NOHEA 'ILIO

僭越ながら、屋号犬神屋を名乗らさせていただいております。
19年春、ホノルルからラスベガスに転居してまいりました。

愛の証し

2010年10月30日 | Weblog
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飼い主は、もう一度、着るだけなら着てみたい。
清楚可憐な花嫁衣裳。
純白などと贅沢言わない。
多少、いろんな色ついていたって、この際ちっともかまわない。
婿も、新しい人がいいとか、そんな四の五の申しません。
華やかな総レース。
真珠の光沢。
なめらかな絹。
白薔薇のブーケを抱いて、愛する人と、永遠の愛を
神の御前にていざ誓い合う。

それでもやっぱり
誓い合ったが最後
とどのつまりが、婿の魂と肉、骨と皮に痩せ衰えるまで、生き血も生命も搾り取ることになるのです。
お弔いではさめざめ泣いて
友人知人の同情をあますところなく引き
でもちゃっかり埋葬の以前には、活かせる臓器は、角膜の類まで高値で売って、残りの生き胆は、薄塩で〆てから一夜干し。
遺産相続の名義変更、そこも事前に、当然抜かりなく狡猾に。
婿の奥歯は純金製。
納棺する前に、ヤットコで引っこ抜いて、溶かし練り直したら、豪勢な金の指輪のできあがり。

そうしてまた、次の恋には、たちまち堕ちて
初々しさを装って、華やかな花嫁衣裳で身を飾ったら
再びみたび、おんなじことの繰り返し繰り返し。
愛しい愛しい婿さまたち
私のことを、こよなく愛してくれてありがとう…。

ここまでは物語。
ここからが真実。

飼い主以前。
主人にことさら、言い募ったものでした。
「ついのお別れのときには、あなたさまの奥歯の純金、寡婦の心得として、しかと貰い受けます。
そして黄金の指輪に鋳直して、未来永劫、私たちの愛の証しとするためこの指に…!」
なのにまだ
主人の口から
色よい返事が聞けていません。
ダーリンなんでだ?
ヤットコなら、婚約時代のとき、日本のホーマックで、すでに購入済みなのに。




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