花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

雪柳

2008年03月29日 | 嵯峨御流

加村先生宅にも雪柳を生けました。
この枝はサブガーデンに植えているものですが自宅の庭にもあります。
そのコーナーにはこのヒマラヤユキノシタが植わってまして・・・
庭の景色をそのまま生けたようなものです。
このすり鉢型の備前焼きがまさしく大地!





雪柳もそうですがしなやかな曲線を描くような枝が好きです。
このツルマサキもサブガーデンに植わっているもの
寒さから解放されいろんな花たちが手をおもいっきり広げ
伸びやかに背伸びしているようなイメージで生けてみました。



雪柳

2008年03月27日 | 庭の花

庭の雪柳が満開です。
去年は花数が少なく、もったいなくて摘むことができなかったバイモも今年はカットできました。
(といってもほんの一本だけど。。。)
菜の花畑のようにこぼれ種でムラサキハナナ畑!を期待していたけど
育ったのはたった一本
それでも脇芽からもたくさん花が咲いたのでこれも添えました。

庭の花を集めていける。。。
花とあれこれおしゃべりしているような
やっぱり私にとって特別なひとときです。


輪盛体 

2008年03月26日 | 嵯峨御流



先日研究会でお稽古した花です。
えっ 嵯峨御流にもアレンジメントのようなこんな花態があるの?
そうあるんですねこれが。。。
私も初めていけました。
盛花の中の特異花態、輪盛体といいます。
以前は当流で使う花留(七宝)を二つ置いていけていました。




ですからどうしてもかなり大きな花になってしまいますね
今回は新しく考案された花器「りんりん」を使って稽古しました。
これは直径13㎝強ほどの小さい花器、
花器と花留を兼ね備えており驚くほどの大きな作品も入りますし、
ちいさなコーナーなどに飾るのもOKと手軽でどこにでも飾れるすぐれものです。



私は花台にのせて使用しましたがもちろんそのまま使ってもOK
花台や敷板を替えると雰囲気も随分変わってきます。
で・で・でも
いけたものを眺めながらアレンジメントとどっか雰囲気が違うなぜだろう どこが違うのだろう。。。
オーニソガラムの使い方のせい?!

娘に尋ねてみました。
「ねえ この花どう思う 研究会で習った花なんだけど。。。」
「へぇ~嵯峨御流にこんな花もあるんだぁ~」
「どう? アレンジメントみたい?」
しばらく考えたのちに
「正月飾りみたい」
「へっ!(あまりに意外な返答に絶句)それって三方に飾る鏡餅のこと」
「うん、下に垂れているのは裏白みたいだし お餅みたいに段々になってるじゃん」

若い者の見方、いえ個々によってこうも感じるところが違うんですね
でも神や仏を祭ることからはじまった日本のいけばな
その精神はこんな現代的な花態になっても
その根底にしっかりと存在するということなのかもしれません。


花色を替えて

2008年03月22日 | 嵯峨御流

先週水盤に生けた盛花、クロモジはまだ瑞々しいままだったので
チューリップだけをピンクからオレンジから黄色へぼかしが入っているものに入れ替えました。
また前回根締めに予定していた天門冬似の植物
(名前判明、やはりこれもアスパラガスの一種アスパラガス・ミリオグラダス
http://www.engeinavi.jp/db/view/link/79.html
瓶花にも使ったせいで若干(いえかなり)貧相になっていたので手直ししました。
やはりしっかり根締めの葉をいれて
水際を岸辺のようにいけ表すと盛花の美しさが引き立ちます。




瓶花には加村氏の裏山の梅にトルコキキョウとドラセナ・サンデリアーナを取り合わせてみました。
ドラセナもたくさんの種類があります。
 http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/zoku/dra2.htm
やっとこさゴットセフィアーナはインプットできましたがあとは。。。
洋花のカタカナ名はなかなか覚えることができません(泣)
バラ名が覚えられるのが我ながら不思議です(笑)

 


お知らせ

2008年03月18日 | いけばな教室について

伝統ある嵯峨御流のいけばなを学びながら
心やすらぐひとときを過ごしませんか。
ときには早めに鋏をおいて庭のバラを楽しんだりも。。。

  場所  自宅
   稽古日 第2・4木曜日
   
稽古時間   第1回  AM10:00~     
                   第2回  PM12:30~ 
                    第3回  PM 3:00~
  月謝  3000円
   
