ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

大きな声では言えませんが…3

2014-12-09 18:45:02 | 日記
さて、この『言えません』の話が
甲斐さん・甲斐バンドのファンの皆さまに
どう受け取られているのか?

皆目、見当がつきませんけど(苦笑)
今回は【ちんぴら】にまつわる話です

『誘惑』の中の1曲だったこの曲を
松居直美さんがカバーされた時に

甲斐さんは『曲のエッセンス、一番おいしいトコを残して
上手くアレンジされてる』とかなりお気に召されていたらしい

その後、陣内孝則さん主演の『極道渡世の素敵な面々』の
エンディング・テーマになったそうだけど

奥さんは【ILYVM】が挿入歌だというので
この映画を観に行ったら

濃厚なベッドシーンに使われていて(笑)
『あらまっ!?』と思ったんだとか…(笑)

でも、ラストシーンで
陣内さんが結婚式の途中、花嫁に何も告げず
『行ってくるぜ』の代わりに二本指で『ピッ』と決めた瞬間

【ちんぴら】のイントロが流れて『カッコいい~♪』と奥さん(笑)
この曲の方が印象に残った方も少なくなかったらしい(苦笑)

それはさておき…
甲斐さんと雑誌の仕事で知り合われたFさんは

甲斐さんの爽やかさや小気味よい喋り口と
シャイな身振りがとてつもなく好きになって

甲斐バンドの音楽を夢中で聴くようになられ
心臓の手術を控えたお嬢さんを思う辛い気持ちが
『誘惑』のA面の曲に慰められたそうだ

その隣で一緒に聴いておられたお嬢さんが
いつの間にか意味も判らないまま
歌詞を覚えて歌っていらしたという

特に【ちんぴら】がお気に入りだったお嬢さんが
手術の当日に『愛という名のベッドが…』と
明るく装って歌われたのを最後に亡くなられて

Fさんは『誘惑』を聴くことを止め
意識的に甲斐バンドを遠ざけるようになってしまわれたんだとか…

それから数年経って…
Fさんは、お嬢さんのことは思い出として
懐かしく『誘惑』を聴かれ【ちんぴら】を口ずさめるようになられたそうだ

Fさんのお嬢さんが亡くなられたことをお知りになって

甲斐さんは『ちんぴらなんかを、だよ!それでイッちまったんだよ!』
『何で最期の最期にちんぴらなんか歌うんだよ』とおっしゃって

ご自身が『こうして生きてるだけでも
ずいぶんと運に恵まれてるんだなと思う』と話されていたという

赤ん坊は真っ白で生まれてくるけど
年を重ねるごとに、どんどんアカがついて
最後死ぬ時には真っ黒になってしまう

…という金子光晴さんの詩を紹介され
だったら、俺はどうせ真っ黒になるんだったら
汚いもん、矛盾したもんを見れるだけ見てやろう

どんなもんでも目をそらさずに
真っ向から受け止めてやろうじゃないかとおっしゃったそうだ

甲斐さんはきっと今までも、そしてこれからも

『てめえの目ん玉かっぽじって生きてさえいりゃあ
たくさんのモンが見えるんだよ』と
正面から向き合っておられるんでしょうね

余談ですが…

奥さんが、照和ライブの後に
慌ててハンドルネームを変更する前は

『ちんぴら』という意味の言葉を使ってました(笑)
コメント
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