花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

鼈甲柾

2008年07月31日 | 嵯峨御流

真夏にはお生花 それも枝物!
年間通して稽古できる伊吹や朝鮮槇、柾木など
どれも暑さにも強いのでこの時期集中して稽古することになります。
これからある何度かの稽古もすべて。。。
さあ~がんばらねば!
まずは研究会、鼈甲柾を用いて七曲のいづれかをということだったので
枝を見て用流しをいけました。
手前に長く伸びている枝が用の流しの枝です。


ニューサイラン(3)

2008年07月29日 | 嵯峨御流

残った葉を使って遊んでみました。
細い曲線はレモングラスの葉を使いました。
薄に比べるとこちらはぐんと水揚げもよく長保ちします。
お茶用に育ててますが、花いけにも使える!嬉しい発見です。





訂正です
↓でニューサイランはとても長保ちするといいましたが
このところの35度以上の猛暑日続きではさすがに葉の先端が痛んできました。
先端以外の部分をつかったこちら(↑)のアレンジはまだまだ元気ですが 
やはりこう暑いとねえ。。。


ニューサイラン(2) 株分け・応用

2008年07月27日 | 嵯峨御流

こちらは先日親先生のところで稽古させていただいた応用花態です。
ニューサイランといえば、以前園芸界でも欧米のデザインをまねて一躍人気ものになりましたね
(今もかな?!)
当然何年も前私も飛びついて買い求めました。
それは↓のバエリガータではなく銅葉のもの(品種名は忘れました)
鉢に植えて庭のポイントにと目立つところに鎮座させておりました。
が花の好みの変化とともにいつしか消え(枯れたか、あげたか 定かでない)てしまいました。

立姿は自宅の稽古と同じもの(こちらが一般的ですね)
その懐かしい銅葉の葉を横姿に使い、
そしてさらに中横姿に利休草を用いた株分けの応用作品です。
親先生宅のお床にももちろんこれとおなじ花が飾ってありましたが
稽古に来られた生徒さんたちが皆口をそろえたようにまあ綺麗~という第一声だったとか。

実はこの花材を花屋さんにお願いするにあたり、
以前嵯峨誌に掲載された作品の写真をおみせしました。(親先生に頼まれて)
その作品にはこの2種類のニューサイランに加え、肉厚な丸葉のベコニアが添えられてました。
ニューサイランの色の対比とともに、ベコニアの形状の対比がまたさらにとても美しく、
以前の嵯峨誌であったにもかかわらず私の記憶の中にその花が消えることはありませんでした。
常日頃ものすごく忘れっぽい私にしちゃあ大変珍しいことです(笑)
しかし花屋さんが扱う花材としてはベゴニアを準備されるのは難しいですね
田中さん いったい何を取り合わせてくださるのかしら。。。と密かに楽しみにしておりました。
時季的なもののあり、取り合わず花材は悩むところだと思います
まさか菊ってことはないにしても
(単に稽古花だいう考えだけで取り合わすとしたらそれが一番てっとりばやい) 
いったい何を。。。
それがこの利休草だったのです。
長葉に丸葉の対比も綺麗ですが
直線美に対して柔らかな曲線美を強調する花材の組み合わせもとても素敵だとは思いませんか。
親先生をはじめ、地元の生け花の先生方が信頼をよせていらっしゃる花屋さんだけあって
さすがです!
それに利休草って意外と暑さにも強いんですよ

猛暑にもかかわらず来月もお稽古は休まずやりますが
何を稽古しようか今から随分と悩んでおりますが
ここは花屋さんにおまかせしたほうがいいみたいですね
楽しみにしていましょう よろしくお願いしますね^^
(ってこのblpgのことはご存知ありませんが。。。)


真麻蘭(まおらん ニューサイラン)

2008年07月26日 | 嵯峨御流

厳しい暑さが続いてます。
こう暑いと人もそうですが、暑さでしんどそうな花を見ると庭でも部屋でも辛くなるます。
生けてる花から一服の涼をいただきたいと願うなら
やはり暑さに強い花を選ぶのが一番安心できる方法です。

きりっとした剣状の葉が美しいニュージーランド原産のニューサイランを使って
お生花をいけていただきました。
葉物の生花の中でもこの葉は水仙や燕子花ほどには扱いに気を遣うこともないので
初心者にとって葉物の生花の勉強にはうってうけの花材だと思います。
なにより花保ちがいいです。
水盤の水さえ気をつけてあげれば一週間や二週間へっちゃらです
葉のちょっとした向きや角度によってその表情がちがってきます。
その微妙な違いによって生けた花の印象もまた少しづついえたまには大きく違ってきます。
せっかく長保ちする花
お水をかえるたび何度か生け直しながら
そういう違いを感じ取りながら楽しんでほしいと思います。


洋種山牛蒡(ヨウシュヤマゴボウ)

