先日いけた太藺と燕子花(かきつばた)を用いたお生花
燕子花の花は終わってしまいましたが、太藺のほうはまだ生き生きしていたので
五段いけにいけかえてみることにしました。
五段いけとは体・用・留の株に陰陽(長短)の平切りした切株を組み合わせた生け方を言います。
体七本、用五本、留三本 なんとかぎりぎり本数がとれいけることができました。
Rose Banksiae Albaではなく、あえてタイトルはRose Banksiae normalis!
木香薔薇(もっこうばら)には黄色と白があり
それぞれ八重咲きと一重咲きがあります。
もっともよく見かけるのは黄木香薔薇の八重ですね。
うちには白木香薔薇の八重(Rose Banksiae Alba)と一重(Rosa banksiae normalis)があります。
八重は庭に植えて7年ほどたち
すでに二階にまで伸びた枝は毎年切っても切ってもどんどん伸び
春にはたっぷりと花を咲かせてくれます。
一重のほうは小さなポット苗をいただいて二度めの春を迎えました。
今どちらかを選べっていわれたら断然一重
ゆるやかになびく枝そしてやわらかな色合いのほっそりとした葉上品なはなびら
そのうえ秋には小さな可愛い実をたっぷりつけてくれるのです。
ですが今年は残念ながら花がつきませんでした。
せっかく去年より鉢もふたまわり大きくして開花を楽しみにしていたのに・・・
愚痴っていてもしかたありませんね。
八重の白木香薔薇を活けることにしました。
時期を同じくして咲いたクレマチスの風車をそえ
この二種で瓶花にするつもりでしたが
やはりどうしても一重の美しい枝葉が気になりあわせてみました。
あ~やっぱりなんと綺麗な姿なんでしょう ノルマリスって♪
ほれぼれとその枝葉をながめました。
(この写真ではその美しさがあまり伝わらないでしょうね 残念です)
花菖蒲を使って盛花の立盛体をお稽古していただきました。
お花屋さんの話では花菖蒲の仕入れは花と葉は別で、
四月の第四週だと葉はまだ難しいそうです。(特注だと別ですが)
代わりにオクロレウカの葉を使うことにしましたが
アヤメ科の植物は花も葉も似ているのでなかなか区別しにくいです
そういう意味ではあまり違和感を感じることなくいけあがったように思います。
でも「いづれあやめかかきつばた」・・・甲乙づけがたい美しい花も
それらの花の名がしっかりわかってないことには話になりません。
私自身もまだあいまい・・・
先日のニオイ・イリスとイチハツの話の続きですが
この2種が並んで咲いている所を見つけました。
それもなんとうちのご近所
もう何年もそのお宅の前も行き来していたのに
何も気に留めるこのなく通り過ぎていたというわけです。あ~情けない
教える立場になり そういういい加減さを正し
もっともっと勉強しなくてはという気持ちになり始めてやっとこさ 気づいたというわけです。
イチハツ ニオイイリス
ニオイイリスのほうが開花が早いようです。
○○○・・・の立て札を境に・・・
もちろんこういう乾燥した場所に育っているので
カキツバタやハナショウブなどとは生育場所も全く違いますね。
体に太藺、用と留に燕子花を用いたお生花をお稽古しました。
太藺の切り株や、燕子花の水切葉をそえて株分け(魚道分け)の形式にいけました。
これから夏にかけては水草の類が出回る季節です。
水揚げが難しかったり、日保ちがよくなかったりと
だんだんとそういう花材を手にする機会が少なくなりつつありますが
(太藺は大丈夫 長持ちしますよ)
季節感を感じさせてくれるお花たちです。
短命な花であっても時間の流れをゆっくりと感じて
いつまでも心をこめていけていきたいと思います。
ありがたいことに今年も藤をいけることができました。
去年は芍薬とあわせてお瓶花にいけました。
初めて藤を手にする去年の私は
難しいと言われている水揚げをきちんとすることが一番の課題だったので、
なんとか無事水揚げできたことをとても嬉しく思ったのでした。
さて今年は。。。
去年より藤の扱いに少し気持ちの余裕ができたので
お生花にいけてみたくなりました。
