糸柳の景色いけ二花態をいけ、残るはあと一花態
それは「糸柳雪中の景色」です。
これはまさに雪景色
夜来の雪がかぶさって柳が重たそうに垂れ下がっている景色を表現します。
雪の重みで枝が大きくたわみながらも
枝先端はその雪を跳ね上げているような感じにためていきます。
しかしながらさすがにこれを行李柳の芽吹いている春姿の枝でいけるには無理があるので
今回はあきらめていました。
そうした折、思いがけずいただいたのです!摘んだばかりの枝垂柳の枝を。
まだ芽は固い状態です。
これはお花の神様が練習してみなさいと私を導いて下さっているにちがいない
そんな気持ちになりました。
この花態は根元の草花は雪で埋もれてみることはできないので
あしらいの花は使わず、柳一種でいけるので花器も薄端を使ってみました。
がやはり配り木だけを使っていけるのは七宝や嵯峨三宝をつかっていける生花より
はるかに難しくおまけにそれで「雪中の景色」を。。。
いけた経験がない者の浅はかさというべきか!
とても人様に披露できるような花にはなりませんでしたが
ここ(Blog)は私にとって備忘録のような場所なので
どうぞご勘弁くださいませ。
春風に舞う柳の景色があるなら風のない時の景色は?
そうです!
風のない穏やかな春の日、枝垂柳が静かに垂れている様を表現する
「糸柳長閑(のどか)の景色」
これもいけてみたいとおもうに至るのは当然かと。。。
というわけで、お伝書や本を片手にいけてみました。
使った柳は春風とおなじ行李(こり)柳
まっすぐな枝を枝垂柳のようにゆったりとした風情にためるにはこれまた根気がいりました。
大胆なB型の血と几帳面なA型の血半分づつ流れているはずのAB型の私(;^◇^;)ゝ
あわせたらのんびりのどかな0型?。。。長閑の景色に近づけるはず!
ただひたすら無心に柳と向き合ったひととき
いけあがった花はまだまだ未熟ですが、のどかな時間をお花からいただきました。
糸柳(枝垂柳)で表現する生花の景色いけが三花態あります。
そのうちのひとつ、「糸柳春風にしたがう景色」
これを初めていけてみました。
親先生から勉強会でいけたので生け直しするから
一緒にいけてみないかとお誘いいただいたのです。
幸いにも三才格を勉強した時欠席の方の行李柳の束が残っていたので
なにか自主勉?!するつもりでいただいて帰り、
そのままの状態でバケツの中に。。。(^^;ゞ
うきうき気分でその束持参で親先生宅へ伺いました。
この花態は、冬が過ぎて暖かさを運んでくる風(春一番の風のことでしょうか)で
川辺に垂れる柳の枝が風に舞いあがり、舞い下りる景色をとらえたものです。
その姿をこのたびは枝垂柳ではなく行李柳をつかっていけてみました。
この柳は枝垂柳とちがって、枝は繊細ですが上伸させるのが特徴です。
それを根気強く春風に舞う姿をイメージしながらためていきました。
そしていけあがった花は。。。
親先生いわく「まあ~大胆な姿になったわねぇ~」
あはっ!やはり性格???
うきうきしすぎて跳ね上がった?
春一番もこれじゃあ台風に近い突風という感じでしょうか(笑)
行李柳は三才格のほかにも自主勉?!したお花があるのですが
その前に親先生にお稽古させていただいた花を。
木瓜のお生花、
あいにく私が手に取った束はお上品な?!ほっそりした枝がほんの5本あるのみ。。。
えっこれだけ(泣)
これもいけ手に似てる?いえそんなことは全くありません(笑)
三才格にいけたのではあまりに面白味に欠けるので
なんとか頑張って用流しにしてみましたがやはりかなり無理がありました。
でも味のある表情の竹器がずいぶんと助け船になってくれたように思います。
木瓜はわりとためがきくので機会があればもっとあばれた感じのしっかりとした木で
木瓜らしい姿にいけてみたいです。
ちなみに挿し木も簡単、庭にも稽古花の残りを挿して植えてますが、
まだ去年からやっとこさ花がつき始めたところ。。。
実時の姿も面白いので花材として使えるようになるのが楽しみです。
いけばなに用いる柳にもいろいろ種類がありますが
その中でも行李柳は枝が細く繊細で、お生花にいける際には
金雀児(えにしだ)同様条(すじ)ものとして線の美しさをいかして用いる花材です。
この行李柳を使ってまずは三才格。。。
見切り枝にならないよう丁寧にいけていきます。
一本一本は繊細な花なのになぜかいけあがった花は大振りな大胆な花に。。。
花にもいけ手の性格がでるっていうけど
そういうこと?・・・どうなんでしょう???
すっかりアップするのが遅れてしまいました。
生徒さんたちのお稽古花です。
一月二度目はチャガラ(正式名不明)を使って斜成体の瓶花をいけていただきました。
春らしい雰囲気のお花をとお願いしたわりには
うんと地味めの組み合わせのお花が届いてちょっとがっかりしましたが
いけてみるとしみじみと心落ち着く雰囲気のお花になり
個人的にはわりと好きな雰囲気のお花になりました。
昨年に引き続き結び南天に挑戦してみました。
前回より結んだ輪の位置はましになりましたが
できればもうひとまわり小さい輪にしたい。。。
実家に帰ったおりに叔母の庭にある南天を切らせてもらいまいました。
枝を結ぶまでは実家でしましたがいけたのは家に帰ってから。
なかなかこの結んだ枝にうまく寄り添ってくれません。
もっとたくさんもらって帰ればよかったと後悔
南天はためが効きにくい花材なので
枝選びの段階からもっといけた時のイメージをしっかり持ち吟味しなくては!
もっと頂戴。。。といって気軽に帰れる距離ではないだけに。。。