花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

琺瑯

2008年05月31日 | その他

Gさんからいただいた琺瑯、初めて見るタイプです。
ちょいとカーブした注ぎ口のラインといい
三角フラスコのような胴体上部といい なんとも可愛い♪
注ぎ口には蓋、把っ手とは別に針金の吊り下げ金具もついている
(もちろんどちらも取り外し可能)という芸の細かさです^^
届いたのは午後2時頃 早速ピアノの上に飾ってみました。
そのままでも充分おしゃれなのですがやはり何か挿してみたくなります。
何が似合うかしらとあれこれ思い巡らしていると ピンポン~
出てみると滝田さんがちょっと不思議な?!花を持ってきて下さったのです。
なんと大根の種の入った鞘の枝です。
大根の花後の姿をまじまじと見るのは初めて
それもこれは普通の大根ではなくミラノ大根という品種だそうです。
ミラノですよ ミラノ!
こんなおしゃれな大根もあるんですね
で ぱっと閃いた♪
ふふふっ そうです。
いただきものをふたつ 取り合わせてみましたところ
これがもう お互いがこの出逢いを待っていたかのようにぴったり

 

  

 

 

神様ってなんて粋な計らいをなさるのでしょう


スモークツリー(煙の木)

2008年05月30日 | 嵯峨御流

ここ1・2週間は毎朝サブガーデンに行くなり
スモークツリーの煙具合をチェックするのが日課でした。
加村先生宅に生ける花材に使いたいのでその頃合いをみていたわけです。
週一度とはいえ、花の時季とぴったり重なってくれるときばかりではありません。
自然を相手にしているわけですものね
そういう意味では花展の時など注文にあわせて花を集めてくださる
花屋さんと生産者の努力というものには頭が下がります。

 

これは数日前に生けたものです。
やや煙不足気味 あと2・3日遅ければ。。。
今朝のスモークは見事だったのになあ
スモークツリーってこの煙ですもの、いかにも水揚げ悪そうですよね
ところが意外にもそうでもありません。
切り口の外皮をけずり、十文字に切り深水につけただけで簡単に水揚げできます。
クレマチスとあわせてみましたがいまひとつ花器を生かしきれませんでした。


床には山紫陽花と著莪を

 


燕子花

2008年05月29日 | 嵯峨御流

研究会で生けた燕子花の五行格です。
この時期になるとそろそろ燕子花も「中花」から「晩花」になります。
燕子花を葉組するときにはその特性の応じた扱い方があり
「初花」「中花」「晩花」とその趣を違えていけます。
たしかに葉をさわってみると前回いけた時より葉が堅く花茎もふとくがっちりしていました。
おまけに私のところにきた花は茎がぐぬっと曲がってます。
「中花」だと花の高さも初花とより高くするのですが
どうにもまがった茎がおもうようにいかず。。。

今年は燕子花を手のするのは2度目
一年に一度巡ってくる季節の花
それを一度手にするだけなら10年やってもたった10回
どうぞ楽しみながら生けてくださいという
講師のお言葉が心に残ったこの日の研究会
稽古をはじめたばかりの私の生徒さんたちには残念ながら
まだこの花を生けていただくことはできなかったけれど
来年にはきっと。。。
だって10年やってもたった10回だもの


山紫陽花

2008年05月25日 | 嵯峨御流

夜中にものすごい雨音 
夜明けと同時に庭へ出てみると案の定
終盤を迎えたバラが多いせいもあって地面は一面花びらだらけ
倒れかかった草花もいっぱい(泣)
とりあえず庭の片付けをし、その後挿し木苗の山紫陽花の鉢増しをするかと思いつつ
ふと目に留まった山紫陽花
十分に水を含んだそのつややかな姿を見てると
よし!やっぱりやってみようと。。。

地植えした山紫陽花がたくさん咲いたら いつか生けてみたいと思って数年
山紫陽花を使ってのお生花です。
嵯峨御流のオリジナル花器 三和の筒を用いて生けました。

紫陽花も水揚げには心配りが必要です。
早朝に切ることはもちろん、
前年の木(古木)の部分からカットすると水揚げしやすいです。
養い方もいろいろありますが私は
切り口を叩きくだいた部分に焼きミョウバンをつけて深水につけておきました。

伝書には紫陽花挿方の心得として格先には大花を用いず
花なき幹もしくは枯れ木にてとるものとされてますが
山紫陽花だと花も小さく風情に欠くとも言い難いので
それぞれ花を格先に用いました。
また紫陽花は枯れ木や前年の名残の花もあしらうことで一層いけばならしい趣がでます。
幸いそのまま残しておいた前年の花が枝にあり加えることができました。

(それだから必要以上に庭の樹をカットできないよのね。。。)

 

 


薔薇

2008年05月24日 | バラ

これもちょっと以前のもの
あやまってコーネリアの枝を折ってしまいました。
まだ蕾がいっぱいの大事な枝(泣)
その蕾の可愛いこと!
せっかくだから小さい薔薇こじんまりと大集合?!させました(笑)

