花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

紅葉李(ベニバスモモ)

2009年06月29日 | 庭の花

庭に植えている紅葉李の葉の葉が透けています。
これはまずい!イラガの幼虫が葉を食しているんです。
初期の頃は一枚食べ尽くすと次の葉へと何十匹もが団体行動
次第に方々分散するので初期のうちに退治しなければいけません。
庭は基本的には無農薬なので殺虫剤はワンポイント的に使います。
脚立に登ってそのイラガめがけてシュ!とひと吹き
とふと目に留まった先には

 

 
あっ!もしや

 

 
初めて実がなっていました。
葉は紅葉でも李(スモモ)はスモモ
でも実はつかないものだとばかり思っていたので感激です。
葉も紅色だと実がなっても目立ちません。
もしかしたら今までもなっていたのかもしれませんね。
とにかく我が家の李!初収穫♪
これもまたいただく前に初を記念していけてみました。
嬉しくて思わずわぁ~いと弾んだ私の心をまぁるい赤詰草に託しました。

 

 


山帰来(サンキライ)

2009年06月27日 | 嵯峨御流

山帰来、別名さるとりいばらを使い、懸成体向う留でいけていただきました。
去年もこの花材で稽古しましたがその時の山帰来は実だけでしたが
今回は葉もついていました。
柏餅を包むの柏のかわりに代用している葉!だよねって説明しましたが
皆さん ?っていうお顔をなさってご存じありませんでした。
あれまあ~やはり地域によって違うんですね。
私なんてずっと柏餅の葉はこの丸いハート形した葉だと思っていたのに。
ちなみに柏餅につかうかしわはブナ科のカシワで
新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから
「子孫繁栄(家系が途切れない)」という縁起をかついだものだそうです。


擬宝珠

2009年06月24日 | 嵯峨御流

二花七葉の立姿と一花二葉の横姿をいけました。
擬宝珠をお生花にいける時には花三本に葉十枚を組んだものが
花屋さんから届けられます。
まずはその葉をタオルで汚れなどをふきとりながら一枚一枚その葉の特徴を吟味します。
同じ品種の葉であっても葉の大小はもちろんのこと
丸みのあるもの、反対にとがっている感じもの
またそりがあるものなど様々です。
それらの特徴に応じて適材適所に配置していきます。
ですからそれがぴたっとはまると綺麗な姿になるわけです
なにかしらパズルにも似たおもしろさがあるのかもしれません。
ジグソーパズルに夢中になってしまう人とどこか似た感覚があるのかも。
(あ~でもパズルはアタシあまりすきじゃないんだけど・・・?)


紫陽花

2009年06月22日 | バラ

先々週の木曜、紫陽花と珍至梅で瓶花を稽古しましたが
珍至梅はすでに花が終わってしまったものの
紫陽花は10日以上経つというのにまだ綺麗に咲いています。
硝子の器にいけ替えました。
紫陽花には硝子の器がお似合いですね。
庭の二番花のバラも一枝そえて・・・


リアトリス

2009年06月22日 | 嵯峨御流

スーパーの切り花コーナーにリアトリスが三本組で売られてました。
三束買ってもお札一枚でおつりがもらえます。
ひさしくこの花に触っていないので早速買ってお生花にいけてみました。
直線美の美しさをいけ表すに適した花材ですがわずかにためもききます。
折らないように指先に全神経をこめて・・
繰り返し触ることによってその感覚を指先に覚えさせていきます。

ところでこのもじゃもじゃってした花穂って猫の尻尾のようです。
生徒さんに猫を飼ってる方がいらっしゃいますが
猫ちゃんはこんなほわほわしたものが大好きだそうです。
以前いけた猫柳もみごとに猫ちゃんの遊び道具になってしまったそうです。
今年もしくはそれ以降になるかもしれないけどお稽古でもこのお花をいけてもらう予定ですが
もしかしてこれも絶好の玩具になってしまうかしら?!


萓草(かんぞう)

2009年06月18日 | 嵯峨御流

かんぞうの仲間にはノカンゾウ ヤブカンゾウ ハマカンゾウ ユウスゲなどがありますが
どれも1日花
学名にあるHemerocallis(ヘメロカリス)は、
ギリシャ語の 「hemera(一日)+ callos(美)」が語源だそうです。
美しい花だけど咲くのは1日かぎり…はななさゆえになお美しい花です。

保ちのよくないお花をあえてお稽古したりしなくても… なんて思ったことはありませんが
いけたことは今までに一度だけ。
お生花用に入荷することも年々少なくなっているそうです。
お生花を稽古する人も急激に減りつつあり、また花期も限られており
生産する立場としてもこういう花を育てていても採算があわないに違いありません。
(花代 今も昔も千円と変らずですし)
これも時代の流れ。。。残念なことですが仕方ないことかもしれません。
もしかしたらこの花をお稽古できるのは最後かもしれない
そういう気持ちもかすかに抱きながら心をこめていけました。


緑深い草原にひときわ色鮮やかに咲いていた萓草
それは八重咲きの薮萓草のほうでしたが
萓草は幼い頃の夏を懐かしく思い出させてくれる花なのです。


山紫陽花:紅(くれない)

2009年06月15日 | 嵯峨御流

山紫陽花は形や色も多彩、花も小さくて清楚で可憐なものが沢山あります。
ただ西洋紫陽花よりひと足早く見頃を迎えるため
こちらでは梅雨を迎える頃にはそろそろ終盤となってしまうのが少し残念です。

この紅(くれない)という品種は咲き始めは真っ白ですが徐々に色がさしてきて、
盛りにはとても鮮やかな紅色になります。
紫陽花をお生花にいけるときには花が大きいので
格先は花でなく枝(古木)でとると伝書にありますが
山紫陽花は花も小さいので花で格をとっていけてみました。
水揚げが悪いというイメージがある紫陽花ですがしっかりと養生してあげれば、
一週間ほどは充分綺麗な姿を保ってくれます。

(このお花は6月初旬にいけたものです)


紫陽花

2009年06月14日 | 嵯峨御流

梅雨入りしてまもないお稽古日、時季のお花紫陽花を用いてお瓶花を稽古していただきました。
花屋さんには紫陽花と斑入り暖竹をお願いしてましたが暖竹が入荷しないということで
珍至梅(チンシバイ)との二種いけになりました。
嵯峨御流では枝物の二種いけというのは珍しくどういけてもらおうか迷いましたが
応用作品ということで体と留を一体化するとらえ方でいけてみました。
珍至梅の白い小花の珍至梅をしとしと降ると雨に見立てて
梅雨空に咲く紫陽花の雰囲気を2種を混在させることでイメージさせてみました。
個人的にはこれに鷹の羽薄をすっと一本添えたい そう思います。。。


薔薇をいける(11) イングリッシュ・エレガンス

2009年06月08日 | バラ

アップしていなかったお花です。5月10日に撮ったものです。

この薔薇はデビッド・オースチン作出のイングリッシュ・ローズ
薔薇を育て始めてまもない頃このER(イングリッシュ・ローズ)に夢中になっていました。
その頃は自分の育てた薔薇をアレンジメントならともかく
いけばなの花材に使おうなんて全く考えていませんでした。
この薔薇だって花形といい色といい全くいけばな向きじゃない!
そう思ってずっと手にすることはなかったのですが…

お気に入りの木香薔薇(ノルマリス)の枝に赤紅葉の枝をプラスして
加村先生の花器にいけてみました