キケマンってこんな字を書くんですね。初めて知りました。
華鬘とは仏殿の垂れ下がった造花状の飾りのことで
その華鬘と似ているところから名づけられたそうです。
これも畑のお花といっしょにいただきました。
銀葉(裏白の木)とあわせていけてみました。
銀葉は葉と幹肌のバランスがとてもおしゃれで大好きな花材です。
トリスティスの花をたくさんいただきました。
葉も花茎もほっそりと華奢で(でも花茎は特に針金のようにしっかりしてます)
花には緑がかった筋がはいっており全体にはグリーンぽいクリームイエローのお花という印象
退色し緑色になったクリスマスローズに加えるとぐっとおしゃれな感じになりました。
そしてこの花のもうひとつの魅力は香り、とても甘くてよい香りがします。
特に夕方から夜によく香ります。
このお花を届けて下さった時あいにく留守にしてたので
玄関先に置いてくださってました。
甘い香りが玄関いっぱいに広がっており
おかえりなさい私を迎えてくれてるようでした。
とても幸せな気持ちにさせてくれるお花です。
いつもありがとうございます。
こちらは普通の著莪!
実家近くの山では杉林の下に群落しています。
我が家も普段なかなか足を踏み入れない場所に植えたところ
根茎が地中浅い場所を這い結構広がってくれました。
この時季白い花がひっそりと咲いてますが、
花茎が葉より高いので咲いた花はまるで蝶が舞っているようにも見えます。
いけばなでは葉はつややかな光沢があり保ちもいいのであしらいによく用いますが
花はあまり出回らないようです。
なぜだろう こんな綺麗な花なのに。。。ちょっと不思議です。
短三管に著莪をいけてみました。
葉は一方方向に生長する片垂れの特徴があります。
また花がついた葉は左右に大きく広がっており出生のままでは整いにくいため
燕子花同様すべて葉を組み直していけました。
もちろん葉は保ちがいいですし、花も一日花ですが花数が多いため次々と咲き、
咲いた花の数や位置で三管筒全体の雰囲気もいろいろ変化しました。
寄せ筒に花をいける際心しなくてはいけないことは
何本筒を組み合わせても、それをすべて一つの花器とみなして調和よくいけることです。
燕子花とはまたひと味ちがった趣があるうえ、
日に日にその表情が変化しなかなかおもしろい花材だと思います。
ちょっと風変わりな著莪(しゃが)を紹介します。
苗をいただき育てて2年ほど、今年初めて花が咲きました。
もちろん花は普通の著莪によく似ています。
直立した細竹の上に著莪の葉と花がついたような姿です。
以前何度か池坊さんの花展でこの花材が使ってあるのを拝見したことがありますが
それはこの竹のような茎に葉だけ使ったもの。
まだ花と葉をあわせてつかった作品はみたことありません。
正式名はIris.confusa(イリス・コンフューサ)
中国原産の植物で雲南、廣西、四川省などに分布し
中国では扁竹蘭・藍花扁竹とよばれているようです。
やっと咲いてくれためずらしい花なので記念にいけてみることにしましたが
どう扱えばいいやら。。。
いやはやなんとも。。。難しい
なんとも愛らしい^^
このタイプのチューリップを知って以来
庭にら普通サイズのチューリップの姿がいなくなりました(笑)
このチューリップの名はクルシアナ シンシア
花器は鹿児島睦さん作 お気に入りです。
口がちいさいので普通サイズのチューリップだとちょっと厳しいかも
でも従来のチューリップも嫌いではありません。
最近では色も形もどんどん新しものが出回るようになりましたね。
先月チューリップ使った盛花(飾盛体)のお稽古もしました。
お稽古花としてチューリップだけをつかったのは初めてでした。
色も様々でしたが背丈もすらりとしているチューリップでした。
温室栽培のせいかしら。
ラインの美しさをいかして生けたい!と思いましたが
その優雅さを表現するのは意外に難しく苦労しましたが
いつもの花と違った雰囲気のいけばなになり
とても楽しくいけることができました。
生徒さんにお花を教えるはじめてちょうど丸二年
三年目に入るこの四月、はじめて桜を手にしていただきました。
今年は寒い日が続いたせいか、稽古したその日も
ちかくの染井吉野はまだ満開の状態を保っていました。
稽古でいけた桜は八重咲きもの
正式な品種名はわからないそうですが
昔から市場では本桜という名で入荷している桜です。
偶然にも今月号の嵯峨誌のお瓶花は桜
とりあわせてある留の花もアイリス(ダッチアイリス)で同じでしたが
残念ながらお稽古花には甘野老(あまどころ)はありませんでした。
桜とアイリスだけで花器口を透けてしまわないよう
隠す(嵯峨御流の約束事のひとつ)のはなかなか難しいです。
花器手前にも桜を配して両成体の向う留にいけていただきました。
今まで何度となく桜をいけました。
いろんな想いを胸にしながらこの花を。。。
なぜ今どうして私は桜をいけているのか、
悲しい想いに耐えきれなくて涙を流しながらいけたことありました。
いろんなことがこの花をいけるたびに思い出されます。
これからもずっと人生の節目節目にこの花をいけていると思います。
桜とは私にとってそういう花。。。