尾望都さんが
「ポーの一族」の続編を描かれた際に
その掲載誌である「フラワーズ7月号」は

通常より多い初版5万部が売り切れ、増刷分もすぐに完売で
出版不況などどこ吹く風といった勢いだったそうですが

思春期に愛読なさったファンの方にとって、この40年ぶりの続編は
甲斐バンドフリークにとっての「BIGGIG AGAIN」と同じ
願ってもないサプライズだったんでしょうね

そして、おそらく「正編の成功が華々しい分
期待のハードルが高くなる」のも同様みたいで

奥さんは「BIGGIG」と「AGAIN」は別物として楽しんだようだけど
「読み物」に関しては「がっかりしたくない」気持ちが強くて
まだ読む勇気が出ないらしい(苦笑)

「ポーの一族」に限らず、思春期に読んで強く揺さぶられた作品ほど
「大人」になって、改めて読み返した時に
「若さゆえ」の感動だったと思い知るような気がするんだとか…

それは「成長」と呼べるものだと思うんだけど
まあ、ボクは1度見聞きしたことをすっかり忘れて
まるで初めてみたいに追体験してしまうタチなので、トヤカク言えませんが…(笑)
コメント
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