花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

海宇(かいう)

2009年05月30日 | 嵯峨御流

一般にはカラーと呼ばれている花です。
最近では色も大きさも様々なタイプが売られています。
母が持ってきてくれたものは昔ながらの白い花
和蘭海宇(おらんだかいう)と呼ばれている品種です。

日本に渡来したのは天保14年(1843)
オランダ船で運ばれたことからこの名がついたそうです。
これも葉を!と頼んでおきました。
花に比べ葉は水揚げが難しいせいか、花屋さんではあまり見かけませんね。
去年もこの花をいけましたがその時は葉茎の長さが短くて
生花とは言い難い、中途半端な花型になりました。




今回は幸い母が茎を長めにカットしてくれていたので
お生花の美しさの基本である足元の水際立ちをきちんといけることができました。





やはりお生花の立ち姿は綺麗だなあと思いながら眺めました。


アマリリス

2009年05月30日 | 庭の花

週末に父母がきました。
アマリリスやカラーが咲いているけどいる?と出際に電話があったので
葉もいっしょにお願いしておきました。
さてさて。。。
持ってきてくれたアマリリスは開花した花が何個もついたものが四本
とても豪華ですr(^^;) 
葉は四枚 これはやや先が傷んだものもあり花に比べ存在感はありません。
せっかくだから母がいるうちにいけることにしましたが
まずは花器選びから悩む悩む・・・
お生花では何度かいけたことがありますが、その際は大抵蕾の姿を使います。
その姿を忘れて自由にいけようとしてもなかなか思うようにいきません。
フォルムの個性的な白い花器に持ってきてくれた花と葉をとりあえず全部入れてみました。
???
花に負けてしまう葉は返ってないほうが・・・
???
別の葉を加えてみようか アカパンサスの葉をプラス
??? 
さすがに花が多すぎるかしら 三本にしてみました。
まだ??
じゃあ二本 葉もやめたわ
??
やっぱり葉は加えよう 三枚かな


その間そばで見ていた母はいけかえるたびに
ええなあ~やっぱそっちのほうがええ 豪華や豪華や
そうやな ないほうええわあ~すっきりしたなとどういけても褒める褒める?
頼りにならないアドバイザーだけど
こうやって母とおしゃべりしながら花をいけるなんていつ以来だろう
結婚後は初めて・・・うんそうだね。

帰る際の土産はもちろん花
といっても切り花ではなく根のついたもの(鉢もの)
山紫陽花の挿し木苗もあるけど・・・というと
地味やからどうせだったらコレがいいといって
柏葉紫陽花を挿し木すると言って枝を切って持ち帰りました。
好みは違えど 母子で語らう花時間はとても楽しかったです。

で悩んだ末にいけた花はコレ
アハハッ ですね


太藺

2009年05月29日 | 嵯峨御流

昨日は太藺のお生花をお稽古していただきました。
体・用・留の株に陰陽(長短)の切り株を組み合わせた五段いけです。
いきなり五段いけはちょっと・・・と迷いもしましたが
皆さん根気強い方ばかりなのできっと大丈夫! ネ!

稽古始め玄関内に置いてるバケツにそっけなく入っている太藺の束を見たときには
えっ 何!今日はたったこれだけと感じたであろう花材が
途中ふぅ~と大きなため息がもれたりもしましたが
水辺に丈高く伸びている涼しげな風情を感じさせてくれる姿にいけあがった時には
お生花の醍醐味をすこしだけでも感じていただけたのではないかと思います。
水盤に株分けの形式でいけ、五段いけの体の枝を一本だけ折り曲げました。
太藺は盛りになると花穂が充実して重くなりたわんでくるので
その風情を折り曲げて表現します。
この風折れの枝を折り曲げる時季は
司所長のお話では蜻蛉が飛び始めたら・・・ということでした。
まだすこし早いかと思っていたら
今朝の新聞にハッチョウトンボが飛び始めたという記事がでていました。
なんとタイムリー♪
というわけで遅れがちなお稽古花のblogの更新も今日は即!です^^


紫千代萩

2009年05月25日 | 庭の花

黄色の千代萩は国産ですが紫千代萩は北アメリカ産で属もちがいます。
これも切り花をいただきました。
また先日友人のオープンガーデンを観せていただきましたが
そこでもこの花が咲いていました!
おふたりのお庭は和と洋でまったく雰囲気は異なってますが
どちらのお庭にもいい雰囲気を醸し出していました。
そして 秋に咲く萩は水揚げが難しいのに(関係ない?!)
この花は水揚げもいいのでとても扱いやすい
というわけで切り花をいただいたうえに苗までもいただきました。
実生苗なのでまだほんの数㎝ほどのおちびさんですが
再来年ぐらいには咲いてくれるでしょう。楽しみです! 
ありがとうございました。


庭のスモークツリーとあわせてみました。
いっしょにいただいたピンクの花は名前を尋ねるのも忘れました 
グラジオラスに似た花です。


薔薇をいける(10)キフツゲート

2009年05月22日 | バラ

ロサ フィリペス キフツゲート (Rosa filipes 'Kiftsgate')をいただきました。
この薔薇はイギリス、コッツウォルズのキフツゲート・コート庭園で発見された薔薇で、
ここでは高さ15メールにもなっているそうです。
一重の白、沢山の花が房咲きになります。
大きいものでは幼児の頭ほどに!
清楚な中にもダイナミックさを備えた薔薇です。
夕方いただいたのでそのままお気に入りのピッチャーにさしてテーブルへ。
朝七時前、輝くようなシベをした花が少しだけ開き始めました。
でもまだ花びらの多くは眠っています(閉じています)

 

 

八時過ぎになってようやくお目覚めです。

 

花びらの散ってしまった花柄や開ききらない終わりかけの花びらなどを整理してみました。

 



少し手を加えてあげたらさっぱりとした印象になりました。

 


でもさすがキフツゲート
一重の薔薇特有の優しさを感じさせながらも堂々たる風格です。

 

この日別の方からアスパラガスをいただいたのでこれもくわえてみました。



野趣あふれる感じになりました。

 





香りもなんとも素晴らしい!
ノイバラに似た香りに部屋が包まれました。

 

 


この香りに誘われて 何度も何度もこうやって顔を近づけました。
Hさん ありがとうございます。

実はうちにもキフツあります。
鉢に植えてもう何年も植え替えしていないせいで、
年々花が少なくなりとうとう今年は一輪も花をつけませんでした。
来年は必ず植え替えします。
待っててね。うちのキフツ!