 

 

 

 

 

 


薔薇

2008年05月23日 | バラ

アップが前後してます。すこし前にいけたもの

 


右端にちょこっとコバナズイナも添えてますが
これをもっとあちこちにちりばめたらよかったんじゃな。。。
あ~そしたらコバンソウと姫コバンソウが目立たないなあ。。(ぶつぶつ)

 

 


瓶花 横成体 横留

2008年05月22日 | 嵯峨御流

今日は月2回の稽古の日、前回に引き続き瓶花をいけていただきました。
フラワーアレンジメントの世界でも今このコバノズイナが人気なようです。
ここに時々コメントをくださるsachikoさんが「国際バラとガーデニングショー」をレポートされた中に
バラとこのコバノズイナをつかったとても素敵なアレンジがありました。
そのアレンジもまだ開花してない蕾時のものでした。
やっぱりね!私もブラシ状になる前の蕾の時のほうが好きです。
今日のズイナは残念ながら開花したものでしたが
それでもやはりこの樹はいけばなで用いてもとてもGoodな花木です。
今回は横成体を稽古しました。
横成体は主体の枝が花器口から水平に出るので枝が平坦になりやすいため
奥行きを出すため体の添え枝を前後に挿し添えます。
写真ではどうしても平面的になるのでやや煩雑な感じに写ってしまってますが
実際はもうすこしすっきりとしています(のはず)



コバノスイナ
姫百合
アマドコロ

留に
使った姫百合は今まで園芸品種だとばかり思っていましたが
これって日本に自生している花なんですって
笹百合ほどではないにしてもこんな綺麗な百合が山に咲いているんですね
山で咲いてる姿みてみたいねと生徒さんといけながらその景色の想いをはせ。。。
と「あっ でもニオイはあまり。。。」 「えっ そうなの!」私は気づいていませんでした。
こんなふう逆に生徒さんから教えていただくこともあるこのひととき
教えることで学ぶことがたくさんあるように思います。



玄関には芍薬をいけました。
この芍薬先日加村先生宅に花をいけに行ったおりいただきました。
庭にたくさん咲いてるからこれもいけたらどうじゃろ、紅白でいけたらええんじゃないかあと、私が
鉄線と悪戦苦闘している時にお手伝いにきてらっしゃる方が
加村さんの庭とご自分の庭の芍薬を切って持ってきてくださいました。
時に時刻は11時を回っています。
わあ~こんなにたくさん ありがとうございます といいながらも
顔はかなり引きつっていたと思います。
ただでさえ水揚げが悪いこの花、
それを陽がさんさんとさしているこんな時間に切ったのねぇ・・・
このままいけるわけにはいきません。
とりあえず持って帰り切り口を焼いて深水で養いました。
満開半開蕾と十数本はありました。
みごとな芍薬、なにがなんでも萎れさすわけにはいきません。
しかしこんな時オール電化は不便です。
百円ライターで一本つづ。。。(後から思えばカセットコンロを使えばよかったと)
3時間ほど養ったのち夕方いけてきました。
所望されたように紅白で。。。カメラを忘れたので写真はありません(残念)

残った花で自宅にも「立てば芍薬・・・」のとおり
立ち姿の美しさを生かしたくて
生花としていけるのは丈がやや不十分な長さでしたがなんとかそれっぽく・・・
通常 用に満開、体に半開、留に蕾を用いるのでそれに準じていけました。
しかしやはり立派すぎる大きな花
でもこの花器のおかげで。。。
あれっこの花器って↓でみたような。。。
ふふっ 連れて帰ってしまいました^^

 


脇についていた蕾もまとめて琺瑯に、
コロンコロンのバラみたい?!
満開の白芍薬とともにチェストへ


 

なんとか水揚げも成功したようです(ほっ)


花と器

2008年05月20日 | 嵯峨御流

このタイトル 懐かしい。。。


 先日親先生の稽古で丹頂アリウムを使った飾盛体を生けました。
自宅で生け直してみましたが花と器がマッチしていないせいか(いけ方もまずい)
どうもいえ全くしっくりきません。
ほかに適当な花器といえば。。。
そうだ! 加村先生のあの花器だったら。。。
というわけで今日このアリウムを使って再チャレンジ


 




アリウムの足元の花レモンリーフとシロナデシコをあしらってましたが
ヤツデの葉に替えてみました。



それから庭のテッセンを使って瓶花を。
なにを添えたらよいか前日テッセンを水揚げしながら随分悩みました。
大好きそして和洋なんとお取り合わせてもgoodなお助け葉の
アメリカテマリカンボクの黄金葉か銅葉にしようかと思いましたが
楓を使ってみることにしました。
この木も水揚げが難しいもののひとつ
特に新緑時と紅葉時は極めてむずかしいのだそうです。
水揚げ事典を参考に切り取るとすぐに足元の皮を削り、
切り口を十文字にわって唐辛子を挟み込み
10~15分間酒に浸したのち水につけ一晩養いました。
ヤマモミジと葉の赤いタイプと2種使ってみました。