花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

2008年08月30日 | 嵯峨御流

八月はお稽古日がお盆と重なった為先週にひきつづき今週も。。。
一週間の日が経つのの早いこと
先週いけた山帰来のお瓶花は透百合は終わってしまいましたが
山帰来はもちろんのこと撫子の花もまだ綺麗なまま、保ちのいいのはこのうえなくありがたい!
追記となりますが先週のいけた撫子はやはり浜撫子の一種、
花屋さんでは夏撫子と呼び入荷もごく限られた期間だそうです。
そしてこの辺りでこの撫子を栽培している生産者はおひとりしかいないそうです。
まあそんな貴重なお花だったのね!
お稽古時にそのことも生徒さんにお話できたらよかったのに。。。
電話一本で質問できることなのにそれを少々遠慮してしまったことを後悔しました。

さて今週の花は。。。嬉しいなあ~ いけたいと密かにおもっていた栗です!
栽培種よりふたまわりほど小さなころころした実がなんとも可愛い^^
これは栽培品種の原種、山から採取したもので柴栗または山栗と呼ばれているものです。
はじけるにはまだ早い青々とした実は初秋にぴったり
栗の実と葉のバランスを大切にしながら秋桜とソリダコをそえていけていただきました。


文人華 「山村風味」

2008年08月28日 | 嵯峨御流

この時期田舎の青空市などの直売所に行くと新鮮なお野菜や果物がたくさん並んでます。
南瓜もいろんな形や色があって、眺めるだけでも楽しいです。
もぎたての玉蜀黍はまだ皮や毛も瑞々しい^^
好物の無花果もやっとこさ手頃なお値段になってきました。
苦瓜も我が家の食卓には欠かせません。
あっという間に買い物籠はいっぱいです^^
そんな風味豊かな山村の菜果を盛り合わせ
時季のお花を添えて豊かな実りを表現しました。
(大好きな冬瓜も用意してましたが大きすぎました。残念 )




床には芒などの秋草
嵯峨御流では瓶花は2~3種類の花材で簡素にいけますが
秋草に限っては5種類ほど使ってもよいとされてます。




芒 
女郎花
桔梗
こまつなぎ
仙人草


沢潟(おもだか)

2008年08月26日 | 嵯峨御流

夏の水辺を彩る植物はいろいろありますが
沢潟もそのひとつ
面高という字をあてることもあるようですが
当流では沢潟とあり
伝書には「蓮 河骨 杜若 河骨 水葵 花沢潟五種挿方の心得」で
これら五種を大広口(水盤)にいけた作例が紹介されています。
蓮、河骨なども普段の稽古ではなかなか手にする機会は少なくなっていますし
ましてや古書では挿花作品が多くある水葵にいたっては
今や絶滅危惧種に指定されています。
沢潟は水葵ほどではないもののやはり少なくなりつつある植物のひとつ
こうした花をお稽古でいける機会はないでしょうし
花展などで拝見する機会もこれから先あるでしょうか。。。

自ら育てないかぎり扱うことはできないであろう花
やっと咲いた花茎は一本 
きっと今年はこの花が最初で最後でしょう
思いきってこの花に鋏をいれました。
水草類は水揚げも難しく充分な養いが必要です。
水揚げ事典にある方法のひとつ
石蕗と同じように鋭い刃物で茎にかき傷をつけ深水につけておきましたが。。。
大失敗
まち針を使ってつけた傷が深すぎたのでしょうか
葉のほうはうまく水揚げできたようですが
肝心な一本しかない花が花茎の途中で萎えてしまいました(泣)
応急処置で細い針金で茎を支えなんとかお生花らしい花型にいけてはみましたが。。。
切り口を塩湯で煮るという方法もあるようです。
来年また無事咲いたときにはこの方法を試してみようと思います。

