花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

柊南天

2008年09月27日 | 嵯峨御流

車で走っていると
用水路沿いに植えてある柊南天をおじさんが水路に入って剪定し
そのカットした枝を道路側に置いてあるのが見えました。
そのまま通り過ぎたものの、ちょっと考えUターン
「おじさん この切った南天どうするの?」
「・・・」
「もし捨てるんだったらもらっていいかな、いけばなに使いたいんだけど」
「こげんもんが使えるか?!」
「うん 使えんかったらほかすけん」
おばちゃん根性でお願いしたかいあって快諾!

硬い葉にあるトゲはあたると痛い
枝を選んでいる余裕はないので
とりあえず車に放り込みました。
(いつもこんな具合に植物やら土やら肥料等なんでも積むせいか、
私の車は臭いとオットや娘から文句を言われます
時には花にいたのか逃げた蜘蛛が巣を張ってたりしたことも。。。



この時期の柊南天はまだ赤く色づいてはいないものの
黄色く色づいた葉もありその部分を生かすと初秋らしい花になりそうです。
これにどんな花を取り合わそう。。。
お花屋さんでGETした枝を思い浮かべながら花材を選ぶのは楽しいものです。
(柊南天を手に持って添えてみたら一番わかりやすいけれど
さすがにそこまでのおばちゃん根性はありません。。。)
柊南天の黄葉にあわせて同系色の透百合を選んでみました。
やや寒色の黄色だったので持って帰って柊南天にそわせてみるまではちょっとどきどき




もらった枝にはこの写真の5倍ははるかに超える葉がついていたと思います。
正直いってはたしていけばなに使えるかどうか半信半疑でした。
余分な枝葉を綺麗に整理したら。。。
そこにはやはり綺麗な姿が隠れていたように思います。




また 床のいけたのは白花萩
お生花に活けてみようかどうしようかここ数日迷いながら庭の萩を眺めてました。
お生花にするには足元をひとつにまとめるため、しっかりした木部分が必要です。
そのためにはかなりな量が必要ですし
第一水揚げが難しい萩を沢山の量水揚げするのはちょっとおっくう
でももうこの時期を逃したら次の機会は一年先です。
水揚げ方法にもいろいろありますが
今までやってみた中で最もしっかり揚がった方法でやってみました。
まず切り口に重曹をすり込んだ後その切り口を焼きます。
黒くなったらそのまま唐辛子をつけこんだアルコール液に浸した後
熱湯につけてそのまま放置しておきます。
葉より花のほうから萎れてくるので花をできるだけ少なくして
用流しの花態で活けてみました。

 


石化金雀枝(せっかえにしだ)

2008年09月27日 | 嵯峨御流

自宅の稽古、今回の花材は花屋さんにお任せでした。
こういう時はどんなお花か包みを開くときがとても楽しみです。
石化金雀枝と竜胆、撫子、ソリダコ
これだと七宝を隠すための根締めになる花材はソリダコの黄色い花を使うしかないですね
煩雑にならないようすっきりと活けようと思うとちょっと難しいかな

それでも皆さんとても綺麗に活けることができました。
その中のおひとり以前専敬流のお花を習っていた方がいらっしゃるのですが
花会で拝見する専敬流のお花って花材がたっぷり使ってあります
その流派の特徴が今回活けていただいた花にも。。。
2本あった竜胆のお花、段々に何個も花がついておりそれを適宜カットして用いますが
残さず全部使われました。(私にはできない。。。)
そして活けあがった花は華やかで、竜胆の美しさが印象深い秋らしいお花でした。
おもわず教える立場であることも忘れ まあ~綺麗と感心するばかり。。。
とてもいい勉強になりました。

写真は私の活けたものです
生徒さんの作品も撮っておけばよかったわ。。。


 


ニカンドラ

2008年09月26日 | 庭の花

カタカナ名はどうしてもなかなかインプットできない・・・
みんな同じなんだなあ~

ニカンドラ (別名黒ホオズキ) だよ♪




ニカンドラ
ヤブヘビイチゴ(こちらは年中実がつきます)
ゲンノショウコ
斑入りゲンノショウコ(花色もこちらのほうがすこし淡いね)
クワクサ
白花姫イヌタデ(しつこく言うけど これ珍しいんだって)
オミナエシ 


インテグリフォリア

2008年09月25日 | 庭の花

木立ち性のコンパクトタイプなので
他の植物に埋もれていて花開くまで気づきませんでした。
庭でこのままひっそりと咲いていても。。。
水引草は紅白で!(写真わかりずらいですが)
こちらは庭の至る所で咲いてます。
丈夫な花ですね。
細くて小さな花だけど活けても心の強さを感じます。
庭では劣勢なこのクレマチス
ミズヒキさん花瓶の中では
うまく寄り添ってやってよ!