2008年07月24日 | 嵯峨御流

先日sachikoさんがいけられたのを拝見し、私も使ってみることにしました。
この花は秋の暗紫色の実時より今頃のほうが上品ですね。
とはいえ野趣たっぷりな花であるにはちがいないです。
さてさて何をとりあわせましょうか。
花の取り合わせをあれこれ考えるのも楽しいものです。

sachikoさんはお庭で育てたダリア「黒蝶」と八手(ヤツデ)を
また先日TVでみたアレンジメント
には鬼百合があしらってありましたが
うちのオニユリはもうやや終わりかけで使えません。
もちろん黒蝶なんてないし。。。
庭を見渡してもマッチしそうな花はありません。
しかたありませんね、花屋さんで見つけましょう

選んだのはヘリコニア
このヘリコニアっていう植物も種類が多く30種類ほどあるそうです。
今回私が選んだのはファイアーバードという品種
まさしくそれっぽいね。
こうなったらこの連日の亜熱帯のような暑さそのままにジャングルっぽくいけようじゃありせんか!
つやつやの八手の葉も南方系っぽい?(sachikoさん ぱくっちゃったわ)






お床にはちょっと茶花ぽく


ネグンドカエデ・フラミンゴ

2008年07月19日 | 庭の花

楓は水揚げが難しい樹だと言われています。
特に新芽と紅葉時(まだ試したことがありません)
この楓も斑入りの弱々しげな葉だし、きっと難しいだろうと思いこんでいたので
きちんと水揚げ処理していけたことはありませんでした。
しかしもしこの樹がいけばなとして使えるなら
年々剪定に困るほどになってきているのでありがたい樹になってくれます。
とりあえずやってみよう!

早朝カットし、まず切り口の外皮を削って、
十文字に切り込みをいれ逆水にかけ新聞紙にくるみました。
そして唐辛子を漬け込んだアルコール(今回は主人の愛用酒!焼酎を使ってみました)液を
少し薄めたもの(何%か。。。私のことだからその辺がいいかげん)に15分ほど浸したのち深水へ
この写真は処理後5日ほど経ってます。
クーラーをかけてない部屋の中でも一週間充分いきいきしてくれました。


このことを友人に話したら未処理だとどうなの?と
そうだね 比較してみればよかった
科学的発想に欠けてます 私って。。。


カラジウム

2008年07月17日 | 嵯峨御流

先日りんりんにいけたアガパンサスとギボウシの葉は数日後にはだめになりましたが、
カラジウムの葉だけは元気いっぱいです。
日保ちのいい花材ですね ありがたい!
早速加村先生宅にもこのカラジウムを使っていけてみました。





サンキライはクリスマスシーズン前になると赤い実のものがたくさん花屋さんに並びますが、
この青い実時も瑞々しくてなかなかいいものです。
カラジウムはもう一種、赤い葉のものを花に見立ててプラスしました。




お床には桧扇のお生花を亀の花留を用いていけました。
京の街は今祇園祭り一色ですものね


吊花(ツリバナ)

2008年07月15日 | 庭の花

大好きな樹です。
自宅には鉢で、サブには地植えしてます。
自宅の方は今年は調子がよくなくて実も数えるほどしかなってませんが
地植えのはけっこう樹も大きくなり実もどっさり^^
一枝切って生けてみました。
秋の赤い実も素敵ですがこの夏の青い実も小さな風鈴のようでとても可愛いんですよ




ちょっとならしすぎでしょうか。
いいのいいの可愛いものをみてると自然と気持ちもおおらかに。。。



あえなく落とした小枝も グラスに挿して窓辺に飾りました。


ヤブミョウガ

2008年07月14日 | 庭の花

この花器は地元の画家、日本画 銅板画 テンペラ画 弁柄染めなど多才な
若山侑さんの陶芸作品です。
アートフルでしょう
こういう個性的な花器に花をいけるのはどちらかといえば苦手です。(以前にも同じこといったような。。)
それでも眠ったままにしておくのはもうしわけなくて
先日の稽古の時に紫蘭をいけて部屋に飾りました。
いけたといっても青い実のついた長短2本の紫蘭を挿しただけですが
じつはあれでも結構悩んだのよ。
お生花のようにきまった型があるわけでもないので
自分の感性やバランス感覚など。。。そういった類に自信がないだけに
あぁでもないこうでもないと迷ってしまいます。
またいけたいと思う植物とじっくりと付き合ってその個性を知ることも大切ですね
紫蘭の花が似合っていたかどうかはさだかではありませんが
生徒さんのおひとり、とてもこの花器を気に入っていただきました。
飾っておいてよかったです。(ごめんなさい 写真はありません)

庭のヤブミョウガの花が咲いたのでいけてみました。
毎週オットの仕事場にも花をいけているのですが
ツリバナにそえてみようと思いカットしました。
でも
葉が大きすぎるせいかどうにも似合いません。
せっかく切ったのにもったいないことしたと残念に思っていたときに思いついたのがこの花器
一花。。。
葉を何枚残すか迷いました 3枚5枚7枚?
野に咲いているそのままの姿により近い姿を感じていただきたくて7枚そえましたが。。。
またこの花器にはもう1ヶ所挿し口があります。
あえて挿す必要はないのですけど。。。
トビシャガの個性ある葉?茎?をを入れてみましたが
しっぽみたい?!


言い訳めいたことをぐだぐだと。。。
鋏を持つ手も頭もそしていけた花も少々混乱気味ってところでしょうか