出生を大事にするお生花
本来沢潟は葉より花のほうが高く咲くので
その出生どおりにいけようとすると花のほうが高く扱はなければいけませんが
お盆をすぎた頃咲く花は花丈が低くなるそうです。
たしかにうちで咲いた花も花丈は低かったです。
時季の花として丈を低く扱いました。

日本の懐かしい水辺、郷愁を感じるお花を
伝統あるいけばなの花型のひとつ「生花」にいけることで
その花の美しさを改めて感じることができたように思います(自己満足。。。(^^ゞ)


おもちゃかぼちゃ

2008年08月24日 | 嵯峨御流

お盆前蓮や菊の花を模ったお供え用の落雁と似たような雰囲気で
正方形のプラスチック容器に色形とりどりのおもちゃかぼちゃを組み合わせて売られました。
ハロウィーンではこれを使ったアレンジをよく見かけますが
もしかしてこれもお供え用?と思ったりもしましたがそんなことはないでしょうかね?
可愛いので私もとりあえずひとつ買っておきました。
このかぼちゃを使って文人華風に葉盆に盛り
お稽古の日に玄関に飾ってみました。



おもちゃかぼちゃ
酸漿(ほおずき)
狗尾草(えのころぐさ)
ワイルドオーツ
雀瓜(すずめうり)


山帰来

2008年08月22日 | 嵯峨御流

クリスマスが近づくとお花屋さんに赤く色づいた実が
リースやアレンジに花材としてたくさん並びますね。
八月の一回目の自宅のお稽古ではこの山帰来(別名 サルトリイバラ)を使って
お瓶花を活けていただきました。
以前加村先生宅に山でみつけたまだ青々した頃の実を使って活けましたが
今回届いた実は夏から秋へと移ろい行く季節をそのまま感じさせてくれる
綺麗なお色!今の季節にぴったりです。
優しいオレンジ色の透百合とほんのり淡紫色がかった撫子との取り合わせもとても美しく
盆明けでどんなお花が入荷するかはっきりしないということで
花材はお店の方におまかせでしたが
信頼しているお花屋さんだけに私自身もどんな取り合わせだろうかといつもわくわくします。


カラジウム

2008年08月20日 | 庭の花

この夏はカラジウムの葉がとても重宝でした。
とにかく暑さに強い!
どれくらい耐えられるものか試したくて
お盆の数日家を留守にする間
ガラスのピッチャーに挿したまま出かけましたが
まったく変わることなくしゃんとしたまま
ピッチャーの水も綺麗なままでした。

そんなカラジウムにエノコログサを加えたら
ちょっぴり秋めいてくれたようように思います。
そろそろこの葉の季節も終わりかなと思っていましたが
もう少しだけ活躍していただきましょう^^


教えていただいたソフトレンズ加工を加えてみましたが
どんなかなあ


初秋

2008年08月19日 | 嵯峨御流

お盆を過ぎるとお花屋さんに並ぶお花もすっかり秋めいてきました。
そんなお花たちからいただくひと足はやい秋♪
夏の疲れを癒してくれるようです。
グラス類の穂はそんな優しい秋を演出するにはぴったりの花材です。

簾黍を用いて盛花に



以前は五穀(あわ いね きび ひえ むぎ)は
いけばなで用いることを忌避していた穀類だそうですが
今ではあまり抵抗なく使われてますね。
たわわに実った穂は今夏の暑さが厳しかっただけに
安堵感にも似た豊かさを感じさせてくれます。

簾黍
黄菊
山羊歯



床にはカークリコの葉脈の美しさを生かし、心粧華(祈り花)を活けました。



カークリコ
グロリオサ


蓮台

2008年08月17日 | 嵯峨御流

お盆にはこんなお花はいかがでしょうか
荘厳華の応用 空相の花

蓮台(蓮の実)の空に向ってまっすぐに伸びた姿
アンスの個性的な表情を強調させました。

蓮台(蓮の実)
オクロレウカ
カークリコ
おばけアンスリウム
レウカデンドロン
吾亦紅