庭の雪柳が満開です。
去年は花数が少なく、もったいなくて摘むことができなかったバイモも今年はカットできました。
(といってもほんの一本だけど。。。)
菜の花畑のようにこぼれ種でムラサキハナナ畑!を期待していたけど
育ったのはたった一本
それでも脇芽からもたくさん花が咲いたのでこれも添えました。
庭の花を集めていける。。。
花とあれこれおしゃべりしているような
やっぱり私にとって特別なひとときです。
先日研究会でお稽古した花です。
えっ 嵯峨御流にもアレンジメントのようなこんな花態があるの?
そうあるんですねこれが。。。
私も初めていけました。
盛花の中の特異花態、輪盛体といいます。
以前は当流で使う花留(七宝)を二つ置いていけていました。
ですからどうしてもかなり大きな花になってしまいますね
今回は新しく考案された花器「りんりん」を使って稽古しました。
これは直径13㎝強ほどの小さい花器、
花器と花留を兼ね備えており驚くほどの大きな作品も入りますし、
ちいさなコーナーなどに飾るのもOKと手軽でどこにでも飾れるすぐれものです。
私は花台にのせて使用しましたがもちろんそのまま使ってもOK
花台や敷板を替えると雰囲気も随分変わってきます。
で・で・でも
いけたものを眺めながらアレンジメントとどっか雰囲気が違うなぜだろう どこが違うのだろう。。。
オーニソガラムの使い方のせい?!
娘に尋ねてみました。
「ねえ この花どう思う 研究会で習った花なんだけど。。。」
「へぇ~嵯峨御流にこんな花もあるんだぁ~」
「どう? アレンジメントみたい?」
しばらく考えたのちに
「正月飾りみたい」
「へっ!(あまりに意外な返答に絶句)それって三方に飾る鏡餅のこと」
「うん、下に垂れているのは裏白みたいだし お餅みたいに段々になってるじゃん」
若い者の見方、いえ個々によってこうも感じるところが違うんですね
でも神や仏を祭ることからはじまった日本のいけばな
その精神はこんな現代的な花態になっても
その根底にしっかりと存在するということなのかもしれません。
先週水盤に生けた盛花、クロモジはまだ瑞々しいままだったので
チューリップだけをピンクからオレンジから黄色へぼかしが入っているものに入れ替えました。
また前回根締めに予定していた天門冬似の植物
(名前判明、やはりこれもアスパラガスの一種アスパラガス・ミリオグラダス
http://www.engeinavi.jp/db/view/link/79.html)
瓶花にも使ったせいで若干(いえかなり)貧相になっていたので手直ししました。
やはりしっかり根締めの葉をいれて
水際を岸辺のようにいけ表すと盛花の美しさが引き立ちます。
瓶花には加村氏の裏山の梅にトルコキキョウとドラセナ・サンデリアーナを取り合わせてみました。
ドラセナもたくさんの種類があります。
http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/zoku/dra2.htm
やっとこさゴットセフィアーナはインプットできましたがあとは。。。
洋花のカタカナ名はなかなか覚えることができません(泣)
バラ名が覚えられるのが我ながら不思議です(笑)
伝統ある嵯峨御流のいけばなを学びながら
心やすらぐひとときを過ごしませんか。
ときには早めに鋏をおいて庭のバラを楽しんだりも。。。
場所 自宅
稽古日 第2・4木曜日
稽古時間 第1回 AM10:00~
第2回 PM12:30~
第3回 PM 3:00~
月謝 3000円
花材費 1回1000円程度
詳細はメールにてお問い合わせください
メール niwanohanako@mail.goo.ne.jp
桃を使って七曲のうちの内用を稽古しました。
桃は「上巳の節句(桃の節句)」の花としてお雛様とともに飾られてきましたが
嵯峨御流では行事花としてお生花でいけるときには
若芽のものを用いて花は体添か内用も枝に数輪しか用いません。
今回は桃の花を愛でる内用として生けました。
内用(うちよう)というぐらいだからもちろんその美しさの決め手となるのは
枝々の真ん中あたりから円を描くように靡かせた流しの枝です
また自然の姿も梅の枝のごつごつした雰囲気と異なり
やや湾曲した優しい枝振りであることから
生けあがった姿からも優しさを感じるようにいけることが大切です。
桃はためがもどりやすいので枝に鋏をいれて
切りだめをしながら曲をつけていきますが、
いけた翌日にはこの内用の枝の花だけがしおれてしまってました。
線の美しさにこだわりすぎて花自身を傷つけすぎました。
枯れた一枝がまたひとつ私になにか教えてくれたようです。
こうやって花と向き合っていると花自身がいろんなことを私に語ってくれます。
花を続けてきてよかったと心から感じる今日このごろです。
華奢な枝に可憐な小花こういう花木が大好きです
いけるには枝が単調なので難しいかなと思いつつも今回はこれを使うことにしました。
和菓子の楊枝の材料として用いられてますが
枝に鋏をいれるといい香りがしました。
ピンクのチューリップと麦 ソリダコをあわせてひと足早い春景色
ねじめに使った天門冬に似たグリーン
名前がわかりません。
黒文字を買った店とは別のショップでアルバイトらしい方との会話
「天門冬かアスパラガスありますか」
「ごめんなさい 今ないです」
「じゃあ アスパラに似たこの名は?」
「ごめんなさい ちょっとわからないです」
「じゃあアスパラってアスパラ。。何というのですか」
「ガス」
「(ふぎゃん)じゃなくて そのあとにつく名前。。。」
「わからないです」
うるさい客だったかしら。。。
私が知りたかったのは
http://life.flower-muji.net/hanazukan/detail.html?bunrui=85&code=199
天門冬もアスパラガスの仲間だったのね
瓶花にもこのグリーンを使い辛夷とすかしゆりを生けました。
残った黒文字に庭の花(クリスマスローズ ユキワリイチゲ ウンナンサクラソウ)をあわせて自宅へ
早春の景色っぽくなりました。
このねじめの使ったのがアスパラガス・スプレンゲリ
先日いけたときには蕾だった桜、部屋の暖かさが開花を促したようです。
薄紅色のぼかしのような花びらに混じって黄緑色の葉ものびてきてました。
近くでその小さな花びらと葉をながめても
何歩かひいて景色をながめるように見てもとても綺麗です。
赤紫色がかった葉とともに咲く山桜も大好きな桜です
山桜を使うとどんな景色になるでしょうか。
いつかいけてみたいものです。