 


月形花器

2008年09月23日 | 嵯峨御流

月形花器を用いたお花です。
これは三日月形花器、(まん丸の満月形花器というのもあります)
月の満ち欠けによって花器の扱い方も違い上旬中旬下旬と月の移り変わる美しい姿を
この花器を用いて表現します。
十五夜もすぎ今は下旬の月なので向かって左方向が欠けていますから
月形花器も欠けている方を右方向に向けます。
活けたお花は蔓梅擬と竜胆、
この季節にふさわしい花材ですね

 



う~ん なんか変?!
掛軸の軸先がこんなところに見えてるよ
えらく月が下のほうにありませんこと

 

 

本来鎖をつかって吊るものですが 
ひさしぶりにこの花器を出してみたら鎖が見つかりません。
それにまだ床に釣り下げるためのフックもとりつけていません。
このスタンドは釣り下げることができない場所や
お稽古の時に用いるためのものです。
とりあえずこれをつかって飾ってみましたが
なんかむなしさが漂う月ですね。。。(とほほっ)


水葵

2008年09月21日 | 嵯峨御流

今年県下唯一の自生地である倉敷川の水葵は
ヌートリアとジャンボタニシの食害で全滅したそうです。
ボランティアの手で保護されているにもかかわらず
環境の変化による植物への影響はどんどん深刻化しています。
この水葵というひとつの植物を通しても
失われつつある自然をとりもどすことがいかに難しいかわかります。

縁あって私の手元にやってきてくれたこの倉敷川の水葵
先人たちより受け継がれてきた伝統ある『生花』の花型に
この花へ敬意をこめていけさせていただきました。
どうぞ来年はまた倉敷川でもこの美しい姿が眺められますように・・・




水葵

縞太藺



その水辺の景色をより印象深くするためにいろいろな花留を用いてみました。




亀 渦 観世水 亀甲つなぎ
ふふふっ 
なかでも私の秘蔵っ子は もち! ミニ亀ちゃん


2008年09月19日 | 嵯峨御流

用水路の傍に生えてる芦が芒よりやや遅れて花穂が顔出しはじめました。
穂自体は芒に比べるとごわごわしていて繊細さには欠けますが
うっすらと黄葉した葉は風情豊かです。
春の訪れは黄色い花からとよく言いますが
秋を感じるのは黄色く染まった葉の靡く姿からかも。。。

 

水辺の芦にあわせて河原でもよく見かけるノイバラをそえたかったのですが
あいにく手に入らなかったので(庭のノイバラは実がほとんど落ちてしまいました)
芦の黄葉とあわせて赤く色づく前の黄色っぽい実がとても綺麗な藪山査子と
へレニウムの黄色い花を添えました。
そしてやっとやっと咲き始めた水葵を一株
清々しい風吹く初秋の水辺を感じていただけたらと思います。

 

ところで山村御流の花会が近々開催されます。
10月1日~5日 場所はいつものように岡山高島屋
毎年とても楽しみにしています。
だからちょっとそれを意識してみました。。。?!

 


2008年09月18日 | 嵯峨御流

先週は重陽の節句にちなんで菊を用いた盛花を活けていただきました。
一番若い二十代の生徒さんに知ってる?って尋ねてみましたが
やはりまったく知らないとのお返事でした。
そうだよね 私だってこうやってお華を習ってはじめて知ったんだもの

お花屋さんに菊の盛花をお願いしたところ通常の花代では難しいとのこと、
スーパーや産直市場でも手軽に買える花なので値がはることがちょっと意外でした。
菊自体あまり人気にある花でもないし、その上花代も高いとなると
生徒さんたちの菊に対する印象がより悪くなるのではないかと不安に思いつつ
やはり四季を彩る行事や節句など大事にしていきたいと思い稽古していただきました。
先週いけたばかりの花です。


一週間後です。




この間 場所を移動し四日間は職場の出窓飾ってました。
そこはカーテン越しに西日がさす場所です。
それでも葉ひとつ痛むことなくどの花もみずみずしさを保ってます。
菊は花はもちろんですが実はその葉の美しさが見所なんですよ
生徒さんにも尋ねたみましたが
やはり同じようにまだまだとても綺麗だそうです。
品がいい(値がいい)と保ちも違うんやなって生徒さんのお母様も感心されていたそうです。
菊は鋏で切るより手でもぎったほうが水揚げがよいので
今回白菊と黄菊は手でもぎったまま活けていただきました。
それも幸いしたのかもしれませんが 何よりも
生産者が丹誠込めて育てたものを丁寧に養生していただいた花だということ
そのことへの感謝の気持ちをこめて心をこめて活けること 
その大切さをこの菊が教えてくれたように思います。


 

ワンコインの菊は早々に葉が黄色くなってしまいました
そっと告白


豆朝顔

2008年09月16日 | 庭の花

こぼれ種の豆朝顔
発芽がやや出遅れたせいか今頃になってやっと花が咲きはじめました。
そのお相手はワイルドオーツ

 

 

その蔓を捲いた一枝に河原撫子を添えました。

 

活けてる時に気づいたんだけど


 


シベ 踊ってる^^
これってめしべだよね
おしべは


中秋の名月

2008年09月15日 | 嵯峨御流

昨日は中秋の名月
自転車をこぎながら家路に向かうと
東の夜空に薄雲のベールの包まれた月が進行方向のど真中に現われました。
そのお月さまは静かなとてもおだやかな姿でした。
すこし気が重い外出だっただけに
おかえりなさいと優しく迎えてくれてるような。。。