ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

三都物語その2

2014-12-25 12:26:15 | 日記
甲斐さんいわく…
25歳までにとにかく1回、外国に行った方がいい

このくらいの年齢になると
自分の生まれた街、生まれた国というものが
客観的かつ冷静に見られるから…

街や国だけでなく、家族や友人
自分の周りを囲んでいるものなど
とにかく自分に関するあらゆることが好きになるんだとか…

甲斐さんが初めてニューヨークに行かれた時は
40年ぶりの大寒波で、ハドソン川が波の形のまま凍っていたそうで

そんな気候ひとつにしても
日本のあり方を考えさせられたという

アメリカ人が土足で家に入ることも
日本人の発想と根本的に違うと甲斐さん

人の家に行って、靴を脱ぐアノ間は
ちょっとリラックスしてから人と接する
そんなゆとりの時間なんだと…

逆にアメリカ人は、人と接する時にも
土足でドンドン入って来ると感じるそうだ

でも、それは人やモノと単刀直入にぶつかった上で
イイものは取り入れ、ワルイものは捨てていく
バイタリティーの表れであり

その取捨選択の思考がアメリカを
ワイルドに力強くしてきたんだろうと話されてました

アメリカに行って3日経つと
そういうアメリカン・スピリットを肌で感じるんだとか…

この『取捨選択の思考』って
以前にご紹介した福岡県民の資質に似ている気が…(笑)

それはさておき…
甲斐バンドが初めてニューヨークでレコーディングをした際

【ブライトン・ロック】のスピードを10分の1上げると
ものすごく良くなったことから

甲斐さんは、それだけ街のスピードが違うんだと気づかれ
その差がきっとニューヨーカーと日本人の生き方の違いなんじゃないかと話されてます

ちなみに『虜』の収録曲は全て
オリジナルのスピードより10分の1上がっているらしい

パワーステーションでの有名なエピソードには…

スプリングスティーンの『ザ・リバー』の中ジャケにあった
小さな写真のバックの『木造りの壁』が
ここのスタジオの壁だと気づかれた甲斐さんが

『スプちゃんの(使った)スタジオに行っちゃお♪』とおっしゃって(笑)
柱を撫でながら、おどけているのをご覧になった大森さんが

『甲斐よしひろ、史上最大の軽さだね(爆)』と驚かれた話と

ストーンズのレコーディングが延びて
甲斐バンドの予定が2日間ズレ込み

3日目に時間を見計らって、少し遅めにスタジオへ行かれたら
トイレから出て来たダイアナ・ロスに

『さっきまでミックが待ってたのに何でもっと早く来ないの!?
ミックを待たせるってどういうこと!?』と捲し立てられ(笑)

『ミス・ロスは手を洗ったんだろうか?』と
甲斐さんが考えておられた話(笑)

ミックにしてもスプリングスティーンにしても
甲斐さんのお好きなミュージシャンだし

ボブに『会いたい』と言えば
会わせて貰えただろうけど…と甲斐さん

『お互いに仕事で来てるんだし』とご対面はなかったようですが

『好きな人に会って幻滅するのがイヤ』で
『好きな人の前で揉み手している自分もイヤ』とおっしゃってましたよね(笑)

でも、ミックとエレベーターで一緒になられた時には
『ハイ』と声をかけたとか

ニューヨーク3枚目のレコーディングの際には
ミックのスタジオのコーヒーメーカーが故障していて

甲斐バンドのスタジオのコーヒーを飲みに来ていたと
話されていたそうだ(笑)

ともあれ、連日の深夜の作業
明け方に『アムステル』を飲み(笑)

ホテル近くのスーパーでは
ニューヨークの住人として扱われるほど
街に馴染んだ甲斐さん(笑)

1日だけ私用でガレージセールに行かれた際には
売り主のおばさんと親しく談笑なさって

『見知らぬ外国人に好かれるんだ(笑)』と
10ドルでコートを買って来られたり

急いでスタジオへ向かわないといけない時にタクシーが捕まらず
たまたま通りがかったドライバーが『乗れ』と合図すると

警戒するスタッフを尻目に
甲斐さんが一番に乗り込まれ(汗)
『目を見たら、この男は大丈夫だと判った』とおっしゃったり…(笑)

街のスピードを心地良いと思われただけでなく
『ハンパなことじゃ生きられない』という
ニューヨーカーの覚悟や緊張感のある生き方に
刺激を受けられた甲斐さん

『この街に住みたいと思わん?』という言葉は
まんざら冗談でもなかったようです(笑)
コメント
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