花材費  1回1000円程度


詳細はメールにてお問い合わせください  
メール niwanohanako@mail.goo.ne.jp


桃 

2008年03月18日 | 嵯峨御流

桃を使って七曲のうちの内用を稽古しました。
桃は「上巳の節句(桃の節句)」の花としてお雛様とともに飾られてきましたが
嵯峨御流では行事花としてお生花でいけるときには
若芽のものを用いて花は体添か内用も枝に数輪しか用いません。
今回は桃の花を愛でる内用として生けました。
内用(うちよう)というぐらいだからもちろんその美しさの決め手となるのは
枝々の真ん中あたりから円を描くように靡かせた流しの枝です
また自然の姿も梅の枝のごつごつした雰囲気と異なり
やや湾曲した優しい枝振りであることから
生けあがった姿からも優しさを感じるようにいけることが大切です。

桃はためがもどりやすいので枝に鋏をいれて
切りだめをしながら曲をつけていきますが、
いけた翌日にはこの内用の枝の花だけがしおれてしまってました。
線の美しさにこだわりすぎて花自身を傷つけすぎました。
枯れた一枝がまたひとつ私になにか教えてくれたようです。
こうやって花と向き合っていると花自身がいろんなことを私に語ってくれます。
花を続けてきてよかったと心から感じる今日このごろです。


黒文字(クロモジ)

2008年03月13日 | 嵯峨御流

華奢な枝に可憐な小花こういう花木が大好きです
いけるには枝が単調なので難しいかなと思いつつも今回はこれを使うことにしました。
和菓子の楊枝の材料として用いられてますが
枝に鋏をいれるといい香りがしました。
ピンクのチューリップと麦 ソリダコをあわせてひと足早い春景色

ねじめに使った天門冬に似たグリーン 
名前がわかりません。
黒文字を買った店とは別のショップでアルバイトらしい方との会話
「天門冬かアスパラガスありますか」
「ごめんなさい 今ないです」
「じゃあ アスパラに似たこの名は?」
「ごめんなさい ちょっとわからないです」
「じゃあアスパラってアスパラ。。何というのですか」
「ガス」
「(ふぎゃん)じゃなくて そのあとにつく名前。。。」
「わからないです」
うるさい客だったかしら。。。

私が知りたかったのは
http://life.flower-muji.net/hanazukan/detail.html?bunrui=85&code=199

天門冬もアスパラガスの仲間だったのね




瓶花にもこのグリーンを使い辛夷とすかしゆりを生けました。




残った黒文字に庭の花(クリスマスローズ ユキワリイチゲ ウンナンサクラソウ)をあわせて自宅へ
早春の景色っぽくなりました。
このねじめの使ったのがアスパラガス・スプレンゲリ




啓翁桜

2008年03月10日 | 嵯峨御流

先日いけたときには蕾だった桜、部屋の暖かさが開花を促したようです。
薄紅色のぼかしのような花びらに混じって黄緑色の葉ものびてきてました。
近くでその小さな花びらと葉をながめても
何歩かひいて景色をながめるように見てもとても綺麗です。

赤紫色がかった葉とともに咲く山桜も大好きな桜です
山桜を使うとどんな景色になるでしょうか。
いつかいけてみたいものです。
 


文人華「望春」

2008年03月09日 | 嵯峨御流

昔から山の辛夷(コブシ)が咲くと農作業が始まるといわれているように
里山に春をつげる花です。
その辛夷には「望春」という異名があるそうです。
人々は雪解けともに農耕の準備をしながらこの花をながめ
一日もはやい春の到来を待っていたのでしょうね
そういう人々の想いをいけ表わすのがこの「望春」という雅題の文人華です。
だからしてけっして華美にならないよう
できるだけ楚々といけるよう心がけます。

 

辛夷の枝ぶりがちょっとねぇ。。。(ぶつぶつ)


桜 用流し

2008年03月05日 | 嵯峨御流

二週続けて桜のお稽古でした。
桜の中でもためがききやすい啓翁桜を使って曲いけの用流しをいけました。
これは花も小振りでとても愛らしい桜です。
同じ花態なら2度目のほうがより綺麗に生けれるかといえばそううまくはいきません。
枝との出逢いは、生けやすい枝があるときもあれば
どの枝をみても溜息しかでないときだってありますが
花と人の一期一会の出会いに感謝する気持ちを忘れないでいけるよう
心がけたいと思います。
どちらも寸渡で稽古しましたが
2度目にいけた方は家では水盤にいけ直し、庭の寒咲きあやめを添えてみました。