ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

機関紙BEATNIK(Vol.6)その2

2016-09-21 10:51:00 | 日記
前回、甲斐バンド初の「完全オフ」から
レコーディング開始にかけての記事をご紹介しましたが
別の雑誌にも松藤さんのインタビューが掲載されてます

取材には甲斐さんお一人で対応なさるというのが
当時のお約束だったみたいだから、かなり珍しいんじゃないかと…?

時期的には「8ヶ月ぶりのニューシングル」
(って書かれてるくらいコンスタンスにリリースされていたってことですね)
【無法者の愛】発売後らしいんだけど

事務所「BEATNIK」での取材前に
松藤さんは「クラッシュ」のビデオをご覧になっていたようで
「何とはなしにクラッシュのコンサートの話」からスタート

「年に1〜2度しかコンサートに行かない」という松藤さん
「自分たちと同じ系列のアーティストのコンサートだと
どうもやっぱり素直にのれないっていうのありますね

クラッシュは新宿厚生年金会館が一番よかった
中野サンプラザでの最終日は
客も、のらなきゃみたいなつもりで来てるせいか白々しかったな
僕らもあそこでやったことがあるけど
会場がロック向きじゃないね
一生懸命やっても遠い感じで…」とおっしゃってます(苦笑)

まあ「ハッピー・フォーク・コンテスト」の本選が行われた会場ですし(笑)
甲斐さんと押尾さんとのアコギライブには良いのかなあと…?

ともあれ、アレンジャーの椎名和夫さんについては
「3年くらい前から時々、彼と一緒にやってたんだけど
今回は、アレンジの最初から居て貰って
LPも同じように作って貰ってるんです
色々また実験というか新しい方法を試みて…」

そのアルバムのイメージを訊かれると
「まだ判らない、色んな曲があるからね
最終セレクションの段階で、どういう傾向の曲が多いか?とか

今、メンバー全員がオニのように曲を書いてて
誰の曲がどのくらい入るかによって違って来るでしょう
まだ、曲をどんどん録ってる段階で
全然そこまで行ってないんですよね」

「曲作りはどんな風に?」との質問には
「アレンジまで含めて、音楽的にはずいぶん色んなことをやってるけど
最初のインスピレーションを失わないように作ってる

例えば、甲斐宅に集まって、こんな曲があるって聴いて
それからリズムを決めて、楽器を弾いてデモテープを作るわけ

それからアレンジを決めるにしても
出来るだけ外れないようにして
ストレートなインスピレーションから作ったものを優先させてる

基本的に歌至上主義だから
歌が聴こえないようなアレンジはしないっていうことはあるけど
それ以外は全く自由に作ってる」と答えておられます

「ツアーがないというのは、どんなもんですか?」には
「やっぱりステージやりたいですね
もうムズムズしてる」と松藤さん

「今までツアーとレコーディングって、重なり重なりやって来てたから
いっぺん頭の中を整理できたのは良いんだけど
あの聴衆を目の前にしてやる感覚っていうのは
基本的に忘れられないもんですからね

今まで年間100本やってた者が、半年も休む訳でしょう
一種の病気(笑)みたいにやってたものを
スッとなくすっていうのは難しいですね

レコーディングに入るまで、やっぱりちょっと気が狂ってましたね
特に僕はタイコですから、タイコは家で叩けないんですよ
練習場かなんかに行って、一人でやってもダメでしょ?

みんなで一緒に[せーの]で入った時に始まるものだしね
今はレコーディングで叩いて、何とか誤魔化してはいるんだけど」

…と、長年「ライブバンド」として活動なさって来たハードな生活が
身体に染みついておられたことを改めて実感されたようです

そのツアーについては
「直前にならないと、どういう風になるか判らない
いつも、直前の通しリハをやった後で完璧に決まるって感じです」と話され

休養中に身体を作っておられたとの話になり
「コンサートをやり続ける人たちは、みんな大変でしょ

節制してないともたないし
好きに食べてたんじゃ、すぐブクブクになっちゃうし
メンバーもみんな身体作ってるみたい
甲斐よしひろも泳いでる」とおっしゃっると

インタビュアーの方いわく…水泳は全身を使うから
体調をキープするには良いんでしょう?

松藤さんが「うん、良いみたいですね」とお答えになるや
「マネージャー氏から[彼は泳げないから]の声」があったようで(笑)
松藤さんいわく…陸上動物の方が進化してるんです(笑)

甲斐さんが「水の近くに連れて行くだけで暴れ出す」と話されてましたが
何かトラウマがおありなんでしょうか?

それはさておき…今回の機関紙には
甲斐さんの「会見」後の緊急インタビューや
佐藤剛さんの「映画ラプソティー」に登場した「真夜中の映画館」について
下村誠さんがコラムを書かれてます

「普段は芝居とかを打ってる劇場を夜の10時から借りて
映画を1回だけ上映するというおかしな映画館」は

「ウィークデーの場合、大体7時の回で終わってしまう
普通の映画館では、体が空かない男たち…

僕たちのように、毎日コンサートに行ったりすることが仕事の人にとっては
凄く画期的で、魅力的な映画館だ

それに、ここで上映される映画は
一般的に名作と呼ばれるA級シネマではなく
ある意味で凄くラディカルな意味を持ったB級シネマばかりで

この現象はきっとオーナーの個性的な選定方法が
功を成しているからだと思うのだが
彼女の本当にマニアックながら、常にスペシャリズムを持った視点

…というか、誰もが感動してしまう
エネルギーを持った作品を選ぶ才能に驚かされた」と下村さん

ただ、甲斐さんが会見後の「お怒りモード」でご覧になった作品は
ラストでの「説明」がクドかったみたいです(苦笑)

ともあれ「10代の頃から、物凄い映画ファンだった」
オーナーの吉田さんが、この映画館を始められたのは

「女の子が一人で夜の街を歩く…そんなきっかけにして
都会の夜が生み出す現実とファンタジーの交錯する空間に
何かを見つけ出して欲しい」と思われたからだそうです

「【そばかすの天使】のススメ」みたいだけど(笑)
実際には「おじさま族(笑)」に人気みたいだし
女性の観客の方がどれくらいいらしたのか?気になるなあ(笑)

「彼女の選ぶ映画には、心の尖った
そう、子供の心を持った人たちしか感動しない
リリカルでナイーブな性格を持ったものが多い
映画の魅力を引き出すのは
観客一人一人の感性なのである」と記されてます

今は、レイトショーも当たり前になりましたが
当時のこういう「ちょいヤバ」なふんいきも懐かしいです(笑)
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