花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

アマクリナム

2012年08月30日 | 嵯峨御流

以前嵯峨誌にこの花を生花に挿けた作品が紹介されました。
アマリリスにも似たこの花、香りもとてもよくて私も大好きですが葉が・・・
毎年花は咲くのですが葉は陽焼けしてとてもお生花に使えるような状態にはなりません。
嵯峨誌の素敵な作品を眺めながらもこれを挿けるのはちょっと無理かなと思ってました。
ところが先日実家に帰ったおり、この花が咲いていて花も葉もたっぷりありました。
痛んだ葉に混じって綺麗な状態のものも何枚か!


早速嵯峨誌を参考にいけてみることにしました。
嵯峨誌では二花十一葉で挿けてありましたが、
持ち帰った葉数数えてみたら「株分け」にもぎりぎり枚数が足りそう・・・

縦姿二花七葉、横姿一花五葉で挿けました。






 

 


伊吹

2012年08月27日 | 嵯峨御流

生徒さんに伊吹五本で主位もしくは客位の三才格をいけてもらいました。
稽古後、私の挿けた枝は一本が二股に分かれていたので
その枝を用いて富士流しに挿けかえてみました。
低い位置の富士で霞や雲に見立てた枝葉も不十分ですが、
伊吹五本で私自身もたっぷりお稽古できました。







大葉子(おおばこ) 

2012年08月22日 | 嵯峨御流

大葉子(おおばこ)のことを漢名で車前(しゃぜん)といいます。
車(牛車・馬車)が多く通る道の端に多く生えることからこの名がつきました。
また生薬名として葉、花穂など全草の生薬を車前草、その種子の生薬を車前子というそうです。




これは古書にある作品、ここではシャゼンシとあります。横姿の花は撫子。
あの道端にある大葉子が主役の花として挿けてあるんですよ!

といっても草丈からしてこの作品で挿けられているは唐大葉子
伝書「葉物十種組方の心得」にもこの唐おおばこが載ってます。
唐ってつくので中国から渡来したものと思ってましたが
実はれっきとした国産!本州から九州の海辺に自生しています。
普通の大葉子より大きく、草丈は40~80cmほどもあるそうです。
是非とも実物みてみたい!






挿けたのは唐大葉子ではなく普通の大葉子
これでも大葉子にして大きいほうだと思います。
さすがに縦姿にするほど丈はなかったので、縦姿には金水引を挿け
横姿に大葉子を挿けてみました。

お茶花の扱いなどでよく言われる「花は野にあるように」
そういういけばなも好きですが
道端の草もこうやってお生花にいけることで
「どう?見てちょうだい 私も花(華)よ♪」って言っているように感じます。






 

 


心粧華

2012年08月14日 | 嵯峨御流

荘厳華とあわせて稽古した心粧華、私は
竜胆と姫雪柳を用いた「才の花」を挿けてみました。
生徒さん 皆この花留に熱い視線が・・・♪
骨董市でみつけた花留 白釉の陶製で形は蓮台! この時季にぴったりです。
剣山型の嵯峨三宝を使うと花は留めやすく便利ですが
こういう花留を使うとお花の雰囲気がグレードアップしてくれます。
欲しいと思ってすぐ入手できるものではないだけに
出合うと小躍りして連れ帰ります。お値段だってけっこう可愛い・・・^^




荘厳華

2012年08月13日 | 嵯峨御流

仏前を荘厳する花として創案された嵯峨御流の荘厳華
生徒さんたちの住宅空間等考慮し今までお稽古に踏み切れずにいましたが
他の花態より花材も盛りだくさん!なので、心粧華をあわせてお稽古してもらうことで
各自好みに応じて自宅にいけてもらうことし、
初めて荘厳華を稽古していただきました。
花態は「真の真」
今月号の嵯峨誌同様直心にはパンパスグラスを用いました。






お盆前なので実家に生けます・・・とか
案外お部屋にマッチしましたというメールをもらったりしました。
あれこれ心配しながらの初稽古でしたがひとまずほっとしました。

 


サンセベリア

2012年08月09日 | 嵯峨御流

さすが! 暑さにもまったく動じず
ふたつの品種をあわせ、そこにアスパラガスを加えてみました。
アスパラガスもいろんな品種があります。
これはアスパラガス・プルモーサス・ナヌス 和名しのぶほうき
カニクサに似てますね。カニクサの別名はつるしのぶ
プルモーサスは半蔓性 茎は意外と硬くてしっかりしてます。
カニクサだとこんなふうに挿すのは難しいかな。
どちらも好きで庭にあります。
プルモーサスは苗を購入して植えましたが、カニクサもほうはどこからかやってきました。
どちらもとても丈夫
少々手荒な扱いをしても動じません。



朝鮮槇と仙翁花(せんのうげ)

2012年08月06日 | 嵯峨御流

嵯峨誌八月号を参考に三管筒に挿けてみました。
③の筒には庭で育てている仙翁花を使いました。

仙翁花については
http://daisyouji.or.jp/flower/senno

http://iriz.hanazono.ac.jp/frame/yoshi_f03.html

現地にも行き、その近くに山野草店で大聖寺と同じものと確認して購入したものです。




暑さにも強く、栽培も比較的簡単、水揚げ良好
いけばなにも適した花材です。
ただし・・・
嵯峨誌の作品が西洋人参木を使うことで
朝鮮槇の生花もちょっとモダンな雰囲気なのに対し
これだとなんとなく昭和の香り漂う感じです。






サンセベリア

2012年08月02日 | 嵯峨御流

サンセベリアにいろんな品種があることを初めて知りました。
お生花でいけるのはローレンティーという品種だと思います。
七月号の嵯峨誌にはこれとは別にもう一種 
スタッキーいう品種を使った作品も載ってました。

研究会でもこの二種を用いましたので、先日の生徒さんの稽古の折に
心粧華をいくつかいけてみました。








玄関に挿けていたのを見て
きゅうり?! サボテン?!という生徒さんの声・・・@@


サンセベリアはリュウゼツラン科の植物
なんとこのスタッキーにも花がさきます!
リュウゼツランの花にも似てる気がします。