凛々しい『生花』の花態が大好きなんです。
いけている私自身もこの時ばかりは凜としているような気がするんですよ。
いつか生けたいと思い二年前庭に植えた一重の山吹
まだ「山吹玉川の景色」をいけるほどには生長してませんが
なんとか横姿にいけるほどにはなりました。
斑入りの著莪も今年初めて花が咲きました。
育てて嬉し いけて楽し 春は心躍る季節です。
花屋さんにお生花用に葉組したニオイイリスがあったので早速買っていけてみました。
以前はこの花を鳶尾(イチハツ)としてお稽古していましたし
実家の庭にもありましたがやはり鳶尾と呼んでました。
だから今でも私も鳶尾と言えばこの花を思い浮かべてしまいますが
↓のサイトで鳶尾とニオイイリスについて詳しく説明されています。
http://www.ohararyu.or.jp/kihondata/itihatu.html
http://plaza.rakuten.co.jp/engeisamurai/diary/200705170000/
でも現在もお花屋さんでは鳶尾として売られていましたし
嵯峨御流のテキストでは西洋鳶尾(ニオイイリス)と( )付きになっています。
昔から身近にあった花ですし和のお花だと思いこんでいましたが
いわれてみればこの幅広で分厚い葉は和花の雰囲気ではないような・・・
でも今さら西洋?!。。。ニオイイリスって言われてもなかなかなじめません。
一年前加村先生から次は庭の花水木をいけて欲しいと言われましたが
翌週にはもう盛りをすぎてしまっていました。
今年も去年以上に暖かく、初夏のような陽気が続いているせいか
草木の開花もかなり早まっています。
機会を逃してしまわないよう、先生宅に伺うたびに蕾のふくらみ具合をみていました。
先週末ちょうど良い頃合いになったので枝をいただきいけさせてもらいました。
先生宅の花水木の花は濃紅色です。
とても華やかなのでこの花一種だけで充分という雰囲気でしたが
いただいた枝だけというのも気がひけてカラーとピットスフォルムをあわせましたが
やはりどうもしっくりしない花になってしまったように思います。
庭のクリスマスローズの花をすべてカットしました。
あまり手をかけてあげているわけでもないのに
八重のお花もいつしか花数が増えています。
いけばなとしていけるには、やはり八重よりも一重咲きの方が向いているので
こうやって花瓶にさすのも八重は今年はじめてです。
豪華な八重にあわせておもいっきりたっぷりと・・・
取り合わせのは小さなお花が愛らしいワイルドブルーベリーや
細い針金のような枝をもつコロキアワイヤスター
小さなツブツブがいっぱいついているのは雪柳の花後の枝
意外とこの姿も素敵でしょう
そして春の土筆も挿してみました。
土筆といってもツクシのような頭?!がそっくりな木賊ですけど・・・
先週お稽古していただいた盛花です。
桜が満開になりいっきに春爛漫、華やいだ雰囲気の中
届けられた花材を見て思わず
地味!どうしよう生徒さんたちがっかりされるかも・・・と不安がよぎりました。
この瓜肌楓でお願いしたのは私、
できるだけいろんな花材にふれて欲しかったので
去年とは違う花材をと思い選んだのですが・・・
この楓は木肌が真桑瓜の果皮に似ていることからこの花名がつけられました。
花材としては芽だしの時に用いられることが多く
木肌の美しさと鳥のくちばしに似た新芽がポイントです。
あとの花材はお花屋さんにおまかせ
黄色の透かし百合(まだ蕾です)と河原撫子、そして立ちかずらを取り合わせてありました。
でもいけあがった花を見ていると
この時季心待ちしていた桜の開花でいっきに気分も踊ってますが
そういう時だからこそこういうゆるりゆるりと愛でる花もなかなかいいものだと感じました。
居ずまいを正して眺めたくなる花
雅さを感じる花
そしてしみじみと味わう花
つくづく私は嵯峨御流のお花が好きなんだなあと思いました。
(写真ではその雰囲気が伝わりません 残念です)
追記
淡黄色の花が咲いて、透かし百合が開花すると
いっきに明るい雰囲気のお花になりました。
黄緑色の葉も愛らしい