二番花が咲き始めました。
和にも洋にも合うクレマチスです。
花びらと同色の濃紫色のシベがとても端整な雰囲気、
小振りな花だけど一輪だけで存在感充分です。
このそば猪口ヒビがはいっていて食器としては使えませんが
このなんとなく愛らしい文様が気に入っていて
愛着があるぶん、花もすっとなじんでくれるように思います。
白洲正子さんの愛蔵品のひとつに鉄製の灯明台があります。
「花日記」にも灯明台に大山れんげを生けたものが表紙を飾り、
本の中でもクレマチスやアケビなど白地のそば猪口を受け皿に納めていけてあります。
これも模したものが武相荘のショップにもありますが
お値段があっと驚くほど高く、とても‘即買い’なんてできるものではありません。
でもずっと心を寄せているといつか出逢える。。。
先日ふとしたところで見つけたこれは当然古いものでもなく、作りも簡単なものですが
武相荘のショップのものから0をひとつ取ってさらに半分にしたお値段、
普段お花を生けて楽しむにはこれで充分です。
毎年夏には簾戸を2枚金具で止めた衝立をテラスの置きます。
そこにこの買った灯明台を吊り早速お花を生けてみました。
今年友人からいただいた斑入りニガイチゴ、その時には気づいていなかったのですが
なんと茎が蝋をふっかけたように白いんです。
斑入りものは夏になるとその斑が消えるものもありますが
このニガイチゴは春の斑入り葉はそのまま白く
夏になって伸びた葉はさすがに斑は少なくなったもののそれでも茎は白く伸びてます。
夏に白斑はとても涼しげです。
そして花は日陰でひっそりと咲いている紫陽花‘伊豆の華’
梅雨に終りを告げる最後の輝きです。
ものすごい暑さです。
そんな中ぽろぽろと咲いているバラたちを見ていたら
バラへの接し方って子育てと似ているように思えてきました。
うちは兄妹ふたりだけど、バラは離れてできた3人目みたいなものだから
とりあえず3きょうだい
春バラは第一子、(待ちに待っいた開花、その一瞬たりとも見逃さまいと)母も一生懸命、
夏バラは第二子、(おおらかに、けど逞しく、でもどこか気まぐれな咲き方)
母も(あらっ咲いていたのねと)気合入りまくりの第一子に比べかなり肩の力が抜けてます。
そして第三子は秋バラ、(ゆっくりでいいのよ、いつまでもそのままでいてちょうだい)
ゆったりのんびりそして溺愛?!
そんな母の想いを知ってか知らぬか 夏バラたち。。。
なかなか綺麗です^^
左から
Laura Ashley
Mistress Quickly
千咲
デア
Louise d'Arzens
Baby Faurax
真夏の代表花のひとつです。
研究会でこの花のお生花を生けました。
ヒオウギはためが効かない花なので
それぞれの自然の姿を生かしながら枝(茎)の曲がりなどを利用して役枝を選ぶようにします。
生けあがった花を先生に見てもらいましたが
ほんのちょっと傾きを直していただいただけで
まるで別人(別花)のように美しくなりました。
姿勢って大事ですね
先日娘とランチに行ったときのこと
隣のテーブルについたふたり組の若い女性
そのひとりはお洋服のセンスもよくなかなか好感がもてる感じの人
もうひとりは。。。
でもいったんその二人が食事を始めたら一変
片ひじをついて前かがみにパクパクとカレーを食べる姿に
さっきの印象は吹っ飛んでしまいました。
それこそもうひとりの女性のほうが断然綺麗!
(そうじろじろと見ていたわけではないですよ)
なんだか話が脱線
花の美しい姿を見極める眼!もっともっと養っていけたらいいな
バラに絡んで今もぽろぽろと咲いているクレマチス
カットするタイミングを迷ってましたが、昨日さっぱりと切ってしまいました。
中でもまだ蕾がいっぱいだったのがこのダッチェス・オブ・アルバニー
花が付くまでの長く伸びる太い茶色い茎が気になってしょうがないクレマチスですが
(時には抜いてしまおうかと思ったことも。。。)
花が咲き始めるとその欠点も不思議と消えてしまいます。
そんなアリバニーを去年クレマチスを生けたくて買った花器に
ブルーエンジェルとあわせて生けました。
半夏生とは夏至から11日目を意味する暦の日のことですが、
この時期に花が咲き、花に近い葉の半分ほどを‘半化粧’させることからこの名がついたそうです。
初めてこの花を見たのは息子をママチャリの前に乗せて田んぼのあぜ道を走っていた頃のこと、
田んぼ脇の畑に葉とも花ともわからなかったけど
風に揺れている姿がとても涼しげだったことが印象深く思い出されます。
あの時から10年以上経ってこの花がうちの庭にもやってきました。
茶花にもなる品のある花ですが
地下茎でどんどん増えるタフな花です。
それもそのはずドクダミ科の植物でした。
この黒竹の垂撥型の花入れは義父が趣味で作ったもの、
数年前にもらったもののひとつです。
今は事故で足を痛めてしまい、もう竹細工は無理だそうです。
大事に使いたいと思っています。
ハンゲショウに同じく風のそよぐ姿が美しいワイルドオーツをを添えて