花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

水仙

2007年12月18日 | 嵯峨御流

暮れも押し迫ってきましたね。
一年があっとう間、もうまた水仙の葉組みの稽古です。
お花屋さんから届けられた包装を開くとあたりに水仙の甘い香りが立ち込めます。
稽古前の緊張感がふぅと安らぐ一瞬です。

水仙の出生は大抵一花四葉が一元(ひともと)となってます。
生花に生ける時には、まずは足元の白い部分『袴』から花葉をはずし、
葉の捩れを直して2枚づつの葉が互いに添うようにためてからもう一度袴をはかせます。
そして生花の型に応じた曲をつけていきます。

今年はまず「体後添流し」をお稽古しました。
高く右に流れている葉が体後添流しの葉です。
この葉、生けた花を先生に見ていただいた際に直していただきました。
「流しの葉はもっとこんな風に…」と先生がひと擦り
ほんとにすぅ~と一度触られただけで葉に『気』がこもったように美しい曲ができるのです。
周りで見ていらした方々といっしょに思わず「おおぉ~」
まさしくマジックハンドです。

水仙の本来の自然の姿から型にはめてしまうこと
そういう花に対して好き嫌いはあろうけど
何事も特に伝統文化の類はまずは『型』を習うことから始まると思います。
水仙の葉に曲をつける、今はまずはその技を学ぶことに専念
すこしでもマジックハンドに近づけるよう精進精進…


というわけで朝市で売られたいた1元70円の水仙で自宅で稽古
花屋で普通に売られているものはこちらでは今の時期たいてい200~250円ほどします。
なぜにこんなに安いか、それは70円のものはすべて葉が3枚葉だからです。
今までは出生通りの葉でないとうまく添わないと思っていましたが
先生がおっしゃるには捩れさえきちんと直せれば出生葉でなくとも生けることができるのだそうです。
その言葉に目からうろこ… これを試してみたくもあったのです。



そして昨日は「生登し」の曲いけ
こちらは体の葉が寸法より高くすっとジャンプしたかのごとく立ち上がる姿に生けます。


こうやって撮った写真の花をみると、ここはもっとこんな具合に…と
まだまだ課題はたくさんですが
blogにアップした花が年を追うごとに少しづつでも稽古の成果が感じられるよう
頑張っていきたいと思います。


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