夏櫨を使っての瓶花を稽古していただきました。
夏になると櫨のように赤くはぜることからこの名があります。
今回稽古に用いた夏櫨はとても色よく色づいてました。
留には鳥兜と白の小菊・・・
夏を飛び越えて一足早い秋の風情にも感じられるお花になりました。
花器を替えてみました。
これは以前角組でいけた桧扇の生花
五行格にいけるので
添うて添わずと控えを足し計七本で挿けました
(添うて添わずの位置がずれました)
花屋さんから届く桧扇はたいてい矮性品種の達磨桧扇(だるまひおうぎ)です。
名の通り全体的にずんぐりした花姿です。
これは古書にある桧扇です。
チョウセンヒオウギと書いてあります。
この絵の桧扇は葉も細めですし、花茎も長く、よく分枝してます。
庭に植えている桧扇
二年前の写真、まだ花茎は一本だけです。
古書にあるものとよく似ています。
これは実家にあったもの、野生の桧扇だと思います。
今年やっと花がたくさんに増えたので
この桧扇を挿けてみました。
嵯峨三宝で五本平組です。
花茎が長く、花器とのバランスを考え丈を決めると
葉軸部分が短くなってしまいましたが
達磨桧扇とは随分雰囲気がちがうと思います。
この桧扇をつかって角組にいけたらどんな花姿になるでしょうか。
いつかそのうち挿けてみたいです。
そんな想いを抱いているとあっという間に先月がすぎていく気がします。
いけばなを通して季節が巡る楽しみを感じてます。
モントブレチアです。
田舎ではよく見かける花ですが、意外ときちんとした名を知らない方が多いのでは。。。
夏の花らしく繁殖力もとびっきり旺盛・・・
切花でたくさんいただいたので、株分けに挿けてみました。
縦姿七花横姿三花
もうすこし大きな水盤でゆったりと挿けたほうがよかったようです。
よく茂るこの花らしいといえばいえなくもないけど・・・
ちょっと暑苦しい雰囲気ですね。
「七夕の花」を挿けた翌日
皐月のとても立派な枝をいただきました。
庭の植木、先代が植えられたものが大きくなりすぎ
灯篭などが目立たなくなったので短く剪定されたのだそうです。
皐月の枝ってためは効かないと思ってましたが、意外や意外!結構ねばりがあります。
となると俄然意欲が沸いてきました。
年月を重ねた雅趣ある枝・・・
五管筒を取り出しました。
五管ともなるとその置き方も様々です。
七夕になんで「天の原」の置き方でとも思いましたが
前日いけた三種の花(桔梗・苅萱・女郎花)をそのまま使う都合もあり
「八重垣」という置き方に挿けてみました。
技芸の上達を祈る行事とも言われる七夕
そういう願いを込めて挿けて前日の「七夕の花」
そのおかげで「さらに精進しなさい・・・」という機会を授けてくださったように思いました。
また蒲をいただいたので今月号の嵯峨誌を参考にして瓶花にいけてみました。
留の花材は嵯峨誌とまったく同じです。
腕もさることながら
縞蒲と普通の蒲、穂の大きさと色の違いって大きい!
蒲の丈ももうすこし高かったほうがバランスよかったようです。